CARO FORESTA 元箱根 LUCIAスタッフブログ

ペットと泊まれるホテル元箱根ルチアのスタッフが周辺の情報を発信!!

大涌谷行ってきたよ~♪(やや長編)

2016年05月09日 | 周辺のご案内





桃源台駅は大涌谷への出発点です。


桃源台駅は海賊船の発着もしています。
元箱根港とちがってここ湖尻のほうは建物が少ないので帆船が自然の中で引き立って見えます。


桃源台駅のキップ売り場の前には運行の状況が掲示されています。
大涌谷へ行く為には桃源台からしか行けません。
来る途中で大涌谷へ近い姥子駅に寄ってみましたが、姥子駅から大涌谷へは乗れませんでした。


健康状態をとにかく問われます。
掲示には「次の方は生命に関わりますのでご乗車できません」の文字が。。
対象となる方は、アレルギー性喘息の方、気管支疾患の方、呼吸器(肺)疾患の方、心臓ペースメーカーの方、体調不良の方。
そのほかには妊婦の方や高齢の方と続きます。
さいごの「体調不良」が気になります。
睡眠不足は大丈夫かなって?!
本当にこれは気軽な楽しい観光というわけではありません。
なんだか物々しい雰囲気が漂います。
逆に、恐いもの見たさというか、人はこういう危険な状況にあえて好奇心を向けてしまうの。
ますます行きたくなってきました。


この日が来るのを待っていた~いよいよ大涌谷へのキップをゲット!


乗車前に、緊急用濡れペーパータオルと注意書きが手渡されます。




ここのロープウェイに使われているゴンドラは二本の手がロープをつかむ(テナガザルみたい!)方式をとっている為、安定した走行を約束している、そうです。


いよいよ、「高級車並みに高価です」と宣伝している新型ロープウェイに乗り込みます。


前に陣取っている女性ばかりの3世代の一家族がハイテンションでやたらはしゃいでいます。
私も人のことは言えません。ワクワクして心の中ではしゃいでいます。


後ろを振り返ると、お~と声をあげたくなる美しい景色。
芦ノ湖と山々が眼下に広がっています。贅沢!


ゴンドラから見える大自然の雄大さにうっとり。
恐竜でも住んでいるんじゃないかと。。ジュラシックパークのワンシーンを思い出します。


いや~ついに禁断の地が近づいて来た。

ゴンドラの前方には噴煙を吐き出しているところが見えます。
なんかドキドキしてきますが、これは毒性ガスのせいではないですね。


向かって右側に大きく広がる窓ガラスがあります。
その向こう側には、荒涼とした山肌ともくもくと立ち昇る真っ白な噴煙。
左側は、帰りの車輌を待つ人たち。
つまり、ここまで来て窓から大涌谷を見学して帰るコースとなります。
不思議なことにこれだけ噴煙に近いのに硫黄臭はまったくしません。
対策をとってガスを遮断しているのがわかります。



窓から見える全景です。
以前は人と車で賑わっていたこの売店の建物や駐車場が無人の風景を見ていると不思議な感覚を覚えます。
ガラスの向こうは危険な別世界。
外国か他の惑星かといった感じ。


帰りのゴンドラ~大涌谷の現実を確認して心も落ち着き、ボーっと外の自然を見ながら物思いにふけっていたら、いつのまにかもう駅舎がもうすぐです。
距離があるので空中散歩の旅はとてもゆったりしていました。
カップルでもよし、ファミリーでもよし、ワンコともよし、さりげないコミュニケーションをとるには充分な時間です。
もちろん、わたしのようなおひとり様も風景相手に語ることができますよ。
こんな時間も大切な思い出になっていきますね。


大涌谷から桃源台へ戻ってきたら、こんな掲示が。。

「ガス濃度が基準値を超えた為、運行を見合わせております。」

すんなり行けてよかった~
一歩遅かったら足止めを食っていました。セーフ!
でも並んでいる、このお客さんたちはいつ乗れるのか?ちょっとお気の毒。

大人往復1,600円の旅でした。
単なる見学で最初は高いなと感じましたが、実際に行ってみると箱根の山がいまも生きていて大地の息吹を実感することができました。
行く前と帰ったあとではやはり違います。

それは、駅員のお客様の体調を常に確認して呼びかけていること、掲示内容、ゴンドラに乗るときに渡された緊急用濡れペーパータオル、そしてゴンドラの隅に置かれた緊急用BOXなどが生々しい現実を伝えているからです。
以前は、簡単に当たり前のように普通に歩けた大涌谷が、いまでは警戒しながら窓越しにしか見れないという現実。
読み物や博物館などでは味わえない貴重な体験だと感じました。

ただ、ワンコが、この風景を見てなにを感じるか。
パパママと一緒にいることが一番嬉しいワンコにとっては、大涌谷の風景など気にもとめないですね。






最新の画像もっと見る

コメントを投稿