アメリカ西海岸、行ったこともないけれど、きっと太陽がいっぱいで、乾燥していて、雄大で、たくさんの人たちがいて、どこまでも砂漠と森とまっすぐな道がつづいているんでしょう。
昨夜見た「宇宙人ポール」で、2人のオタクが宇宙人に出会って、年増のファザコン女性に出会います。かくしてエイリアンと2人のオタクと年増女の旅が始まります。
ここからロードムービーは本格的になります。2人のオタクはイギリスから、アメリカのコミックマーケットを目的にやってきました。日本でもオタクの祭典はよくあるけれど、アメリカだから、スケールは大きいのでしょう。いろんな人たちがのんびりとやってくる。
たぶん、日本のオタクは自分たちの世界である程度満足しているし、アメリカまで遠征しようという人はいないような気がします。でも、映画の2人は、イギリスのオタクです。どこでもノコノコ出て行くのです。わりと前向きで2人でUFOなどの聖地巡りをキャンピングカーを借りてやろうとしている。
そこで走っているとき、エイリアンと出会い、エイリアンの言うとおりに、デビルズタワーへと向かうことになります。まるで「未知との遭遇」のおちゃらけ版です。それに「未知との遭遇」は、映画の中にいろんな思わせぶり・記号がばらまかれていて、それらが1つにつながっていくおもしろさがあったものですが、こちらはそういう大仕掛けなことは一切無しで、一行と宇宙人を管理していた組織の追いつ追われつするのが物語の中心になります。
主役の2人がオタクを演じているので、物語そのものがおとぼけふうに進んでいきますし、私たちも別にドラマチックな展開を求めるでもなく、適当なくすぐり笑いを味わいながら、最後はエイリアンは宇宙に帰るのだろう程度の気楽な雰囲気で見ています。
エイリアンは60年前に宇宙船の操縦ミスで地球に不時着します。その時にポールという子犬を踏みつぶししまいます。子犬の飼い主の女の子は、愛犬が死んでしまったショックがあったけれども、気を失っている宇宙人を介抱してあげて宇宙人と少しだけ交流をした。けれども、組織が踏み込んできて、エイリアンを連れ去り、女の子はそれから60年間ずっとみんなから白い目で見られ、孤独な生活を送ったというのが、映画の最後の方で判明します。
宇宙人で、ポールと名乗るエイリアンは、この女性の元へ60年ぶりにやってきて、今までの歳月を簡単に振り返りますが、女性は、とにかく長い歳月みんなから変わり者とされて、だれからも相手にされなかったような影をもった老婆になっていました。宇宙人ポールは、彼女を連れて一行とともにデビルズタワーに向かいます。
いよいよデビルズタワーに一行は到着します。ここは有名な「未知との遭遇」の場所で、宇宙人の帰還にはぴったりの場所です。さあ、いよいよ宇宙へ帰るか、というところで組織の女性ボスが現れます。
それがこの映画の唯一の大物女優のシガニー・アィーバーさんで、彼女がすべての計画をパーにするかというところでパッと円盤は現れ、エイリエンと60年間孤独に過ごしてきた老婆の2人は、新しい人生を得るため、宇宙へと帰って行きます。そして、2人のオタクは、それぞれのこだわりを開花させて、オタクの世界の売れっ子になって、映画はしめくくられます。
感想はそれだけですか? いや、ただのあらすじですね。これはドタバタ映画ですか?
はい、そうだと思います。特に伝えたいメッセージがあるわけではなくて、どたばたのロードムービーなのだと思います。
それがおもしろいの?
