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今週の一番『ナンバデッドエンド』どうしてこうなった?(´・ω・`)

2010年10月22日 | マンガ
【10月第2週:神のみぞ知るセカイ Flag.116 When the Sun Goes Down】
http://www.tsphinx.net/manken/wek1/wek10482.html#660

【漫研】
http://www.tsphinx.net/manken/



Before!(´・ω・`)



After!(`・ω・´)

ど~したんだ!?ナンバ!!そのヤサグレ方は!!なにがあったんだ!!(`・ω・´;)
いや、知ってるけどね!…『ナンバデッドエンド』(作・小沢としお)は一家そろってヤンキーの家族に生まれ、中学時代までは近隣にその名を轟かせたヤンキーだった難波剛くんが、そんな生活にいや気がさして、高校からは普通の学生生活を送ろうと真面目一辺倒の白百合高校に入学する。しかし、運命のなせる業なのか不良にまつわるトラブルに次々巻き込まれるという物語。

最近の展開としては、この話の一番の問題点だった、両親(と家族)を騙して白百合高校に通っているという事は露見しつつも、徐々に家族の理解を得て行き、遂に親子和解という感じになって。次に来た展開が、あとはもう卒業間近という時になってナンバくんが特服の不良だという事が(学校を守る)暴力事件と共に、学校にバレてしまいます。一度は退学に決まりそうだったのですが、ナンバくんのクラスメートたちががんばって抗議して処分を転換させると。そんな感じに総て丸く納まる大団円と向かっているように見えたんですが……。

最後の最後に、ナンバくんを嫌っていた教師の桐山が、内申書の書き換えで入学した事を材料に、ナンバくんに自主退学を迫るんですね。事に関わった恩ある長谷川先生の責任が問われる事を恐れたナンバくんは、遂に桐山に屈して自主退学してしまうんです。…で、退学後のナンバくんはやけくそになって(↑)のようなビフォア・アフターになっているんですが…(汗)

…いや、確かにね。理詰めでいくと特攻服の不良だと学校にバレた時点で身元が再チェックされて、親に内緒で入学した事や、学歴というか成績、内申、その他の文書もほとんど偽造である事までバレるのは当然なんですが。そして校長や桐山など、あくまでナンバを退学させたい教師がいる以上は、そこを取り沙汰してくるもの当然なんですが。だから当然、ナンバは退学なんでしょう。……いやね。「そこに奇跡はないんだね」と言うか。

もうナンバくん、退学してから一定の期間が経っていますからね。もう、ここからの展開でナンバくんが再び白百合に戻って卒業できる…という展開はとてもじゃないがイメージできない。
ナンバくんが立ち直る事、更正(?)する事はイメージできます。それを以てハッピーエンドと言える物語を再構築する事はできるでしょう。しかし、ナンバくんがこのまま白百合に戻れなかったら「そもそも、ナンバくんが周りを騙して白百合に入ったのが悪かったんだよね」って物語に見えてしまわない?いや、ナバくんが悪いんでしょうねえw

普通の学校生活を送りたい…そう思った事が間違いではなくっても、皆を騙して、学校を騙して、普通の学校に入ったのは間違い。そんな短絡が許されるはずがない。それは正論。しかし、その正論を圧してナンバくんが許される、認められる、そういう“おとぎ話”をみたくて、この一連の展開~家族にばれる、学校にばれる~はあったんじゃないの?って思うんですよね。

親はこれまで騙していた剛に怒りつつも許して和解してくれた。クラスメートも偽りがあったとしても大切な友達と認めてくれた。今や、親も生徒たちもナンバくんに白百合の生徒として卒業して欲しい。そういう物語が積まれて来た。うんうん。
…でも、学校はそうは行かないよ?学校は法人だからね?物語?積上げ?なにそれ?悪質な生徒は断固たる処分が必要ですよ?って、情はないけど、間違いではないw確かにwリアルwww

いや、今の展開が不満というわけでないです。(極めて強引な展開も考慮すれば白百合復帰もゼロではない)むしろ展開が『読め』なくてドキドキしているくらいです。でも、このドキドキの意味を説明しようとしているとこういう話になってしまったんですけどねw

つまり、ケンカ不良マンガって、そもそも主人公傷害事件起こしまくりじゃないですか。ある意味、彼らはそもそも間違っている。でも、それは『物語』的に許されて来ているんですよね。
ここで、ヤンキーマンガの作法を長々語りませんが、たとえ一般的に見て間違っていても、反社会的でも、ヤンキーの魂として“良い”ならそれは物語の中において認められ“良い”エンドを呼びこむ…というのがヤンキー・マンガでしょうし『ナンバデッドエンド』は、この展開に入る直前までは、至ってその作法に忠実な物語だったと思います。

それが、気がつけば変に不可逆な展開に…(´・ω・`;)。…まあ、ナンバ嫌いの教師たちのキャラ位置と、これまでの展開(設定)の整合性を合わせると、理詰めの話としてはナンバの“詰み”が覆せなくなって自主退学に。自主退学するハメになったナンバはどうなるかというと……卒業間近だった事もあるし、親や、友人たちにまで認められて来たのに、それが全部ダメなんて、自暴自棄にならない方がおかしい……という事で、今のヤサグレ・ナンバくんが出現すると。
…で、まあそこから立ち直りはするだろうけど。…ナンバを追い込んだ桐山とかはどうするんでしょうねえ?(物語的に)お咎めなし?それとも他の事でぎゃふんと言わせる?今回の因果とは関係のない所で?そんな憂さ晴らしみたいな事置くなら放置する?う~ん…。

どうしてこうなった?『ナンバデッドエンド』。そして明日はどっちだ。(`・ω・´)


ナンバデッドエンド 1 (少年チャンピオン・コミックス)
小沢 としお
秋田書店


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