『ありがち日記』

「胸騒ぎのシチリア」

全国公開から2か月遅れとなった地元映画館での上映。
実は、フライヤーも見ていて、ティルダ・スウィントンやレイフ・ファインズという
いかにもツウ好みなキャストには一瞬惹かれていたものの、
タイトルの「胸騒ぎのシチリア」にいまいちピンと来ずにスルーしようとしてたんだけど…

つい最近、「フランス組曲」や「ヴェルサイユの宮廷庭師」を改めて観て、
マティアス・スーナールツがとても気になる俳優さんの一人となったため、
出演作を検索してたらこの映画がヒット。あれ、そうだったんだー(^^;
スルーから一転して観ることに(笑)

まずはシネマトゥデイさんのあらすじを。
痛めた声帯と疲れた心を休めるべく、年下の恋人ポール(マティアス・スーナールツ)とシチリアのパンテッレリーア島を訪れていた世界的ロック歌手のマリアン(ティルダ・スウィントン)。まぶしい太陽のもとで優雅な日々を送っていたものの、そこへ以前付き合っていた音楽プロデューサーのハリー(レイフ・ファインズ)と魅力的な娘ペン(ダコタ・ジョンソン)が現れる。復縁するチャンスをうかがう彼と、どこか退屈なものを感じていたポールの間で揺れ始めるマリアン。一方のペンは、誠実で心優しいポールに興味を抱いていた。

私が持っていたシチリアのイメージよりも野性味あふれる自然とか、
何でもなさそうでこちらから見るとある意味贅沢な暮らし(リコッタチーズを作るシーン、羨ましい!!と思った)とか、
タイトルからイメージする“リゾート気分で恋の四角関係”とは雰囲気違ってまして。
原題が「A BIGGER SPLASH」ですもんね。
やたら家に付いているプールのシーンが多くて、こことタイトルが繋がってたのかなぁと後から気付く。

年下の恋人ポール(マティアス)と6年、その前は元彼ハリー(レイフ)と6年付き合ってたマリアン(ティルダ様)。
ポールと過ごす静かで優雅な日々、白を基調としたシンプルで優雅な服、
そんなのとは正反対のロック歌手時代のハリーとの華々しくそして乱れた日々、黒い衣装、
今彼と元彼との間で揺れ動く不安定な心を上手に演じられておられたティルダ様は、本当に美しい…
ヌードのシーンが多いのだけど、まあ美しいです。ありのままという感じで。

もちろんティルダ様に目が奪われるのだけど、
私はやはりポールのマティアス!むしろマティアスに釘付け!セクシー!!
やはり彼のまとう雰囲気や佇まいは、セクシーなんです。
この映画を観て、確信しました(笑)
紳士っぽい役しか見たことなかったので、新鮮でしたが素敵です。

このマティアスの美ボディに対抗したわけではないでしょうが、
レイフ・ファインズも結構脱いでますが(笑)、なかなか鍛え上げられています、お歳の割に。
ダコタ・ジョンソンも脱いでますが(どんだけ脱がすのかw)、そちらは若さが魅力的。

4人の微妙な関係が、この映画の見どころであるのだけど、それがわかりづらいかもしれない。
そのモヤモヤする感じがクセになるような気もするのだけど。
そして終盤に起きる大事件。もちろん舞台はプール。
緊迫感があってハラハラした。
が、そこからの展開が、それまでのモヤモヤとはっきりしない関係を(良い意味で)ちんたらと描いていた割には、
あっけないというか、拍子抜け。
あの地元警察の署長とか、え?何この人?って感じ(笑)
いや、でもそれで最後は緊迫感から解き放たれるということなんでしょうけどね。
ピンと張り詰めていた気持ち、ざわざわとした不穏な空気が、ふっと緩む瞬間。
思わず笑いだすマリアンとポールと一緒に、私も何だよ~って感じで笑っちゃう。
いや、笑っちゃダメなことが起きてはいるんだけどさ。

一言ではうまく言い表せないけれどもジワジワ効いてくる系の映画でした。
すごい面白い!ってわけでもなく退屈な部類だとは思うんだけど、妙に印象に残りました。
もちろんマティアス好きさんにはたまらない映画でしょう! 


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