「不当判決 福島原発の教訓から学ばず」
4月16日に出た大飯原発3・4号機運転再止め仮処分裁判の判決(決定)は、誰もが予想していなかった不当判決となってしまいました。判決では原告主張はことごとく否定し、被告・関西力の主張 は全て認めるというものです。しかも、まだ調査中の破砕帯について「地滑りの可能性が高い」と活断層の専門家でもないのに結論づけています。このような不当判決は許すことはできないと原告団は、大阪高裁に即時抗告することを決めました。
福島原発事故の反省も教訓から学ぶことは一切ない、この不当判決は絶対に許すことはできません。不当判決に負けることなく、これからも大飯原発を止めるために、闘い継続していきましょう。 (トン)
判決の要旨・判決全文はこちらにアップされています。
判決要旨(2頁) http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/hanketsuyoushi_20130416.pdf
判決全文 http://www.jca.apc.org/mihama/ooisaiban/hanketsu_20130416.pdf
1年以上にわたって、様々な書面を提出し、審尋の場で応酬してきたのは、いったい何だったのか!?
関電の言うことそのままのこんな判決なら、何もしなくても書けるはず。
...
裁判の過程では、裁判長は私たちの主張に基づいて、関電に疑問を投げかけることもたびたびあった。
関電は、それに対してまともに答えられなかった。
こういう経緯があったからこそ、私たち原告は、勝訴を期待したし、たとえ敗訴でも、判決で大飯原発が抱える危険性が指摘されると思っていた。
ところが、開けてみれば何にもなし。
裁判長が初めから原告をだますためにあんな訴訟指揮をしていたか、あるいは裁判長が考えていた判決と全然違うものを書かされたか、と勘ぐってしまう。
でも、原告側主張が全否定されたのは、推進派にも余裕がなくなったからではないかと思う。
かつての高浜原発を巡る裁判では、敗訴だったものの、原告の主張をかなり盛り込んだ上で、「それでも大事故は起きないから大丈夫」という結論を無理やりくっつけた判決だった。
原告はこれを「実質勝訴」と評価し、控訴しなかった。
当時よりもずっと反原発運動が強くなっている今、こういう判決にすると、そこにつけ込まれると思ったのではないか?
だから、全否定するしかなかったのではないか?
そう思うと、まだまだ希望はある。