みじんこのつの

雪の降る町に生まれ、
雷の多い町で育ち、
花の名前の町に住み、
山の上の小さな病院の、
小さな存在の日記です。

みんな優しいです

2007-10-31 23:51:07 | Weblog
えーと、昨日の患者さんが、たいへんです。

循環器と腎とウチと、3科合同で診てます。

とうとう、本日消化器内科の先生も呼びました。

そうこうしてるうちにも、

SVCSになっちゃった人とか、

間質性肺炎でステロイドパルスかけなきゃいけなくなった人とか、

もーたいへん。。。

看護師さん達が、いろいろ思いやってくれて、

「時間いいときに声かけて下さい」

「差し替え出来そうな時に後でお願いします」

「後はやっておきます」

と、とても優しくてありがたかったです。

呼吸器内科の看護師さん達すてき


もう今日は、あたまが働きません…

気管支喘息!?

2007-10-31 01:11:56 | Weblog
今日はオーベンのシゲ先生が、
2連直明けで朝から頭がへちょっとなっていました。
昨夜は0時にCPAが来て、4時にお見送りしたそうな。

そんな朝なのに、
朝から急変とか、シビアなムンテラとか、患者さんが転院先とは違う病院へ行ってしまったりとかとか、この間の重症さんのいろいろとか、
もうなんでやねん!という感じに慌しく始まりました
呼吸器って、先生方が穏やかなので雰囲気は朗らかだけれど、
扱う病気はシビアなものが多いから忙しい科だと思います。

えーと、昼頃にMTの約束3つ抱えつつ、3次急に来た気管支喘息の入院をとることになりました。
病棟に上げてもらって、そこから受け持ったのですが、
患者さんはなかなかの重症感。
救命で撮られていた採血の結果を見て、ちょっと青ざめました。
BNP1000over、腎機能が悪くて、アシドーシスもあって、
胸部レントゲンも1ヶ月前より心臓が大きくなってる
収縮期血圧250って、どういうこと!?

えーと、心臓喘息はありそうだ、高血圧がやばそうだ、ガスが半分あっちの世界だ。腎臓は、いったいなんなんだ。
いろいろ検査して、呼吸器の先生も、循環器の先生も、腎内の先生も、放射線の先生も、
いろんな人がかかわって、それでも原因はいまいちわからずです。

おそらく、腎臓が最初、次に血圧、そして心負荷、心臓喘息、なのかなということにして治療してます。

挿管もそのうちするかも、透析もまわるかも。

ふと気が付いたら23時過ぎでした。

ちょっと壊れかけたシゲ先生と私は、
「どこが気管支喘息だ!」
と笑いました。

とりあえず違和感はないらしい

2007-10-28 23:39:28 | Weblog
先週の恋人さんの家族との初御食事会は、
恋人さんのお父さんが時々仕事関係で利用するという、
とあるホテルの中の素敵な日本料理のお店へ行きました

庭があって、離れがあるという、
風情のあるお店でした。
お店のたたずまいだけで圧倒され、もう帰ろうかと…。

恋人さんのお父さんも、お母さんも、
あーなるほど恋人さんのご両親だなあと思うような方々でした。
つつがなくおしゃべりをして、
みじんこオフィシャルモード(人見知りせず、差し支えのない会話を交わすことができるモード。主に仕事中に使用する。)で乗り切り、
お食事会は終わりました。

とりあえず、「こんなちんちくりんはいりません。」とは言われませんでした

なんだかもう疲労感たっぷりの文章ですみません。
いろいろ安心したけれど、
それ以上にエネルギー使い果たしちゃいました

千と千尋の

2007-10-25 22:11:32 | Weblog
当直中にさくさく書いてます。
途中で途切れたら、すみません。

今週から私の班についているBSLの子は、ノリが良くてとってもいい感じです
なんとなく映画の「千と千尋の神隠し」を連想させる名前なので、千ちゃんと命名します

千ちゃんは、明るくて、ボケもつっこみもあり、優しいいい子です。
千ちゃん、実は先々週に整形外科をまわっていて、恋人さんについていました。
いろいろ話を聞いていたから、会った時から初対面とは思えない親近感。

この間恋人さんとの電話で、千ちゃんの話をしていました。

「千ちゃんうちの班に来たよ。今私のところについてるよ。」

「知ってる♪千ちゃんに今日会った。砂糖先生は怒ると怖いよって言っておいた。だから、怒ってよ。」

へ?

