小さな癒しの海へ

~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

ワカメ:栄養素・効果と効能

2006-10-31 05:42:36 | Weblog癒し日記
*中性脂肪や血圧・血糖値を下げる*

縄文時代から海藻を常食してきた日本人にとって、味にクセがなく歯ごたえも良いワカメは、海藻の中で最もなじみ深く、味噌汁や酢の物など頻繁に登場します。隣の韓国でも、産後の母乳の分泌を促し体を元に戻す回復食として、産後1ヶ月間、お椀にはしが立つほどワカメがたっぷり入ったスープを食べています。

海藻研究の第一人者である東京教育大学名誉教授の西澤一俊氏は「高脂肪に偏りがちな現代の日本人は、今の2倍くらい海藻を摂るべき」と話していますが、最近の研究で、ワカメを食べると脂肪酸の代謝を促進させるアミノ酸・カルニチンが増え、中性脂肪が下がることがわかりました。

ワカメには、アルギン酸、フコキサンチン、クロロフィル、ミネラル、フコイダンなど体にいい成分が豊富に含まれています。

アルギン酸・・・ぬめりのある水溶性食物繊維で、余分な塩分やコレステロールを包み込んで吸収しにくくして排泄を促す効果があります。さらに、血圧、血糖値の上昇を抑えます

フコキサンチン・・・ワカメ、コンブ、モズクなどの褐藻類にしか含まれないカロチノイド色素で、抗酸化力が強く、発ガン抑制効果を示した研究報告もあります。

クロロフィル・・・葉緑素色素のクロロフィルは食物繊維と共にダイオキシンの排泄を促し体内への吸収を妨げる作用があります。

ミネラル・・・ワカメは海で育つためミネラル分はもちろん豊富です。中でもカルシウムやマグネシウムが多く、また体内の酵素の活性を高める微量元素のセレン、ヨウ素も豊富に含んでいます。

フコイダン・・・褐藻類にのみ含まれる多糖類で、水溶性食物繊維の一種です。NK細胞やマクロファージなどの免疫細胞を活性化し、有害な細胞のアポトーシス(自殺)を誘導することが確認されています。ことにメカブ(ワカメの根の近くにできる生殖器。ここから胞子が出て受精しワカメが繁殖する)には、ワカメの10倍も多いフコイダンが含まれています。

「ヨウ素は過剰摂取すると甲状腺異常を引き起こす」という説があります。しかし過剰摂取のレベルは一日20mg。これは、ワカメたっぷりの味噌汁20杯に相当するもので、毎日これほどのワカメを食べるのは非現実的なことです。むしろ、コレステロールを抑えて動脈硬化を予防し、代謝機能を高める作用があるため、安心してたっぷり食べましょう。


体を癒す食材の力:栄養素・効果と効能 TOPページへ

最新の画像もっと見る