地場店は、サービスも愛想も悪くなってでも、店を続けていかなきゃいけない。
これは 初めてご訪問くださった方へ の最初の一行です。
この意味を理解できる方はどのくらいいらっしゃるでしょうか?
1月26日燃料油脂新聞より サービス維持困難に
1月30日燃料油脂新聞より
記者の目 果たすべきサービス 地域でのSSの役割
SSが消費者に果たすべきサービスとはなにか。
それは第一に「燃料油を安定的に供給する」ことにあるはずだ。
だが決して正しいとは言えない方向へと競争が進んだ結果、安定供給を受けることすらままならない地域が出始めているのは周知の通りだろう。
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窓拭き、吸い殻&ゴミ捨て、タイヤの空気圧などの点検など
それらの無料サービスは当たり前。
中にはボックスティッシュ5箱プレゼントも当然のように思っている消費者も多いと思います。
(元売の「利益は油外で」の施策を2者店が忠実に行ってきた結果です)
卸格差を武器に安値+モノクレで集客する店の出現は、大勢の消費者には吉でした。
しかしその結果、ガソリンスタンド過疎地や灯油難民といった問題を引き起こしました。
業界紙の記事(サービス維持困難に)で「利益が出なければ、サービスを維持していくことも難しくなる」とあります。
でも実際は、全国の地場業者は利益が出ないなかでもサービスの提供を続けて来たと思います。
最後の最後まで。
今まで利用していたガソリンスタンド(地場フル)がある日突然閉店していたー
このようなことを経験された方も多いと思いますが、そのお店は、そのような兆候を見せていましたか?
混雑時は別として、最後の日までいつものように窓拭きなどをされていたのではありませんか?
全量を高値の正規ルートで仕入れる昔ながらの地場店は“卸格差のせいで”本来得られるべき利益を失いながら、個人の資産を食い潰しながら、大手セルフ等が不採算だとして切り捨てた小口配達などを行ってきたのです。
「利益が出なければ、サービスを維持していくことも難しくなる」の次は、「撤退せざるを得ない業者も増え、」と続きます。
(12月末現在の系列SS数が業界紙に載りましたが減少は続いています)
当店は撤退を先延ばしにして当店顧客への燃料供給を一日でも長く続けるために、目に見えるサービスは(時と場合によって)省くことにしました。
そのために「もう来てやらんからな!」「愛想(感じ)悪いわね!」「そんなことでは潰れるぞ!」というお声を頂戴することもあります。
実はそういうお声は既に15年程前から頂戴していますが、“ほんとうのお客様”のお蔭で現在も営業を続けさせて頂いております。
理不尽な思いの中でも、ほんとうのお客様のお蔭で救われてきました。
2016年07月29日ぼちぼち開始します。
追記
昔からの常連さんは高値にもかかわらずご愛顧下さいます。
その上、店頭が混雑すれば窓ふきなどのサービスを何もしなくてもそれで何か文句を言われることはありません。
黙って帰って下さいます。或はご自分で吸い殻を捨てて下さいます。更には「こっちは(ゴミ捨ても窓拭きも)何もしなくていいから、先に向こうをしてあげて」と言って下さる方もあります。
混雑していない時でさえ、そうです。
若い世代はセルフを基準にするのか、少しのサービスでも感激してくれてこちらが恐縮する場面もあります。
「発券店値付けカードは給油のみ」に対してお怒りになるのは一見の中高年男性に多いです。
元売の「利益は油外で」の施策を2者店が忠実に行ってきた結果、ガソリンスタンドは過剰サービスが当たり前だと刷り込まれた年代なので仕方がないとも思いますが・・・
サービスをお望みの場合は、そのカードの発券店や元売から調整金などの支援を受けているお店(主に2者店)へ行かれることをお勧めします。