はい、ロードムービーなら何だっていいのです。どうせパターンは決まっています。男の2人旅なら、すぐにおまえたちはゲイかとみんなが質問してきます。なんという国なんでしょう。アメリカという国は! そういうのが当たり前に行われているので、純粋に友だち同士の旅というのを認めないんですね。すぐにそれはゲイだとなってしまう。
この2人に、組織の敏腕捜査官と、新人捜査官コンビと女性トップ、ヒロインの父親、町のチンピラなどがからんで物語は進みます。そして、エイリアンは型どおりに帰る。
何がおもしろいんでしょう。目新しさはまるでない。ストーリーも特にない。
まあ、私は、がさつな人たちがドタバタするのが好きということなのか、自分でもよくわかりません。
旅の物語が好きなのでしょう。そこでいろんなドタバタが好き、ということかな。そういう出会った人との関わりが旅の醍醐味で、なかなかそういうのを味わえないから、うらやましくなったのかなあ。キャンピングカーの旅というのも、アメリカ的でおおらかでいいなあと思いました。実際はどうなのか、それはわからないけれど、のどかな旅をしていてうらやましかったのです。
昨夜見た「宇宙人ポール」で、2人のオタクが宇宙人に出会って、年増のファザコン女性に出会います。かくしてエイリアンと2人のオタクと年増女の旅が始まります。
ここからロードムービーは本格的になります。2人のオタクはイギリスから、アメリカのコミックマーケットを目的にやってきました。日本でもオタクの祭典はよくあるけれど、アメリカだから、スケールは大きいのでしょう。いろんな人たちがのんびりとやってくる。
たぶん、日本のオタクは自分たちの世界である程度満足しているし、アメリカまで遠征しようという人はいないような気がします。でも、映画の2人は、イギリスのオタクです。どこでもノコノコ出て行くのです。わりと前向きで2人でUFOなどの聖地巡りをキャンピングカーを借りてやろうとしている。
そこで走っているとき、エイリアンと出会い、エイリアンの言うとおりに、デビルズタワーへと向かうことになります。まるで「未知との遭遇」のおちゃらけ版です。それに「未知との遭遇」は、映画の中にいろんな思わせぶり・記号がばらまかれていて、それらが1つにつながっていくおもしろさがあったものですが、こちらはそういう大仕掛けなことは一切無しで、一行と宇宙人を管理していた組織の追いつ追われつするのが物語の中心になります。
主役の2人がオタクを演じているので、物語そのものがおとぼけふうに進んでいきますし、私たちも別にドラマチックな展開を求めるでもなく、適当なくすぐり笑いを味わいながら、最後はエイリアンは宇宙に帰るのだろう程度の気楽な雰囲気で見ています。
エイリアンは60年前に宇宙船の操縦ミスで地球に不時着します。その時にポールという子犬を踏みつぶししまいます。子犬の飼い主の女の子は、愛犬が死んでしまったショックがあったけれども、気を失っている宇宙人を介抱してあげて宇宙人と少しだけ交流をした。けれども、組織が踏み込んできて、エイリアンを連れ去り、女の子はそれから60年間ずっとみんなから白い目で見られ、孤独な生活を送ったというのが、映画の最後の方で判明します。
宇宙人で、ポールと名乗るエイリアンは、この女性の元へ60年ぶりにやってきて、今までの歳月を簡単に振り返りますが、女性は、とにかく長い歳月みんなから変わり者とされて、だれからも相手にされなかったような影をもった老婆になっていました。宇宙人ポールは、彼女を連れて一行とともにデビルズタワーに向かいます。
いよいよデビルズタワーに一行は到着します。ここは有名な「未知との遭遇」の場所で、宇宙人の帰還にはぴったりの場所です。さあ、いよいよ宇宙へ帰るか、というところで組織の女性ボスが現れます。
それがこの映画の唯一の大物女優のシガニー・アィーバーさんで、彼女がすべての計画をパーにするかというところでパッと円盤は現れ、エイリエンと60年間孤独に過ごしてきた老婆の2人は、新しい人生を得るため、宇宙へと帰って行きます。そして、2人のオタクは、それぞれのこだわりを開花させて、オタクの世界の売れっ子になって、映画はしめくくられます。
感想はそれだけですか? いや、ただのあらすじですね。これはドタバタ映画ですか?
はい、そうだと思います。特に伝えたいメッセージがあるわけではなくて、どたばたのロードムービーなのだと思います。
それがおもしろいの?
はい、ロードムービーなら何だっていいのです。どうせパターンは決まっています。男の2人旅なら、すぐにおまえたちはゲイかとみんなが質問してきます。なんという国なんでしょう。アメリカという国は! そういうのが当たり前に行われているので、純粋に友だち同士の旅というのを認めないんですね。すぐにそれはゲイだとなってしまう。
この2人に、組織の敏腕捜査官と、新人捜査官コンビと女性トップ、ヒロインの父親、町のチンピラなどがからんで物語は進みます。そして、エイリアンは型どおりに帰る。
何がおもしろいんでしょう。目新しさはまるでない。ストーリーも特にない。
まあ、私は、がさつな人たちがドタバタするのが好きということなのか、自分でもよくわかりません。
旅の物語が好きなのでしょう。そこでいろんなドタバタが好き、ということかな。そういう出会った人との関わりが旅の醍醐味で、なかなかそういうのを味わえないから、うらやましくなったのかなあ。キャンピングカーの旅というのも、アメリカ的でおおらかでいいなあと思いました。実際はどうなのか、それはわからないけれど、のどかな旅をしていてうらやましかったのです。