小さな癒しの海へ

~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

牡蠣:栄養素・効果と効能

2006-11-17 10:36:13 | Weblog癒し日記
*タウリン・ミネラルの宝庫 脂肪肝改善など驚異的効果*

海のミルクと呼ばれる牡蠣の生態は、外敵から身を守るため岩にへばりついて硬く殻を閉ざしています。他の貝は盛んに海中を動き回って身を守りますが、牡蠣は全く動かないので、取り込んだ栄養素が凝縮・蓄積され、貝殻の中でズバ抜けた栄養価を誇っています。

牡蠣の産地・北海道厚岸町(あっけし)では通年牡蠣が採れるので、町の人々は毎日のように牡蠣を食べています。その結果、他の地域の人に比べて脳、肝臓、胃、血液がすこぶる良好で、特に目立ったのは、若い女性に鉄欠乏症貧血が皆無であることと、お年寄りの血圧が理想的な数値をキープしていたことでした。牡蠣に豊富な鉄分が貧血予防に効果を発揮し、タウリンがホメオスタシスの働きを支えてお年寄りの血圧維持に力を発揮していると考えられます。

さらにタウリンには数々の効用があります。

1、ストレスを解消し、脳を元気にする・・・人はストレスを感じると、脳の中枢内で興奮物質を分泌し、体全体を緊張状態へと導きます。この状態が続くとさまざまなストレス性疾患が起こってきますが、タウリンは脳の中枢に作用して興奮物質の分泌を抑制する力があります。

2、脂肪肝を改善し、アルコールから肝臓を守る・・・近年、若者に動脈硬化などの生活習慣病の要因となる脂肪肝が急増しています。タウリンには肝臓に貯まった中性脂肪を肝臓の外に出し、脂肪肝を改善します。またアルコールを分解する酵素のサポート役も務めるので、肝臓の負担を軽減し肝機能を高めます。

牡蠣が栄養的に優れているといわれる一番の理由は、亜鉛、鉄、銅などのミネラルがバランスよく豊富に含まれていることが挙げられます。そしてこれらを効率よく摂取するには生食が大変効果的です。私たちに最も身近な牡蠣といえば、スーパーのパックに入った剥き身の牡蠣です。これに「生食用」と「加熱用」があり、両者とも鮮度の点では同じですが、「生食用」は入念な滅菌処理が施されているので、パックから取り出してそのまま食べられるほど安全です。しかし生食用は加熱すると独特の風味が消えてしまうので、加熱調理する際は「加熱用」を購入すると良いでしょう。

*生牡蠣が苦手な人には*

オイスターソースは牡蠣の栄養分を濃縮したエキスで、生牡蠣と栄養価は変わりません。それどころか、牡蠣の煮汁を煮詰めることで生み出される茶褐色の色素「メラノイジン」が、活性酸素の害から守ってくれる抗酸化物質の一つであることが最近の研究でわかってきました。生牡蠣が苦手な人はオイスターソースを上手に利用すれば、牡蠣のパワーを十分に摂り入れることができ、料理の旨味とコクが深まるので一石二鳥です。


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