goo blog サービス終了のお知らせ 
美術と本と映画好き...
徒然と(美術と本と映画好き...)




というわけでギャラリーの定点観測シリーズです。まずは清澄三番
倉庫から...

昨年の十二月に訪れてから一ヶ月、ほとんど展示が入れ替わってい
ました。まずは7階の小山登美夫ギャラリー、エレベーターに『R』
と書かれた最上階のギャラリーです。薄っぺらい屋根に、びうびう
聴こえる風の音を背景に観賞。

大きな展示室には外人さんの作品。結構、マンガ的な表現をした作
品が多く、日本文化の影響の広がりを感じました。

小さな展示室には増井淑乃さんの作品。これがとても面白い。小さ
な画面にアメーバのようなテキスチャーが描かれています。といっ
てもそんなにおどろおどろしいものではなく、濃い緑や淡い緑、黄
色や青で描かれたパターンは森のように見えます。そんな森の中、
写実的に描かれている青い猫が、じっとこちらを見つめています...

ぱっと見は騙し絵のようですが、カラっとした色彩がとっても良い。
こういうのをハイカラって言うのかな...

モチーフ的には横長の、山を背景に白馬走る作品が好みでした。色
が地味だったのがちょっと残念。緑の草原なんかが描かれていたら、
欲しくなったかも...

あとはシュウゴアーツのグループ展『西から東から』、いきなり総
天然色の森村泰昌、横長の写真は絵巻物のようです。きれいな印刷
できれいに丸めて包装されていたら、買ってしまうか、なぁ?

その脇にはやなぎみわさんの作品...

やなぎさんは、去年、原美術館で個展を開いています(私の感想は
ちら
...)。その時に観た老婆と少女のイメージが簡潔に表現されて
います。床に置かれた鏡の上に、白い老婆と黒い少女の仮面...表裏
一体になったその仮面には、やっぱりある怖さを感じるのだな...

また、前回も観た丸山直文さんの作品、コットン地に書かれた淡い
色彩に、アクリルとは違った肌理が感じられます...

増井淑乃展(小山登美夫ギャラリー) 2/10 まで...
グループショウ『西から東から』(シュウゴアーツ) 2/4 まで...

前回の定点観測(清澄篇)

コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



« あがったりさ... 木の温もり、... »
 
コメント(10/1 コメント投稿終了予定)
 
 
 
清澄 (ROO)
2006-01-29 00:19:23
今日出かけてみようと思ってたんです!

外の風のすごさにちょっと諦めてしまいました。

この清澄の倉庫って有名なんですか?

(変な質問で住みません。)

1日で上から下まで、作品を見れてしまう感じですか?

あぁ、行けば良かったなぁ…
 
 
 
Re: 清澄 (lysander)
2006-01-29 18:48:19
ROOさん

こんばんは



この倉庫自体は有名なのだと思います。

# その筋では...!?



倉庫の五階から七階がギャラリーになっています。

それぞれに特徴を持ったギャラリーなので、行くと楽しいですよ。

めりはりをつけながら観ることになるので、そんなに時間はかからないと思います。



行かれたら感想を聴かせてください。

風邪の方は、お大事に。



ではでは。
 
 
 
清澄 (ram808jp)
2006-02-02 22:39:04
初めまして。自分の増井さんの絵はとても好みです。

GEISAIでも作品を売らなかった方のようです。今回の作品も誰が購入し、どこに行ったかを管理したいみたいです。それだけ、自分の作品を気にする方のようです。愛着の作品を手放すのは、少しわかる気がします。
 
 
 
Re: 清澄 (lysander)
2006-02-02 23:39:19
ram808jpさん

はじめまして



> GEISAIでも作品を売らなかった方のようです

おぉ、そうでしたか。

かなり人気があって、ほとんどの作品に赤い印

がついていました。それも納得できるクオリテ

ィだと思います。
 
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。