こんにちは くうママです。
今日は私の大切な人の命日です。
6年前、私に「バイバイ」も言わせず逝ってしまったヤツ。
ヤツとは約30年前
バイト先で知り合ってすぐ意気投合して
まだまだ若かった私達
毎日のように遊びまくり~^^
そして大人になりお互い真剣な恋愛をし
ヤツは男を追って日本中あっちに行ったりこっちに行ったりで
恋多き女
なかなか会うことが出きなく昔は携帯なんて無く
電話で話をすることも出来ない日々が何年も続き…
でも、ヤツは男と別れると私の所に帰って来るんだよね^^
そんなことが何回もあった。
不思議なことに何年も会ってないのに
昨日まで一緒にいたかのように話ができる。
そんなヤツめったにいるもんじゃない。
そしてお互い結婚しても毎日のように会うか携帯でメールするか
ずっと一緒にいた。
私が悩んで電話すれば
「酒でも飲みに行くか!!」と
飲めもしないのに誘ってくれたり
夜中の突然の電話も嫌な声ひとつしないで
朝まで付き合ってくれる。
私の愚痴や悩みを私の気が済むまで
ずっと聞いてくれる。
自己中でワガママな私のことを見捨てないで
ずっと友達でいてくれた。
こんな日が、ずっと、もっと長く続くと思ってた。
ある日、ヤツからいつものように電話があり
「ランチしよう!!」と
そしてランチをしていたら
「私、昨日お風呂に入って体洗ってて気づいたんだけど胸にシコリがある」と笑い
私は、慌てて「笑っている場合か!!すぐ病院に行け!!」といい
次の日、旦那と病院に行かせ
結果は「乳癌」
すぐ手術をして再発の危険をなるべく無くすために
胸の3分の1を切除
暫くして退院
あ~、良かった無事に退院出来て…
なのに退院後の1ヶ月検診で肝臓に影があることが判明
再度、入院して抗癌剤治療が始まり
副作用で髪は抜け嘔吐の繰り返し
見ている私も辛いけどヤツのほうがもっと辛かったはず
なのに、ヤツは私が行くといつも微笑んでくれた。
その辛い抗癌剤治療の甲斐があってか
肝臓の影が消え通院治療に…
抜け落ちた頭には可愛らしいウイックをかぶり
あ~、これで本当に良くなったんだ~と
半年の通院治療も終わり
髪も伸びペリーショートに
いつもロングだったから見慣れないけど
「もうウイックかぶらなくても大丈夫かな」って
ちょっと恥ずかしそうに笑ったヤツの顔が今でも
鮮明に頭の中にある。
それから、また今まで通り
昼からカラオケに行ったりショッピングをしたり
この楽しい日々が永遠に続くと思ってた。
私の仕事が忙しくなりなかなか会えなくなり
たまに電話で話すくらいになっていたある日
仕事中ヤツからの電話
仕事が一段落してヤツへ電話をすると
弱々しいヤツの声
「どうしても会いたいから時間を作って」と
私は直感で何かあったと思い
その日、仕事が終わってから会うことに…
久しぶりに会ったヤツは随分痩せていた。
「どうした?」と聞くと
「ここのところ食欲がなく食べると吐くから検診前だけど昨日病院に行って来た」と
「で?」 ただの風邪だったということを期待しヤツの答えを待つ。
ヤツの口からは私のもっとも恐れていた
「再発した」だった。
私は自分のことのように頭に岩を落とされた感じがした。
一瞬ヤツにかける言葉を忘れ…
慌てて「大丈夫!! また良くなるよ!!」と
流れそうになる涙を必死にこらえ
その一言を言うのがやっとだった。
それからヤツはすぐ入院
また、あの恐ろしい抗癌剤治療が始まった。
お見舞いに行くたび感じたこと。
薬で浮腫み体全体がパンパンになり
前の入院の時とは明らかに違った。
ヤツが入院して2回目位にお見舞いに行った時
ヤツの母親から余命3カ月だと告げられた。
ヤツのベットに横たわる姿を見ていれば予想はついていたが
改めて言葉にされると辛い。
私はヤツの母親に何も言えず
頭を下げるのが精一杯だった。
それから2カ月たった頃
仕事中、友達から電話があったけど
仕事中だったので出ないでいると鬼電
仕方なく電話に出ると
「〇〇亡くなったって」とヤツの死の知らせ
涙が止まらず携帯を握りしめたまま
子供のように声をあげ号泣
仕事を早退しヤツのもとへ
「なんで? 何で?」と泣きながら
冷たくなったヤツにずっと問いかけてた。
「雪見温泉に行こうって約束したじゃん!!」
「退院したら、またいっぱい遊ぼうって言ったじゃん!!」
涙が止めどなく流れた。
お通夜だけ行って
お葬式には子供の三者面談が入ってたので行けなかった。
その日、ヤツが荼毘にふすであろう時間に
ジャンパーの裾を引っ張られる感覚が…
そう、ヤツがスーパーとかで私を見つけた時にする行為
ヤツが最後のお別れを言いに来てくれたんだと思い
私は、ジャンパーの裾の引っ張られた場所を握りしめ
「今までありがとう。 すげぇ~楽しかったよ」
「いつか私がそっちに行ったら、またいっぱい遊ぼうぜ」
「それまで少し寂しい思いさせるけど待ってて」と
ヤツが「わかったよ」と言っているかのように
握りしめていた手がふぁ~と暖かくなりヤツの手の温もりを感じた。
ヤツとはもっと、もっと一緒にいたかった。
ヤツは私にとって最初で最後の親友。
それは今も、これからも変わらない。
ヤツがいなくなって人ってずっと生きていないんだなぁ~と
だからこそ一日一日を大切に生きなきゃいけないんだと思った。
夢でもいいから会いたいと思うのですが
なかなか出てきてくれません…
でも、ヤツは6年たった今でも私の心の中で生き続けています。
たまに心の中にいるヤツに話かけながら…
今を大切に生きようと思います。
皆さまも輝く今を大切に生きてください。
長くなりましたが
私事にお付き合いくださり
誠にありがとうございました。
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