「わけわかんないことで怒ってよ。おもしろいからさ。」



「名前が熱いよ、とかさ。」

「湯ばーばみたいに、『お前の名前は千だ!』とか?」

「そうそう

恋人さん、電話の向こうで喜んでます。


千ちゃんに次の日の朝、「恋人さんがこんなあほなこと言ってたんだよ。」と報告。
千ちゃんは大喜びで、「先生達ほんと癒されます~と言ってくれました。
いい子に恵まれました、どんなに頑張っても怒るところなんてありません

海辺をドライブ

2007-10-23 23:17:15 | Weblog
海辺をドライブしました。(たぶん)

Dr.car(救急車簡易バージョンみたいな車)で、海の近くの病院に転院する患者さんの搬送に同乗。
1時間以上救急車に乗るのは、かなりしんどいです。
揺れては止まり、揺れては止まり、救急車ってほんと激しい
普段車酔いしない私でもぐったりでした

往復約3時間。
海は遠かった。。。


akikoさんからかわいいタオルを頂きました。
和の手ぬぐいタオル。
秋とakikoのセンスを感じました
大切に使おうと思います

効いた!

2007-10-23 00:31:19 | Weblog
エラスポール効きました!

5日間で信じられないくらい良くなりました

カンファで入院時とフォローのCTを並べて出したら、
「おお~」っと歓声が上がりました

14Lリザーバーという究極の自発呼吸だった酸素も、
今日はカヌラで2Lです。

患者さんも家族も笑顔が戻りました。
冗談飛ばしあうくらいです。

患者さんのご家族が言ってくれた言葉、
「先生は命綱なんだからね。」って。
そうっとその言葉を空気ごと、胸にしまっておきたいくらい嬉しかったです。

まだまだ気は抜けないけれど、
ほんと良かったなあ。


今日は、忙しい日でした。へとへとです。
でも呼吸器の忙しさはあんまり苦痛じゃないです。
呼吸器は先生方も、病棟も、雰囲気が良くて、
変なストレスがかからないので過ごしやすいのです。

最近、気胸がやたら多いです。
今日も2人。
そういう季節なのでしょうか?

エラスポール

2007-10-20 23:14:53 | Weblog
一昨日来た即入の患者さんは、かなりの重症さんです。
間質性肺炎急性増悪と気胸のダブルパンチ。
間質性肺炎の急性増悪というだけでも生還する確率は五分五分。
それに気胸まで併発しているから、もっと厳しい。
普通だったら挿管してしまう状態だけれど、気胸もあるし、出来るだけこのまま粘りたい。
すごいしんどい状態なのに、意識がはっきりしているところが尚辛い。

いい人なのです。いい家族なのです。
絶対に助かって欲しい、と思わせる方達なのです。
抗生剤、抗真菌剤、ステロイドパルス、エラスポール、
がっちりとした治療をしています。
エラスポール、SIRSに効くという有名なお薬だけれど、
初めて使いました。
お願いです効いて下さいエラスポール。
あの人を救って下さい。

昨日の即入の患者さんは、若いお父さんの癌の脳転移でした。
子供はまだ小学生です。
その人も繊細で優しそうな人です。

シビアなムンテラが続き、
心がぐったり。

医療者はやるべきことをやるだけで、
後は神様が決めること。
苦しんでいる患者さんは目の前にいるのに、
本当に、祈ることしか出来ない。

真夜中の病院

2007-10-19 00:40:23 | Weblog
木曜日は深夜の当番がありました。
深夜(0~9時)は、ほんと嫌いです。きついです。
お仕事終わって、お風呂入りに家に一旦帰って、またすぐ病院に来て、深夜⇒次の日も通常業務。

2時くらいまでは軽症の人もいっぱいくるけれど、
それ以降くらいの時間から重症さん率がぐっとUP。

急激な腹痛の人⇒癌だった
とかいう第一印象を大きく裏切ってくれる人たちが続出。

しんどいし、眠いけれど、
まれに「こんな夜中にありがとうございます」とか言われると、
やってて良かったと思います。

本当に新聞って。。

2007-10-19 00:31:26 | Weblog
私の以前担当していたはちゃめちゃな親戚を持つ患者さんが、
とある大手の新聞に出ていました。
なんと病院を訴えようとしているそうです。
ひっかいたり、叩いたり、医療者に暴力をよくふるっていた人。
自分で暴れて、怪我をしました。
それをなんと、医療者に暴力をふるわれて怪我をしたと主張する親戚が現れました。
たぶん、その親戚が新聞社に言ったのでしょう。
その新聞記事は、びっくりするくらい嘘ばかり書いてありました。
患者さんに暴力をふるったとされる医療者の証言まで書いてありました。(医療関係者から見ると、明らかに作り話なのです。)

その患者さんをずっと担当している先生が、
どんなに苦労しているか私は知っています。
その患者さんに関わった医療者達の腕についた引っかき傷を私は見ています。
その親戚が、入院費をタダにしろ、転院先の費用も出せ、と要求していることを知っています。

事実を知らずして、患者さんの家族の主張をうのみにし、嘘まで付け加えて全国に流すなんて、
それを全国紙がやっているなんてとてもショックでした。

もうあの新聞社は信じません。
こういうことは絶対に許してはいけません。