つるや連合(盧武鉉前大統領の遺業を記憶する勝手連)

通常時:李明博の国策捜査を批判する座間市民会議

長門「団長不信任案が可決された」ハルヒ「な、なんですって……」

2010-07-22 00:14:42 | 通常の3倍・アニメ・漫画等
長門「団長不信任案が可決された」ハルヒ「な、なんですって……」
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1279633528/

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/20(火) 23:10:12.22 ID:9TLYefDe0
夏休みも近いある日、アタシはいつものように、勢いよくSOS団の部屋のドアを開けた。

ハルヒ「みんなきてるー!」

キョン「おう」

古泉「ええ、来ていますよ」

みくる「こんにちは、涼宮さん」

長門「…」

何だろう、凄く違和感を感じる…有希だ。有希が本を読まずにじっとアタシの方を見ている。

ハルヒ「有希!暑いけど夏バテしてない?元気」

長門「…元気」

ハルヒ「そう、熱中症には気をつけるのよ」

長門「…今日は話がある。聞いてほしい」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/20(火) 23:30:37.10 ID:9TLYefDe0
ボードゲームを取り出していた古泉君の手が止まる。キョンも不思議な少し不思議な顔をしてこっちを見ている。
有希の抑揚のない話し方はいつも通りだけれど、何故か嫌な予感がした。

ハルヒ「何かしら有希。不思議なことでも見つかったの?」

長門「…これを聞いてほしい」

ずいぶんと年代物のICレコーダーを有希が私に手渡す。
アタシの胸の中が、嫌な予感と好奇心がごちゃ混ぜになる。

ハルヒ「これがどうかしたの?」

長門「再生ボタンを押して」

ハルヒ「いいけど、何なのコレ?」

これからやってくる、二度と来ない楽しい高校2年の夏がボタンひとつで崩れていくなんて、
この時のアタシは微塵も考えていなかった。



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/20(火) 23:46:42.73 ID:9TLYefDe0
ICレコーダーのボリュームは最大になっている。ブツブツというノイズの音と、
ガサガサとレコーダーに何かが当たる音がして、アタシは雨の音を連想した。

     -いつも申し訳ありません。これ、飲み物と食事のお代です-

     -ああ、すまんな。ただこれ少し多すぎないか?-

     -僕の分と涼宮さんの分ですよ-
    
     -お前がハルヒの分まで出さんでも-

     -まぁまぁ。あなた探索の時に物欲しそうな顔でジーンズを見てたでしょう?-
   
     -気づいてたのか?…正直助かる。最近は服も買えなかったからな‐

     ‐借りた物を返したまでです。人として当然のことをしたまでですよ‐

     ‐それ、ハルヒに直接言ってやれよ‐


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 00:02:37.74 ID:ZjfpUiTb0
背中の毛穴が全て開いたみたいに、アタシの身体から力が抜けていく。
キョンが愚痴を言うのはいつものことだけど。なんだかんだいいながら、どこか包み込んでくれるような
話し方が好きだった。アタシのいない所では、あんな冷たい喋り方をするなんて信じたくなかった。

ハルヒ「キョ~ン。アンタ、団長の陰口をたたくなんて、どういうつもり?」

キョン「まて、ハルヒ。それは…その」

なんだ、気にすることないじゃない。こういう風にキョンを怒れば、またいつものSOS団の
光景に戻るじゃない。そう、これは有希なりのジョークだったのね。

長門「…まだ終わっていない」

まただ、何でそんなことをいうの?これからいつものようにキョンのネクタイをつかんで、
そしたらキョンが「落ちつけハルヒ」って優しい声で言い訳して、賑やかなSOS団が戻ってくるのに。

長門「次は、これ」

有希はまた、違うICレコーダーをとりだしてアタシに差し出した。


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 00:16:01.98 ID:ZjfpUiTb0
ハルヒ「まだ…あるの?」

有希は小さく頷く。

ハルヒ「もういいわ。どうせまたキョンのくだらない愚痴でも入ってるんでしょう?
    有希、こういうジョークはあまりしつこいと面白くないの。だからもういいわ」

長門「…私は、本気」

本気?どういうことなの。思わず顔をしかめて有希を見つめる。有希の目はまっすぐアタシを見つめていて、
思わず目を逸らしてしまった。その瞬間また、レコーダーから雨の音が聞こえ始めた。

        ‐キョン君、いつもすいません。私の用事につき合わせてしまって‐

        ‐いいんですよ朝比奈さん。もとはと言えばハルヒが原因なんですから‐

今度のは、たったそれだけだった。でもその十数秒の会話は、アタシの胸に深く突き刺さるようだった。
みくるちゃんの用事?アタシが原因?何の事だかわからないけれど、それを聞く勇気すらもう残されていない。




21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 00:35:20.99 ID:ZjfpUiTb0
長門「…どう思う」

