東アジア海域史料研究

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イベリア調査 ⑩ セヴィーリャ探訪 その2

2011-06-18 20:15:07 | 調査記録

 

アルカサルから市電通りをはさんで南側はセヴィーリャ大学で、もともとは王立タバコ工場(Real Fábirica de Tabaco)の跡地であった。

この工場は1636年に設立され、当時のヨーロッパにおける最大のタバコ製造地であり、ビゼーのオペラでおなじみの「カルメン」の舞台ともいわれている。ちなみにグアダルキビル川西岸では、いまでもロマのコミュニティがあるという。 

 

ついでグアダルキビル川東岸の黄金の塔(Torre del Oro)へ。このあたりがグアダルキビル川を遡上する船の投錨点で、この塔は13世紀にムスリムにより造られ、キリスト教徒との攻防では、対岸の塔との間に鎖をつないで軍船の進入を防いだ。内部は海軍博物館となっているが、残念ながらすでに閉館時間であった。 

 

その後、セヴィーリャのバスターミナルに向かい、グラナダ行きのバスに乗車。車窓には畑地のなかに白壁の集落が点在する、アンダルシアの農村風景がつづく。

グラナダに近づくにつれ、南側にシエラネバダ山脈がみえてくるが、想像したよりもかなり険しい山容である。 

 

3時間後、夜間にグラナダ着。グラナダ駅近くのAbadia Hotelにチェックイン。モロッコ料理店で夕食。(Nakajima)


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