お休み中、本多さんの本を３冊も読むに至ってしまっていました。
そもそもは、映画で「イエスタデイズ」というのをなにげなく見たら、全然期待してなかったのに意外と良かったのがきっかけで、原作小説が含まれてる「Fine days」を読んでみたのです。
が、正直それほど良い！とは思わなくて
、でも、他にもう一冊読んでみようかな・・・と思って「will」を読んだところ、実は「will」は「moment」の後日談だったというのが解り、それじゃあ「moment」も読まねば・・という流れ。 結局最後に読んだ「moment」が一番私は面白かったかもしれません。
映画を見ながら、そして「Fine days」を読みながら、なんでだか、金城一紀さんっぽい匂いが少しある作家さんだなあ・・・って思っていたんです。そうしたところ、２人は同じ大学の同級生で友達だというのが解り、びっくり。
金城さんのやんちゃ系のお話ではなく、しっとりした「対話篇」とかと本多さんの小説がちょっと似た感じがあるというか・・・（真似とか、そういうんじゃなくて）
個人的には金城さんの方がより好きかもしれませんが、本多さんの小説も嫌いじゃありません
「Fine days」2003-03 ３つ★
期待を膨らませ読んだものの、１話目の「Fine days」は好みじゃなかった・・。
２話目の「イエスタデイズ」は、映画の原作ってことで、お目当てだったのですが、映画と小説と雰囲気や空気感が凄く似ていました。元々は短編なので、映画ではもうちょっと小説を膨らませて描いたんですね。映像化成功してました。金城さんの「恋愛小説」にほんの少し似たテイストの話有り。
その他、３話目「眠りのための暖かな場所」４話目「シェード」が含まれています。
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「will」
「will」 2009-10-05 ３つ★半
18の時、両親を一度に事故で亡くした森野。以来11年、家業を継ぎ、葬儀社を切り盛りしている。男っぽい女の子。
葬儀店経営者というちょっと変わった設定がユニーク。
写真店のオヤジと中学生と老女の話は、「イエスタデイズ」での妻と永遠のマドンナの話とどこか通じるものがあるなあ・・・って思いました。
「MOMENT」から「WILL」は７年が経っているんですが、「moment」の主人公だった大学生神田が、「will」では別人のように感じられ
すごく懐の広い大きな男に成長した感じです（内容・あらすじ）幼馴染の葬儀屋・森野の視点で描かれる本作は、前作のラストから7年後の物語。18歳のときに両親を事故で亡くし、家業の葬儀屋を継いだ森野。29歳になった現在も、古株の竹井と新人の桑田、2人の従業員とともに、寂れた商店街の片隅で店を経営する。アメリカに住む幼馴染の神田とは、時折電話で話をする。かつて甘美な関係を築いた彼との今後については、彼女自身が結論を先送りにしたままだ。amazonより
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「moment」
「moment」2002-08-26 ４つ★
最後に一つだけ、必ず願いごとを叶えてくれる人物がいる。そんな不思議な噂が、患者たちの間で囁かれていた。アルバイト清掃員の大学生と彼が出会う患者さんとの短編集。
最初のお話「FACE」（戦争中、上官に命令され、やむなく仲間の一人を切り殺してしまうに至った事をずっと引きずっているおじいさん）や、「WISH」心臓が悪い女子中学生が修学旅行中写真を一緒に撮った大学生を捜して欲しいと依頼する話、留守電にメッセージを入れていた水商売の女性の話など、とても良かったです。
でも最後のお話は、それほどパンチが無かったかな・・。映画の感想はこちら
「イエスタデイズ」感想
で、原作読んだはずなのに全然記憶にないなーと鑑賞前に再読してみました。
映画の方が膨らましてある分雰囲気もあり良かったですねー
私は本多作品では「MISSING」が一番好きですー
あっ、hitoさんも映画版ご覧になられていたのですね？
それは先日チェックしのがしてしまった。
近く映画の感想もアップする予定なので、その時また改めてお邪魔させて頂こう～っと。
でも原作（２回）→映画と、私とは逆のパターンで読まれていたのね。
MISSING、hitoさんは一番お好きなのね？
次回読むとしたら、それにしようと思います。
独特な雰囲気がありましたよね。
クールなような、神秘的なような、不思議な感じです。
映像化してもその雰囲気が上手く再現されているとなると、一度見てみたい気がします＾＾
「moment」も本屋で手に取りかけたことがあるので、機会があれば読んでみたいと思います。
毎日暑いですねー。早くはまかぜさんのお名前の様に涼しい気候になって欲しいものです・・
映像作品、いつかTVで深夜にでも放送してもらえないかな～。
９時代に放映しても視聴率はあまり取れないのかもしれませんが、結構良い映画でしたので・・・
古い記事へのコメント、失礼します。
本多さんは大好きな作家で、
金城氏とのエピソードは知っていたけれど、
そう言えば彼の作品は読んだことがない。
ちょっと気になって来ました 笑
いえいえ、むしろ忘れかけている古い記事へのコメント、嬉しいものです！
yoriさんは、本多さんのファンなのですね。
読み返してみたら、偉そうに、ちょっと辛口な感想等書いてしまって、大汗です・・
yoriさんのdeleのレビュー拝見させて頂きました！
yoriさんにとっては、もっと心に響く本多作品を既に色々読まれてしまっているファンの為、ハードルが上がってしまっている、っていうのがあるかもしれませんね。
私は恒川さんのファンなのですが、彼の本に関して、そういう感じに（ハードル上がっちゃう）なっています。
金城さんの本は、そういえば最近ご無沙汰しています。ドラマや映画の脚本等をメインに活動されていて、小説は新作を書かれていらっしゃらないような・・・。
数冊、読んでいます。
「雷の季節の終わりに」とか、
夜市のカップリングだった
「風の古道」とか、大好きですよ！！
ただ、そのあと、
すっかり遠ざかっていて、
僕も辛口の書感を書いてしまっています・・・
申し訳ありません 笑
そうなんですよ。。
私も恒川さんは、初期の作品が大好きなのです。
でも、最近のは、どうも自分の好みとは違っているのもあったりします・・・。
色々なタイプの作品を書ける方なんだと思うのですが・・・
＞「雷の季節の終わりに」とか、夜市のカップリングだった「風の古道」とか、
良いですよね！大好きです。
と、言いつつ、読んだ直後の自分の感想を10数年ぶりに読み返してみたら、５つ★どころか、３つ★半とか４つ★しかつけてなくてビックリ。
てっきり５つ★の感覚でいました。