[個人史]: 中学3年生後期
中学3年の10月、父の突然の転勤に伴って 田舎の学校から地方都市の中学校へと転校した。 過疎の村の小中校合わせて120数名、中3だけならわずか10数名の学校から 一学年(3年生)だけで400名を楽に超す中学校への転校だった。
ほぼ同時期、やはりお父さんの転勤で大都市から転校して来ていた同級生がいた。 同じ転校生同士ということで二人はすぐに仲良くなった。 毎日の下校時には一緒に帰り、道草しながら 受験を控えた者同士 思春期の想いを語り合っていた。
だがその時は一週間目で訪れた。
転校して来てすぐ同じクラスの子に一目惚れし、想いを寄せている相手が同じだと判ったのだ。 互いに「お前が諦めろ!」 と言い合っているうちに遂には 『決闘だ!』 となった。 場所は 石油だか?ガスだったか? 高さ10mほどのタンクの上である。 管理のおじさんからは死角になる階段を伝って上まで登った。
なぜわざわざタンクの上なのか? いのちをかけた戦いだからだ。 落ちてケガをしても覚悟の上だ。 そのタンクの上での殴り合いの 決闘 だった。 だがすぐに、施設管理のおじさんに見つかって こっぴどく怒られた。 大声で怒鳴りあっていたせいだ。
決着はつかなかったが その後は毎日がにらみ合いだ。
そしてまた一週間が過ぎた頃 「話がある」 とヤツの方から声をかけてきた。 人気(ひとけ)の無いところへ連れ出したヤツは私に 「あのさ、彼女いま、大学生とつき合ってるんだってさ」 と肩をおとしながら話した。 それを聞いて私も 「エェ~~?! 大学生相手じゃ俺たち(中学生は)かなわん(勝ち目無い)なぁ」 と互いの同時失恋を認め合った。
卒業後の彼は大都市の高校へと進学したが、卒業までの間、二人の固い友情が続いたことは云うまでもない。
よくある 思春期の中学生日記 である。
関連記事
09/24 回想: 償い旅行記②
08/17 行け行け、嫌われ者ジョージィ
中学3年の10月、父の突然の転勤に伴って 田舎の学校から地方都市の中学校へと転校した。 過疎の村の小中校合わせて120数名、中3だけならわずか10数名の学校から 一学年(3年生)だけで400名を楽に超す中学校への転校だった。
ほぼ同時期、やはりお父さんの転勤で大都市から転校して来ていた同級生がいた。 同じ転校生同士ということで二人はすぐに仲良くなった。 毎日の下校時には一緒に帰り、道草しながら 受験を控えた者同士 思春期の想いを語り合っていた。
だがその時は一週間目で訪れた。
転校して来てすぐ同じクラスの子に一目惚れし、想いを寄せている相手が同じだと判ったのだ。 互いに「お前が諦めろ!」 と言い合っているうちに遂には 『決闘だ!』 となった。 場所は 石油だか?ガスだったか? 高さ10mほどのタンクの上である。 管理のおじさんからは死角になる階段を伝って上まで登った。
なぜわざわざタンクの上なのか? いのちをかけた戦いだからだ。 落ちてケガをしても覚悟の上だ。 そのタンクの上での殴り合いの 決闘 だった。 だがすぐに、施設管理のおじさんに見つかって こっぴどく怒られた。 大声で怒鳴りあっていたせいだ。
決着はつかなかったが その後は毎日がにらみ合いだ。
そしてまた一週間が過ぎた頃 「話がある」 とヤツの方から声をかけてきた。 人気(ひとけ)の無いところへ連れ出したヤツは私に 「あのさ、彼女いま、大学生とつき合ってるんだってさ」 と肩をおとしながら話した。 それを聞いて私も 「エェ~~?! 大学生相手じゃ俺たち(中学生は)かなわん(勝ち目無い)なぁ」 と互いの同時失恋を認め合った。
卒業後の彼は大都市の高校へと進学したが、卒業までの間、二人の固い友情が続いたことは云うまでもない。
よくある 思春期の中学生日記 である。
関連記事
09/24 回想: 償い旅行記②
08/17 行け行け、嫌われ者ジョージィ