久しぶりに映画を観ました。 (見だし画像↑)
と言っても、私の場合は映画館に出向くという訳ではなく、自宅リビングのテレビでNetflixのチャンネルに合わせて観るだけなのですが。
それでも、家に居ながらにして映画鑑賞が出来るのは、出不精の私にとっては嬉しい事ですし、とても良い気分転換にもなります。
私の好みは洋画ですが、今回は珍しく日本映画を選びました。
と言うのも、見だし画像(↑)にある、主演の倍賞千恵子さんの、何とも寂しげな表情に心が動かされたからです。
(これまで、この映画のことは何も知りませんでした)
映画の舞台は、少子高齢化が一層進んだ近未来の日本。
この国の政府は、高齢化問題の解決策として、75歳以上の高齢者に安楽死をする権利(通称・プラン75)を認めることにしました。
そして、それを政策として推進していくことになります。
早い話が、増え続ける老人の数を抑制するために、「75歳を過ぎたら自分自身で自分の命に区切りをつけなさい」と国は言うのです。
そして、国はそのための支援をしますよ・・・とも。
『増え続ける老人のしわ寄せを若い世代に受けさせないために』という、いかにも正義っぽい言葉に誘われるように、多くの老人達がこの制度を受け入れていくのですが、それでも高齢化の歯止めにはならず、政府は年齢を75歳から65歳に引き下げる案の検討を始めるのです・・・。
この映画は、全体的に台詞が少ないため、観る人の受け止め方はそれぞれだと思いますが、私自身は見終わった後『ふぅ~』っと、大きなため息を尽きたくなるようでした。
映画の舞台は『近未来の日本』と言うことですし、物語もフィクションなのですが、現実の社会でも高齢者にとっては生きにくくなっているような気がします。
孤独・貧困・病気・・・等々、何があったとしても、『自分で自分の命の区切りをつけなさい』と言うような国で有っては欲しくありません。
今日の映画は、気分転換になると言うより、色々考えさせられた映画でした。