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キャベツ:栄養素・効果と効能

2006-10-09 03:40:28 | Weblog癒し日記
*ガン予防・胃腸障害の予防にも*

四季を通じて多くの品種が作られているキャベツは、国内生産量が大根に次いで多い野菜ですが、近年、野菜の主役の座を緑黄色野菜に奪われ、淡色野菜のキャベツは脇役的な存在になっている感さえします。

しかし、アメリカでは1990年、国立ガン研究所が中心となった研究プロジェクトから「デザイナー・フーズ・プログラム」という計画が提案され、その頂点に立つ野菜としてキャベツが注目を浴びるようになり、今や緑黄色野菜を凌ぐ人気だそうです。「デザイナー・フーズ・プログラム」とは、ガン予防に有効な成分を含む食品の事で、40種の食品をリストアップして、重要度別にピラミッド型に並べ替えたものです。
キャベツはデザイナー・フーズとして認められ、しかもガン予防に高い効果が期待できる食材として、ピラミッドの頂点に据えられたのです。
デザイナー・フーズ・プログラム以降、世界各国で研究が進み、キャベツがガン予防に効果を発揮する理由の一つに「イソチオシアネート」という成分が働いていることが判明しました。

動物実験の結果は明らかでした。ハムスターにイソチオシアネートを与えた二時間後発ガン物質の投与を一週間ごとに繰り返して一年飼育したところ、発ガン物質だけを投与したハムスターは、発ガン率が肺ガン23.9%、すい臓ガン40%だったのに対して、イソチオシアネートを加えて投与した場合は肺ガン0%、すい臓ガン17.2%と、かなり低い数字が記録されました。

イソチオシアネートがガンを予防する理由として、イソチオシアネートが発ガン性物質の活性化を抑制し、さらにガン細胞になる前の異常細胞の増殖を阻止するのに働くという二つのメカニズムがあるからと考えられています。

イソチオシアネートを効果的に摂るには「よく噛んで食べる」ことです。
イソチオシアネートはキャベツに「配糖体」という形で含まれ、噛み砕くと酸素の力によって分解されてイソチオシアネートに変わるのです。
また発ガン性物質が体内に入ると同時に摂取すると効果的なので、毎日食べるのが理想的です。
キャベツにはビタミン類も多く含まれていますが、最も注目したいのはビタミンU(別名キャベジン)です。胃腸薬の名称としてもおなじみですが、今販売されている総合胃腸薬のほとんどに、ビタミンUが配合されています。ビタミンUは、胃の中に入ると胃の粘膜の分泌を増進し、胃の血流を増加させるため、胃を守るのに効果を発揮します。さらにタンパク質の合成を促進する作用もあるので、胃潰瘍や十二指腸潰瘍など、すでに起こってしまった胃腸障害にも威力を発揮し治りを早めてくれます。

さらに、肝機能をアップし、肝臓に脂肪がつくのを防ぐ効果もあります。
ビタミンUはキャベツをはじめアブラナ科の野菜に多く含まれています。緑黄色野菜も大切ですが、淡色野菜の実力にも目を向けていきましょう。


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