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「裏切りのサーカス」 (映画)

2012年04月21日 | 映画
映画「裏切りのサーカス」

今年は英国イヤー。6月にはエリザベス2世在位60年式典があるし、7月からはロンドンオリンピック、秋はビートルズ初ヒットから50年などなど。そして年末には007の新作も公開されます。
007といえばスパイ映画の代名詞ですが、この「裏切りのサーカス」も諜報部員の暗躍を描いています。
007と違うのはアクション抜きの頭脳戦なこと。本格的スパイサスペンスが楽しめる久々の大人の映画です。

役者も英国のいい役者を揃えました。なかでも久々のゲイリー・オールドマンの渋さと哀愁、そして何か腹にあるような含みに魅せられます。
相棒を組む若手ベネディクト・カンバーバッチも、後半に手に汗握るスリリングな場面があったりしてよいですね。この人、TV「ミス・マープル」の最新作にも出てましたな。
ほかにもジョン・ハートやコリン・ファース、トム・ハーディなどが出ていますぞ。

ハードボイルドに浸りたい方、是非お勧めの映画です。ライターに書かれた文字に哀愁を感じます。

今日から公開!

<story>
東西冷戦下、英国情報局秘密情報部MI6とソ連国家保安委員会KGBは熾烈な情報戦を繰り広げていた。ある策略により、英国諜報部<サーカス>を去ることとなった老スパイ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)の元に、困難な任務が下される。それは、長年に渡り組織の幹部に潜り込んでいるソ連の二重スパイ<もぐら>を捜し出すこと。過去の記録を遡り、証言を集め、容疑者を洗いあげていくスマイリー。浮かび上がるソ連の深部情報ソース<ウィッチクラフト>、そしてかつての宿敵、ソ連のスパイ<カーラ>の影。やがて彼が見いだす意外な裏切者の正体とは―。

監督:トーマス・アルフレッドソン
原作:ジョン・ル・カレ『ナイロビの蜂』
キャスト:ゲイリー・オールドマン、コリン・ファース、マーク・ストロング、トム・ハーディ、ジョン・ハート他
配給:ギャガ 2011/イギリス、フランス、ドイツ合作/128分
(C)2010 StudioCanal SA.