4月5日 燃料油脂新聞より
「障害者差別解消法」に対応 サポート給油を展開
やさしいSSで 共生社会実現へ 千葉県セルフ
元売の消費者相談室に県内セルフへのクレームが寄せられた。
車椅子に乗る障害者からのもので、走行中に燃料切れを示す警告ランプが点滅したため、最寄りのセルフに入店した。
以前はセルフで自ら給油していたが、車椅子に乗るようになってからは給油口が近くてにおいがきつく、ガソリンを浴びやすく、火がついても逃げられず危険なため、今までどこへ行ってもスタッフにやってもらっていたが、初めて「自分でやってください」と言われた。
困っていたにも関わらず、心ない対応をされ、近くの他系列セルフに行くと「今回だけは入れます」と給油してくれた。
ガソリンを買う客なのに客でないと切り捨てられたようだった、という憤りを隠さない情報だった。
障がい者からのこうした意見を参考にし、元売のなかには、障がい者に限らず“給油困難”と思われる人に、可能な範囲で配慮するお客本位の対応や 「スタッフまでお声を掛けてください」という告知ポスターの掲示、施設のバリアフリー化を検討・推進。
またPOS画面を誰にもわかりやすいように工夫するほか、セルフでの給油サポートも安全第一を基本に給油サポート中はほかのお客に給油許可が出せない場合があることを理解してもらうテロップを、サポート計量機以外に配信するといった対応を系列セルフで推進している。
同法による罰則規定もあるが、セルフでも人にやさしく、ケースバイケースで対応することが、系列のブランド価値向上にもつながるといえる。
セルフ「油種間違い」増
救援依頼1カ月269件 JAF
ただ、ドライバーが入れ間違いに気づかずに走行、車が動かなくなってから初めて救援依頼を出すケースもあるため、実際の件数はさらに多いとみられる。
***(以下masumi)
「障害者差別解消法」
「見守り活動に関する協定」
ほんとうはこんなことは法や協定などなくても、皆が思いやりを持っていれば済むことだと思うけど...
だけど、そういう法や協定が必要な世の中になったということなのかな...
>障がい者に限らず“給油困難”と思われる人に
元売と資本提携しているような大手特約店は、昔からセルフでもこれを実施していました。
“お着物で来店された女性客”にはスタッフが代わってー、というのをオープン時のチラシだったか、月刊ガソリンスタンドだったかで見ました。
「スタッフが給油します。機械操作はお客様がして下さい」という看板を広域大手量販セルフの店頭で目にしました。
これらを目にしたときは「なら最初からセルフにせずにフル形態でやればいいのに」と思いました。
フルなら・・・
そもそも、フルとセルフの違いは何でしょうか?
販売価格の高い安いではない、というのは全国のガソリンスタンドの価格を見ればわかりますよね。
そして、スタッフの人数の違いでもないということも。
セルフより安値のフルもあるし、フルよりスタッフの人数が多いセルフもある。
どうしてそういう事が起きるのかといえば、
仕入れ値に“大き過ぎる”格差があるからです。
フルとセルフの違いは、
スタッフが給油するか、消費者が自分で給油するかです。
仕入れ値に今のような大き過ぎる格差がなく、
或は規制緩和以前のように、仕入れ値には格差があっても販売価格には差がないのなら、
自分で給油したい人がセルフを利用し、給油してもらいたい人がフルを利用する。
そういう感じになるかも知れませんね。
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4月7日追記
ブランド料が課金されないPBよりも安値販売している元売系列店もあります。
これも差別対価、“大き過ぎる”仕入格差によるものです。