小さな癒しの海へ

~癒しの温泉旅行三昧&癒しの熱帯海水魚生活~

イワシ:栄養素・効果と効能

2006-11-20 11:53:12 | Weblog癒し日記
*高血圧を正常化・肝機能を高め中性脂肪を取り除く・痴呆症にも効果*

イワシには、DHA・EPAが豊富に含まれているため、体に良いというイメージがすっかり定着した青魚ですが、最近、イワシペプチドという新成分が明らかになり、ますますイワシは注目される魚となってきています。

イワシの体の中で、最も脂肪が含まれるところは、皮と身の間と血合い肉です。この脂肪の中にDHAとEPAがたっぷりと含まれています。ことに店先で生で売られているマイワシは、カタクチイワシ、ウルメイワシよりも含有量がズバ抜けています。

DHAが”頭”に良いといわれる理由は、脳を活性化させて、その能力を向上させるところにあります。さらに脳の神経細胞を高めるのと同様、視神経の細胞の活性を高めたり、老人性痴呆症にも効果があることが判明しています。EPAは肝臓の機能を高め、中性脂肪を取り込んで、分解し排出させる働きがあります。実際に、1日1尾を毎日食べ続けていくと、1週間後には中性脂肪が明らかに低下したというデータがあります。ことに生食が最も効果的だったとのことです。

ちなみに、DHAもEPAも加熱には強く、ほとんど変化しないので、煮る、焼く等でも十分摂取できます。その際、2割程度の脂が流れ出てしまいますが、かえって加熱することで新成分イワシペプチドの効果は倍増するので、上手に調理してイワシのパワーを取り入れたいものです。

そして最近注目のイワシペプチド・・・これはイワシの身の部分から抽出される物質(酵素)で、タンパク質の中に含まれている成分で、高血圧を改善する効果があることが判明しました。九州大学農学部の実験では、イワシペプチド2gを含むドリンクを、高血圧の人に1日2回、4週間連続で飲ましたところ、1週間目で効果があらわれました。しかも1ヶ月間ずっと血圧の低い状態が続き、正常値とほとんど変わらない状態にまでなったとのことです。

この血圧抑制作用について、簡単に説明すると、酵素アンジオテンシン1がアンジオテンシン2に変わると血圧を上げる働きが出てきます。この変化をさせるのがACE酵素ですが、イワシペプチドにはACE酵素の活動を阻止する働きがあるため、血圧を安定させると考えられています。

イワシの保存方法として昔から、丸干し、めざし、しらす干し、煮干しなどがありますが、これら乾燥させた加工品もDHA、EPA、イワシペプチドは壊れずに効率よく摂取できます。ことにマイワシを加工した丸干しは、カルシウムの含有率、吸収率は牛乳に劣るものではないので、カルシウム不足の現代人にはうってつけです。

また缶詰は手軽に食べられるだけではなく、イワシの栄養を丸ごと逃がさず摂取できるので、多いに利用しましょう。特にマイワシが原料のしょう油味付け、トマト煮等がお勧めです。汁にもDHA、EPAが含まれているので汁も上手に利用すると良いでしょう。


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