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世の中には様々な規格、基準が存在します。以前にタイヤの話を
しましたが、サイズの決め方にも規格が有ります。もっと身近な
ところでは、衣服のサイズや靴のサイズもあります。靴も最近で
は海外製のものも多く出回っていて、日本とは異なるサイズの決
め方がそのまま表記されていて、日本のサイズ表記との対応が書
いてあったりします。
工業の世界ではもっと多く、日本ではかなりの種類がJIS(日
本工業規格)として定められています。JISのホームページで
は、JIS(Japanese Industrial Standards)の説明として、
「JIS(日本工業規格)とは、我が国の工業標準化の促進を目的
とする工業標準化法(昭和24年)に基づき制定される国家
規格です。
JISは、2010年3月末現在で、10,202件が制定されています。」
のように表現されています。
この中に電磁的耐ノイズの性能を評価する規格が存在します。
現在では、電磁両立性-******静電気放電イミュニティ試
験などと呼ばれているようです。「電磁両立性」と言う言い方が
されているのは私も今回初めて知りました。何の事やらさっぱり
分からないと思います。電磁的耐ノイズの性能でも同じようなも
のですが、簡単に言うと静電気や近くにある電気機械装置の影響、
電波、落雷などにより、電子機器が誤動作を起こさないように設
計上の評価を行いましょう、というものです。
最近、T社の問題でA国の学者さんが、自動車の配線に無理に影
響を与えて、誤動作するという実験の様子がテレビで放映された
のを見た方もいると思います。あれはまさに規格に乗っ取ってい
ない意味の無い評価方法ですが、イメージとすれば、あのような
評価をすることが電磁的耐ノイズの性能評価になります。
他の規格でもそうですが、規格の内容、基準値などがデンと構え
て主役になっていて、作った人は最後にちょっと表記されている
程度です。作られた過程、値の理由などはあまり紹介されていま
せん。私が社内や業界内で規格、基準を作ったときもそうで、結
果だけが残って過程や理由は残らないか、残っても極簡単なもの
だけでした。
次回はそのときの様子を書いてみたいと思います。