今年の夏も、しばらくはねむの花を追いかけていくような気がします。
今、気づいたら満開になっていました。すぐに見かけなくなるけれど、こんなふうにバサッと落ちてしまうから、もう一度同じところで花を見ようと思っても見られないようです。
もし見ることができたら、その瞬間を大事にしなくてはいけない花です。
松阪から南へ向かう熊野街道、櫛田川という川を渡ると多気町の相可の町があります。その反対側が射和町(いざわちょう)で、昔は飯南郡と多気郡を櫛田川が分け隔てていて、そこに架けた橋なので、「両郡橋」というのがあります。
松阪川の射和町は、竹川家という立派なお屋敷があって、射和文庫という私立図書館を運営していたそうです。観光案内にはこうあります。
射和文庫(竹川邸)
幕末から明治初頭にかけて、経世家、竹川竹斎が、人材育成のために、多額の私費をつぎ込んで国内の文献を集めて開設した私立図書館。明治維新の立役者となった勝海舟、山岡鉄舟などの書も大切に保管されています。(内部は非公開)
正面から見ても立派だし、お祭りの時も、ひっそりと提灯を出しておられたり、奥ゆかしく今も生活されているようです。前に一度だけ見せてもらったことがあったけれど、立派なおうちです。
県道に面したところにねむの木があって、今を盛りに咲いていました。びっくりでした。歯医者さんの帰りに、写真を撮らせてもらいました。
ああ、いよいよ本格的な「夏」がやってきます。何だか私は、夏が来るのはわかっていたのに、しっかりと準備もせず、ぼんやりと日々を送っていました。
今年の夏は、ものすごく仕事がたくさんありそうで、気が重いから、あまり考えないようにしていたのかもしれない。
1 ネムの花 予定に押しつぶされそうな私
2 青空は深く ねむの花はやさしく咲く
3 ネムの花 古い街道築地塀
今年も、射和の町の祇園祭、見に行かなくてはいけません。松阪の祇園祭は、絶対に行かないんですけど、ここのはしんみりしていていいです。