ハルヒ「どう、思うって…」

長門「この二つの会話の、共通点は何?」

アタシはもう気付いている。だけど言いたくなかった。

ハルヒ「…さぁ」

長門「あなたに迷惑を被っているのは、間接的であれ直接的であれ、いつも彼だということ」

迷惑?どういう意味なんだろう。確かに色々なことをさせたりしたけど、
キョンは迷惑だとは思っていない。そう強く反論したいのに、何故か言葉が口から出ない。

長門「私は、個人的にあなたの行動に文句をつける気はない。
   でも、彼があなたから迷惑を被っている姿を見るのは非常に不愉快。
   もしもあなた以外の人間が団長なら、きっと彼にここまで苦労をかけさせないはず」

キョン「長門!別に俺は迷惑だなんて…」

やっぱりキョンは優しい。でもその大好きだった声さえも、今のアタシは、疑わずにはいられない。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 00:36:10.13 ID:SBWHRcrF0
大門「団長不信任案が可決された…」に見えた


疲れてるんだな…

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 00:56:36.43 ID:ZjfpUiTb0
長門「ここに4枚の紙を用意した。団長以外の4人が、本当は誰が団長になって欲しいのか、
   書いて欲しい。口では直接言いづらいから」

ハルヒ「そう、好きにすればいいわ」

有希が、キョンと古泉君とみくるちゃんに紙とペンを渡す。アタシはただその姿を見ている。
一人でもアタシ以外の人間の名前を書いていたら、もうアタシはこの部屋を去ろう。
多分、有希は違う人の名前を書くから、もう決定事項なのかもしれない。

古泉(長門さんにはすみませんが…涼宮ハルヒと書かせてもらいます)

みくる(…涼宮さん、と)

キョン(長門の気持ちはありがたいが、ハルヒ以外考えられん)

長門「…書いた?そうしたら彼女に紙を渡して」

アタシの口から直接結果を言わせる気なのね。
有希以外の3人が、大丈夫だよという目でアタシを見ながら紙を手渡してくれた。
ほんの少しだけ、気持ちが落ち着く。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 00:57:40.52 ID:4OJahyDTO
ハルヒって長門に気を遣ってるけど、長門ってハルヒを気にかけたりしないよね
消失でも適当に他校に投げたし


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 01:01:03.33 ID:T17ZrCBx0
>>24
恋敵

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:01:38.86 ID:ZkUV6Mvd0
>>24
煩くて静かに本読めんから邪魔なんじゃね?

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:04:51.32 ID:ZjfpUiTb0
長門「じゃあ、結果を教えて」

震えそうな手で、折られた紙を開く。一枚めくるごとに、アタシの目には涙が溜まり始めた。

ハルヒ「…」

長門「…結果は?」

ハルヒ「涼宮ハルヒ、1票…長門有希……3票」

キョン(どういうことだ?ハルヒに入れたのは俺だけってことか)

古泉(これは…そんな)

みくる(キョン君、古泉君…なんで?)

長門「これが、あなた以外の団員の本音」

  「団長不信任案が可決された」





29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:05:45.05 ID:UfgGjtj+0
これは悪い長門だ

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:06:10.35 ID:RYcvL7Rq0
長門クーデター

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 01:06:11.75 ID:T17ZrCBx0
情報操作か・・・・?

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 01:06:36.76 ID:iIMdDJBy0
おれの好きな長門はこんな子とする子じゃない

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:07:08.80 ID:cUvcESqA0
長門好きだったが嫌いになりそうだわ

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:10:05.63 ID:NI0mZ/nr0
ああ、長門がダークサイドに…
ハルヒは市ね

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:10:45.50 ID:akWoclNHO
ちょっと感心した

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:15:42.93 ID:gzcPzUgNO
わるい長門有希
よわきな涼宮ハルヒ

実に素晴らしい組み合わせである

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:18:31.61 ID:PnpLOiHrI
さすが長門
ハルヒと対当に話せる奴はキョンしかいないが、キョンはいつも口論の最中にモノローグになったりして肝心な言葉を言わねぇ

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:19:49.42 ID:ZjfpUiTb0
ハルヒ「そうね…じゃあアタシはもうこの部屋には来ない方がいいわね」

古泉「ちょっと待って下さい!団長は不信任なったかもしれませんが、
   SOS団を辞める必要はないんじゃないでしょうか」

ハルヒ「いいのよ、古泉君。さよなら」

目に溜まった涙を、こぼさないようにするのが、アタシの精一杯の有希に対する抵抗だった。

キョン「ちょっと待てよハルヒ!」

キョンがアタシの手を掴む。以前ならそれだけで少し胸がざわついたのに、
今はアタシの心を冷たくさせる、ただのモノのようだった。

ハルヒ「離してよ!」

キョンの手を振り払い、アタシは部屋を出た。そして声を殺しながら走る。
3人が有希に票を入れたことが悲しいわけではなかった。
何よりも悲しかったのは、
少し雑だが温かみのあるキョンの字が、長門の二文字を書いていたことだった。



58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:39:40.02 ID:ZjfpUiTb0
キョン「とにかく俺はハルヒを追いかける」

