山で鍛える

修行・訓練・山行の記録用

石鎚山(弥山)攻略戦

2014-05-14 11:21:05 | 修行・訓練
【石鎚山(弥山)】
標高 :1,974m ※最高ピークは天狗岳の1,982m
メンバー :2人
天気 :小雨後大雨 ※大雨、強風警報
駐車場/登山口:※西之川~登山ロープウェイを利用 成就→石鎚山(弥山) ピストン

四国2座目の百名山に登ってきました。
当初の計画では西之川からロープウェイを利用しないで登山する予定でしたが、ちょっとハードな計画かなと見直しを考えていたところ、この日は最悪の天候で、九州は早朝から50mmの大雨と暴風で、それが四国にもお昼頃上陸する予報でしたので、慎重を期して成就まではロープウェイを利用することにしました。





山麓下谷駅。0840発の始発で出発です。


すごいチャチイの(汗)。
後の乗客、結局一人もすれ違わなかったので登山はしてないはず。
それにしてもこの悪天候が予想される中、行く客いるんですね。


しかしこの強風でロープウェイを運行してることに感心&驚愕しましたね。
ロープウェイも揺れるので途中途中止まったり、最後駅に着く時には振り子のように左右にグワングワン揺れてて中々駅に入っていけなかったですからね。


駅を出たら台風そのものの強風と横殴りの雨でした…。
しかしまだまだ小雨なので、鎖場までになんとか本降りにならないでと祈りながら歩き始めました。




全茶屋閉店でした…(笑)。
当たり前か。
この日は客なんて変態しか来ないもんね。


成就神社でこの天候の中の無事を祈願しました。


木段がかなり整備されていましたが、個人的には普通に岩や土を踏みしめて歩く方が好きです。


晴れてたら景色抜群なんだろうなぁ。


1時間くらい歩いたのかな?
ついに鎖場が登場しました。
まずは試し鎖って書いてありましたが、オチとしてこの試し鎖が1番キツかった(怖かった)ような気がします(笑)。
ほぼ垂直、足場は滑る、50mくらいあったのでは?
もちろん迂回も出来ますので、避けて通ることも出来ますよ。


途中写真が撮れるくらい足場に余裕があるところあり。


試し鎖を上りきったところにあった祠。
祠の上に行ったら風速25mで吹き飛ばされそうになりました。
※岩(足場)はツルツル。


ちょっと鎖を下りると
茶屋がありました。※この日は閉店。


この辺からかな?
もう完全な暴風域(笑)。THE・台風です。誰とも会いません!


そして一の鎖。
写真じゃ伝わりませんが、結構なファイト一発度合です。


これを上りきって終了です。


岩場を上って行き、


二の鎖。
ここは比較的簡単だったと思います。


最後の方は通行止めになっていたので少しだけ迂回路を進みました。




残雪も出て来ました。


雪に埋もれた鎖場を上って行くと…


出ました!
完全にラスボス!!
三の鎖です。
もろ垂直かつ長さがガスで見えませんが、相当上る感じです。


これ上り始め。
ここの山の鎖は大きいので持ちやすいし、持ち場や足場になるので登り易かったです。


3の鎖を上りきったところに神社があり、そこが弥山の山頂でした!
しかしこの山頂こそが風速30mにプラスして視界がゼロなんです。
360度全てガス。
そして横殴りの大粒の雨が叩きつけてきます。


無事登頂したことを感謝し祈りました。


寒いし大雨&強風だしで、2分で退散しました(笑)。

※ここで一つミスを犯してしまい、本来ここから岩場を10分ほど足を延ばして最高ピークの天狗岳に行って折り返す予定でしたが、あまりの天候と視界の悪さで、そんなことすっかり忘れてしまい(笑)、ここ弥山を完全に石鎚山のゴールだと思い込み、下山してしまいました。下山後ロープウェイ乗り場で気づきましたが、まあ又の機会ってことで。紅葉が素晴らしい
山のようなので、いつかの将来、秋に来たいですね!もちろん快晴の中歩きたいです。


山頂にあった茶屋。
ぶっきらぼうな男性がやってました。
会話、噛まない噛まない(笑)。


名物「あめゆ」を飲みました。
熱々で、味の方は甘々に生姜が効いてて、この冷えた体には最高の飲み物になりました。
命拾いしたような気持ちになりました。
コーヒーと迷いましたが、あめゆにして良かったです。


帰りのロープウェイ。
何とか無事に戻れました。

登山時間は4時間くらいでした。

【総評です】
率直に残念だったのが、台風のような荒天のせいで、
気持ちの余裕を無くしてしまい、最高ピークである天狗岳に行けなかったことですかねぇ…。
しかもものの5分10分歩けばそこはあったのに…。

でもですね、それを抜いても
非常に楽しい山でした。
その理由は鎖場です。
試しの鎖→一の鎖→二の鎖→三の鎖と全てがほぼ垂直かつ数十mの長さなんで単純にスリルがあって面白い。
そしてこの日の大雨&強風の中登って行くと、
足元の岩場は滑るし、手は悴むしと時に『死』すら感じる超絶スリルを感じることが出来て
大満足でした!
しかも時に山登りは人生と一緒で、
こんだけの悪条件の中、一人だと何度も諦めてしまうタイミングがありましたが
同志と進んで行けば自然な勇気も湧いてきて何とか達成出来てしまうというね。
もう達成感はものすごいし、自分に自信もつきますよね。
同行者との絆もそりゃあ深まるでしょ(笑)。

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