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流行するポップ・アート(Bunkamura ザ・ミュージアム)
美術
/
2004-12-18
いろいろなサイトを見て周って、とても評判の悪い展覧会
だったので、自分の目で確かめに行きました。
これはきっとタイトルの付け方がよくないでしょう。ポッ
プアートって今時『流行する』のでしょうか?どちらかと
言えば『流行したポップアート』という方が正解なのでは
ないかと...
一点目はマルセル・デュシャン。こうやって展示されてみ
ると、結構な形態に見えてくるから面白い。たしかに面白
いのだけれど、説明文にある『美術界に衝撃を与えた』と
いうのはどうなのだろう。本当に衝撃的だったのかな。た
しかにユニークな試みではあると思うので、普通の美術好
きの人たちはにやにやしながら観ていたのではないかな。
衝撃を受けたのは、きっと生真面目な人なのだと思います。
入ってすぐにアンディ・ウォーホルの撮った有名人の写真
が並んでいます。ライザ・ミネリのひょうきんな仕草...
ウォーホルってのはとてもいい奴ではなかったかと思いま
す。特にトルーマン・カポーティ。私が持っているアーヴ
ィング・ペンの写真集ではすごく難しい顔をしているのに、
ソファに横になった作家の表情はとてもリラックスしてい
ます。
そんな軽やかな空気が感じられる展覧会だと思いました。
ジュディ・ガーランドなんて展示の仕方からしてポップで
す。写真に色付けてシルクスクリーンで複製しただけなの
に、燃えるような唇がとても印象的です。
リキテンシュタインの『鏡』という作品は格好いい。無駄
がなくて鋭角的。縁の部分が微妙に黄色くなっているとこ
ろは色っぽい...
網点をひとつひとつ描くのは大変だったでしょうね。スー
ラほどの苦労はないにしても絵描きさんてとても几帳面だ
と思います。そんな人たちの中で、リキテンシュタインが
印刷の網点に着目できたのは才能でしょうか。運でしょう
か。
東京都現代美術館が6億だして買った『ヘアリボンの少女』
なんかもよ~く観ると面白いですよ。
リキテンシュタイン公式サイト
。
また『鏡』の隣にかかっているスターティヴァントという
作家の『4枚のパネルからなるリキテンシュタインのモジ
ュール型絵画』という作品。サイズがサイズだけに壮観で
す。上下左右で繋がるモジュールという考え方を絵画に持
ち込んだ、その事実だけで面白い。ウォーホルなんかも同
じモチーフを大量に並べることはしているけれど、ここま
で密には繋げていませんものね。
大御所としてはデヴィッド・ホックニー。同性愛を扱って
いるらしいのですが、詩情あふれる良い絵だと思いました。
デヴィッド・ホックニーは後年舞台美術なども手がけてい
ています。
モーツァルトのオペラの舞台
は最高です。
で、展覧会の中身としては、人には勧めませんが、私はそ
んなにつまらなくありませんでした。個人的にはジャスパ
ー・ジョーンズの星条旗でもあれば、なお、良かったと思
います。
私にとっては『ポップアート≒現代美術』なので、どうせ
なら『流れ行く現代美術』みたいな形式で、懐かしいあの
頃を思い出す展覧会にした方がよかったと思います。当時
の時代背景なども説明したりして...
冒頭にも書きましたが、たしかにこういうイメージが好ま
れた時代はあったのだと思います。ポップアートは何でも
消費する現代に、芸術さえも消費しようという、貪欲な欲
望のエンジンの役割を果たしていたと思うのです。
だから今を生きている我々に訴えるものを期待しても無理
な相談だと思っていて...だけど、今、この瞬間の美術に、
今回、観る事ができたウォーホル、リキテンシュタイン、
ホックニーらの作品以上に面白いものがあるのかというと、、、
コメント (
6
)
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恋の門(松尾ス...
»
コメント
とても評判の悪い……
(
村崎式子
)
2004-12-18 11:16:11
勝手ながらTBさせていただきました。
恐らく我が家も「いろいろなサイト」のひとつなのでしょうが……w
そうですね、タイトルも一因かもしれません。
『流れ行くポップアート』とは秀逸ですね☆
Re: とても評判の悪い……
(
lysander
)
2004-12-19 01:33:03
> 我が家も「いろいろなサイト」のひとつ
その通りです(^_^)...
だけど私の書き込みを読んでもあまり行き
たくなりませんねぇ...きっと...
私は、こうした芸術作品は時代の流れを映
す鏡のようなものだと思っています。だか
ら時代背景を知らないと楽しめない作品も
当然あると思います。逆にそういう知識が
あれば見られる作品もあるでしょうから、
今回はもう少し展示に工夫があってもいい
のかなと思いました。
# そうした背景を知らなくても鑑賞に堪え
# うる作品が一流の作品だとも考えていま
# す...
特にポップ・アートはそれまでの作品と異
なって社会(経済?)との関係が密になって
いるように感じました。当然、作品は社会
からの影響は受けているのでしょうが、社
会に影響を与えるような事はあったのかな...
そんなことを考えました。
そういえばこんな記事をあります。
http://www.guardian.co.uk/arts/news/story/0,11711,1364123,00.html
デュシャンの作品がピカソやマチスを抑え
て『最も影響を与えたモダン・アート』に
選ばれたということですが、ここら辺の作
家を同列に並べるのはどうなのだろう...