古泉「待って下さい。あなたは一体どういうつもりなんですか?」

キョン「何をいってるんだお前は?本当はお前をぶん殴りたいところなんだぞ!」

みくる「…ひどいです。ふたりとも」



古泉「あなたに言われたくないですねぇ。そんなに涼宮さんのことを嫌いでしたか?」

みくる「そんな!ひどいです。わたしは、わたしだけは涼宮さんに投票したのに。
    それなのに古泉君とキョン君は、涼宮さんを気遣うふりして長門さんに」

キョン「どういうことですか?ハルヒに投票したのは俺だけ…」

古泉「そんな…まさか」

キョン「長門っ!お前」

長門「私は何もしていない。あなたたちのうち、誰か二人が嘘をついている。
   それに、もし情報操作をするなら全ての票を、私の名前にしていた」




62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 01:46:08.53 ID:ZjfpUiTb0
古泉「いい加減にしてください。そんな嘘に騙されるとでも思うんですか」

長門「…」

古泉「全ての票を操作してしまったら、その場で僕らが不正に気付いてしまうじゃないですか」

長門「…そう」

キョン「長門、お前一体どういうつもりでこんなマネをしたんだよ!」

長門「先程言った通り。あなたが不憫だったから」

キョン「じゃあ、言っておく。そんな勝手に人に同情するな。俺はハルヒを追いかけてくる」

長門「…待って」

キョン「何だよ?」

長門「…本当の理由を教える」

キョン「まだ嘘をついてたのか…本当の理由ってなんだ?」

長門「涼宮ハルヒの能力が…あなたに移り始めている」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 01:57:39.45 ID:FmDXE39KO
みくるがお母さん役してるみたいで可笑しい


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/21(水) 01:59:37.67 ID:2IkkvIyq0
長門が初期設定の綾波に見えた


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 02:26:27.91 ID:ZjfpUiTb0
キョン「そんな…バカな」

長門「…事実」

古泉「そういえば…」

キョン「どうしたんだ古泉?」

古泉「非常に下世話な話になるのかもしれませんが…最近たまに発生する神人には少し異変があるんです」

キョン「異変って…」

古泉「神人の下半身部分に突起のようなものがあるのですが…いわゆる男性器の形に似ているんです」

長門「そう、まだそれは完全なものではない。しかしそれは、男性である彼に能力が移動している
   証拠だと、情報統合思念体は考えている」

古泉「そんな…」



76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 02:47:06.29 ID:ZjfpUiTb0
みくる「でも、それじゃあ私達の未来はどうなってしまうんですか?
    消滅してしまうか、完全に別のものになってしまうことになったら…私は」

長門「その心配はないと思われる。彼は朝比奈みくる、あなたを通して未来人というもののイメージを
   明確にもっている。涼宮ハルヒよりも危なげなく、あなたの未来を保持するはず」

みくる「…そうなんですか」

長門「寧ろ今の中途半端な状況の方があなたにとっては危険。
   涼宮ハルヒをとるか、彼をとるか、どちらが重要かその内決断を迫られることになる」

古泉「しかし、わざわざこんなことをしなくても。涼宮さんが可哀そうではありませんか」

長門「…その理由は、今は言えない」

古泉「…そんな。一体あなたは何を考えているんですか?」

長門「今日は、もう帰る」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 02:56:29.92 ID:ZjfpUiTb0
        ~長門のマンション~

長門「たっだいまー!」

喜緑「おかえりなさい。その姿でその喋り方は違和感がありますよ」

長門「だって、もうあの暗い喋り方疲れちゃうんですもん。どう?お人形さんはいい子にしてた」

喜緑「ええ、見事に凍結されて、うんともすんともいいません」

長門「ふふ、せっかく面白いことが起き始めてるのに。上の指令に逆らうからこんなことに
   なるんですよ長門さん」

喜緑「もう、いい加減にしなさいよ。気味が悪いから早く変わりなさい」

長門「わかったわかった」


朝倉「はぁ~疲れた。けど、これから楽しくなりそうね」



105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 20:19:40.55 ID:HBk+ZEghP
頼む! ハルヒだけ不幸になってくれ!

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/07/21(水) 20:20:36.96 ID:EUObrK680
  ○
    O            __
     o          ´: : : : : : : ̄ ̄  、
      。      / : : : : : : : : : : : : : : : : : :\
            /   : : : : : : : : : : : :     . . .\
      、__//. /. . . . . . .    . . . . : : ! : : : : ヽ
        ̄/. : /. : : : :/ : : : : : : : : : : : \l: : : : : : :ヽ     と
          l : : l : / : /. :/ : : ヽ、: : : `ヽ : !: :l: : : : : ヽ、  思
        l :/ l : l: : :l :∧: :ト、: lヽ、: : : :ヽ!: :l: :l: : : l  ̄  う
        l/!: ! : l: :/l/‐-ヽ! ヽ !  _ヽ-―!‐ !: :l: : : !    長
         ヽ! : l : ! rfチミ、  ヽ´ fr旡ミ! : ト、l : : ′    門
            ヽ !: :l  rっソ     匕り !: : !丿/j/    有
             j∧ :ト、 `¨   .      l l :l j/      希
              V: :lヽ、   _     /j/!/        で
               ヽ: ! >   __.. ィ ト、〃         あ
                ヽ!  //j     ト!/\        っ
                 _/ :/-―――-l : : : :ヽ、__     た
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