ジョージィのおとなりさんたち

【個人史】「人生って、とっても楽しいもの」
そんな風に感じている今日この頃。Blogでメモっておきたい。

<労災認定>出版社バイト掛け持ちで自殺

2007年05月17日 14時04分18秒 | 格差社会と政治
出版社バイト掛け持ちで自殺、26歳女性に労災認定 読売新聞 5月17日3時12分配信
【記事抜粋】 出版社2社で掛け持ちアルバイトをしていた東京都杉並区の女性(当時26歳)が自殺したことについて、東京労働者災害補償保険審査官が労災を認定した。 ・・・・ 両親は「精神疾患による自殺は業務上の災害だ」として労災保険給付を申請したが、新宿労働基準監督署は06年1月に「業務と精神疾患に因果関係はない」と判断した。しかし、東京労働者災害補償保険審査官は、両社合わせた時間外労働が月147時間に及び、自殺前日に杉並区の出版社社長から兼業を約4時間もしっ責されたことを重視し、労災認定した。
[記事全文]

判りにくい(理解が難しい)...。
<経緯>
実家が静岡県。 女性の住まいは杉並区。 住居のある杉並区内の出版社に社員として勤務していながら 別な出版社(同業種)にアルバイト応募し、採用された。 2つの出版社のアルバイトを掛け持ちしながら 月147時間の超過勤務。 精神疾患となって 上司に失跡された 翌日(水曜日) 静岡県の自宅で自殺。

<アルバイトの掛け持ち>
基本的にどの企業も社員のアルバイトは禁止しているので、 出版社は女性を 社員からアルバイトに雇用形態を変更。
◆Q1. なぜ? 福利厚生等、待遇の悪い アルバイト雇用になってまで 他の出版社でのアルバイトが必要だった? (他のアルバイトを諦めなかった?)

<月147時間の超過勤務の責任>
◆Q2. 本人がアルバイトの掛け持ちをして 2社合わせて 月147時間の超過勤務が発生したら、 その原因を雇用側出版社の責任にする事ができるの?

<自殺前日の叱責(4時間)>
◆Q3. 上司からの叱責が4時間続いたというのは 普通に考えれば 異常だが、 当人が 合わせて月147時間も超過勤務していたら 普段の業務にも支障が出る。 それ以前に 周りの者が 本人の状態がおかしい事に気づく。 説得を含めた叱責であるなら 受け入れられる行為だろう。

 ・・・・

自殺の出発点である 2つの出版社でアルバイトをする必要のあった理由..。
家賃が必要な 地方(静岡県)出身者であるのに、 超過勤務手当も含め 十分な給与が支払われていなかったなど 労働者軽視の社会風潮 が背景にあるなら 充分に納得できる 労災認定 だ。

<容易に起こりうる社会>
職場や友人などの環境の変化等で 頑張りすぎの結果 睡眠不足となり、 それでも当人は ハイ(精神的高揚)になってしまった結果、 いくら周りが説得しても当人は聞き入れない状況は 私自身も経験したし、 実は 現代社会で容易に起こりうる状況 だ。 私の場合は すぐに 当人と同居している家族に応援を求める事ができたが、 もし一人暮らしの場合では 非常に難しい状況となる。

労災原因は 単一の出版社にあるのではなく、 その保証責任と共に ”長時間労働を助長・容認” している 政治・財界が負うべきではないのか?


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