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2012-09-25 | 写真
金子みずゞ生誕100年を記念して生家跡に造られた金子みずゞ記念館

      

復元された「みずゞの部屋」

   

          明るい方へ、
          明るい方へ。


          一つの葉でも、
          陽の洩るとこへ。

          藪かげの草は。

          明るい方へ
          明るい方へ。


          翅は焦げよと
          灯のあるとこへ。

          夜飛ぶ虫は。
 
          明るい方へ
          明るい方へ。


          一分もひろく
          日の射すとこへ。

          都会に住む子等は。


   

金子みすゞ(本名テル)は、明治36年仙崎村(現在の長門市仙崎)に生まれ、、おとなしく、読書が好きでだれにでも優しい人であったと伝えられている。
童謡を書き始めたのは、20歳の頃からで、「若き童謡詩人の中の巨星」と賞賛される。

みずゞの生涯は決して明るいものではなく、23歳で結婚するが文学に理解のない夫から詩作を禁じられ、さらには病気、離婚と苦しみが続き26歳という若さでこの世を去ることになる。


所在地 山口県長門市仙崎1308