デュシャンてそんなに凄いのかしら...?
モダン・アートって何なのかしら...?
混迷は深まるばかりです。
こんにちわ
(
cato
)
2004-12-19 13:34:49
TBありがとうございます
lysanderさんはとっても美術好きのようですね。
catoの拙いレビューからTBしていただいて、
ちょっとお恥ずかしいような感じです^_^;
わたしはただの趣味程度に
気になる美術展にふらっと行くくらいですが、
また行ったら感想記事書くので
また来てくださいね~^o^
ポップアートの楽しみ方
(
lysander
)
2004-12-19 22:25:20
そうそう。
ポップアートと言えばこんなサイトがあります。
http://www.allpopart.com/
こんな風に遊んでみるのも正しい楽しみ方かもしれません。
こんばんは
(
八識
)
2004-12-25 21:12:35
TBありがとうございました。
実はこれまでにも時々ROMさせて頂いていました。
先日、デュシャン展を見てきました。
『泉』も展示されていましたが、すでに「泉の死骸」でしかないですね。
現代の私達が当時の興奮を味わえないのは当然ってことですが、この何も感じられない、言い換えれば賞味期限があることが「近代・現代美術」の特色のひとつではないかと思うようになりました。
それにしても、デュシャンや芳崖やなど、枠から外れた人への興味は増すばかり、ここ1年程はデュシャンです。何でそうしたのか知りたくてたまらなくなります。特にデュシャンは自分の行為を説明すること、理解されることは望んではいないのだけれど・・・。
最も嫌っていた権威に、自分がまつりあげられてしまった。時の流れというものは面白いですね。
せっかく今の時代に生きているのだから、進行形の見世物に、腹を立てたり、からかったりしながら十分楽しんでおきたいと思っています。
今後ともどうぞヨロシク。
Re: こんばんは
(
lysander
)
2004-12-25 23:10:08
八識さんコメントありがとうございます。
デュシャン展は横浜に巡回されるので、その時
観に行くつもりです。
賞味期限って言い得て妙ですね。ただ、最近の
アーティストの作品には時代に流されなさそう
に思えるものもあります。
うまく言葉にできないのですが、何とか言葉に
できるように、いろいろ見聞きしたいと思って
います。
また、遊びにきてください。
ではでは。
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恐らく我が家も「いろいろなサイト」のひとつなのでしょうが……w
そうですね、タイトルも一因かもしれません。
『流れ行くポップアート』とは秀逸ですね☆
その通りです(^_^)...
だけど私の書き込みを読んでもあまり行き
たくなりませんねぇ...きっと...
私は、こうした芸術作品は時代の流れを映
す鏡のようなものだと思っています。だか
ら時代背景を知らないと楽しめない作品も
当然あると思います。逆にそういう知識が
あれば見られる作品もあるでしょうから、
今回はもう少し展示に工夫があってもいい
のかなと思いました。
# そうした背景を知らなくても鑑賞に堪え
# うる作品が一流の作品だとも考えていま
# す...
特にポップ・アートはそれまでの作品と異
なって社会(経済?)との関係が密になって
いるように感じました。当然、作品は社会
からの影響は受けているのでしょうが、社
会に影響を与えるような事はあったのかな...
そんなことを考えました。
そういえばこんな記事をあります。
http://www.guardian.co.uk/arts/news/story/0,11711,1364123,00.html
デュシャンの作品がピカソやマチスを抑え
て『最も影響を与えたモダン・アート』に
選ばれたということですが、ここら辺の作
家を同列に並べるのはどうなのだろう...
デュシャンてそんなに凄いのかしら...?
モダン・アートって何なのかしら...?
混迷は深まるばかりです。
lysanderさんはとっても美術好きのようですね。
catoの拙いレビューからTBしていただいて、
ちょっとお恥ずかしいような感じです^_^;
わたしはただの趣味程度に
気になる美術展にふらっと行くくらいですが、
また行ったら感想記事書くので
また来てくださいね~^o^
ポップアートと言えばこんなサイトがあります。
http://www.allpopart.com/
こんな風に遊んでみるのも正しい楽しみ方かもしれません。
実はこれまでにも時々ROMさせて頂いていました。
先日、デュシャン展を見てきました。
『泉』も展示されていましたが、すでに「泉の死骸」でしかないですね。
現代の私達が当時の興奮を味わえないのは当然ってことですが、この何も感じられない、言い換えれば賞味期限があることが「近代・現代美術」の特色のひとつではないかと思うようになりました。
それにしても、デュシャンや芳崖やなど、枠から外れた人への興味は増すばかり、ここ1年程はデュシャンです。何でそうしたのか知りたくてたまらなくなります。特にデュシャンは自分の行為を説明すること、理解されることは望んではいないのだけれど・・・。
最も嫌っていた権威に、自分がまつりあげられてしまった。時の流れというものは面白いですね。
せっかく今の時代に生きているのだから、進行形の見世物に、腹を立てたり、からかったりしながら十分楽しんでおきたいと思っています。
今後ともどうぞヨロシク。
デュシャン展は横浜に巡回されるので、その時
観に行くつもりです。
賞味期限って言い得て妙ですね。ただ、最近の
アーティストの作品には時代に流されなさそう
に思えるものもあります。
うまく言葉にできないのですが、何とか言葉に
できるように、いろいろ見聞きしたいと思って
います。
また、遊びにきてください。
ではでは。