ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

タイトル変更のお知らせ

「今日も、約束通りに。」というタイトルでずっと綴ってきました。 これは「天使の涙」という曲の一節から取ったこのでした、よりパーソナルな内容にするためタイトルを変更しました。

おおつごもりの台所で。

2010-12-31 21:43:56 | Weblog



今年は29、30日の2日間で家の大掃除をしました。
最後に、台所を掃除して、アチコチこびりついた油汚れや、焦げ付きをゴシゴシこすって
冷蔵庫の中も整理して、スッキリしました。

きれいになった台所で最初に使うのは、今年も煮豆です。
おせち用の黒豆を煮ます。
煮豆って、手間がかかるイメージですが、手間はかかりませんが、時間がかかります。
気が長い時ではないとできませんね。

仕事もお掃除も年賀状もなんとか終わって、ホッとした気分が黒豆煮に気持ちを向かわせるのかもしれません。

弱火でコトコト、お水を足しながら灰汁を取りながら、ゆっくり煮含ませて、できました。

あっさり味の、私の黒豆。


今年もなんとか終わったなあぁ。
来年は、あれもこれもチャレンジしたいなあ
今年できなかったたくさんのこと、出来た少しのこと。
そんなことを考えられる、ホッとした大晦日を迎えることが出来たしあわせ。

これからはもっと身のまわりの生活を大事にして生きよう
それが夢を邪魔するわけじゃない
日々の暮らしは、外に向かっている自分にとっても大事なのだと
今年も思いました。

ダメな自分、心身共に弱い自分を少しでも前に進めるために
毎日の日常が土台なんだと。
そこから世界を変えられるんだと。

おせちの準備も終わり。
きょうはおおつごもり。

パッフェルベルのカノン

2010-12-31 10:37:56 | Weblog
12月25日 クリスマスの日に、パッフェルベルのカノンを合奏で弾きました。
私にとっては20数年ぶりの、バイオリン弾きです。
いやあ。冷や汗ものでした。

でも、それなりに努力もしたおかげで、なんとなく心地よい感じです。
またクリスマスに相応しい、いい曲です、カノン。

コトの起こりは…

ニュー新橋ビル、といえば、サラリーマンのおじさま方が一杯やる聖地新橋の老舗ビル。
そこの地下にイカシタ立ち飲み屋さんがある。

座って飲めるのは5人くらいで、舞さんというママさんが
昼間っから飲んだくれるサラリーマン紳士に、優しく厳しく笑顔とお酒をふるまってくれる。
美味しい一品、お通し付き。長居すると、お通しも追加でどんどん出てくる。


そのママさんがチェロを始めたのがこの春。
きっかけは、私の先輩(新橋に事務所があってここで飲んだくれてた建築家)がけしかけたから。
もともとチェロをお持ちで、弾きたいと思っていたのだそう。

そのママさんの発表会にパッフェルベルのカノンを合奏することに。
なんと、人数合わせのため私が第三バイオリンパートを弾くことに。

実は私も、20数年放ったらかしていたバイオリンを、昨年修理したのです。
いい音するよ~と職人さんに褒められて(バイオリンを)、まんざらでもなく。
またこのままケースを閉じて、ほうったらかしてしまうのもなあ…

しかし、20数年ぶりに弾くバイオリンは、ハードルが高かった…
バロック時代の曲だから、テンポも一定だし、
譜面はそんなに難しくない、はずなんですけど
全然弾けない…12月の慌ただしい時期直前になってから、
やるべきことを全て先送りにして、我ながら必死に練習しました。

なんせ、音階すら怪しいありさまから、なんとか譜面に似た感じで?弾けるようにしての本番でした。
途中で、落ちたのは内緒です(バレバレだけど)


今年の年始にたてたの目標の一つは、このカノン。
なんとかクリアした模様、かな?

美味しいごちそうを振る舞っていただき
チェロの先生の演奏「鳥の歌」で感動した、素敵なクリスマスでした。

京都・丸竹夷(えびす)にない小路

2010-12-05 23:31:42 | Weblog
BSベスト・オブ・ベスト ハイビジョン特集「京都・丸竹夷(えびす)にない小路」

東西南北の通りで囲まれた京都の町には独特の雰囲気の小路がいくすじもある。中心部の迷宮のような空間にカメラが入り、庶民の暮らし、町屋文化の知られざる粋を描く。
東西南北の通りで囲まれた京都の町には、独特の雰囲気をもつ小路がいくすじもある。水を打った狭い石畳の路地の入り口に十数軒の表札が掛かる細い道だ。京都の“ミステリーゾーン”ともいえる「辻子(づし)」や「突き抜け」と呼ばれる毛細血管のような道は、120もあるといわれる。京都の町の中心部の最もディープな空間にカメラが入り、京都庶民の暮らし、町屋文化の知られざる粋を描く。【出演】甲本雅裕、田畑智子

NHKのハイビジョン特集で再放送。
明日、楽しみです。
みなさんぜひ見てください。

今日、NHKの「N響アワー」を観終わった後、短い番宣で知りました。

この番組、京都の町のラビリンスな雰囲気を、ミステリーに、妖しく描いていて
ビデオを持っていたら永久保存版にしたいと思ったくらい(あまりTVに関心が薄い我が家にはビデオはありません…残念)

この番組を見た記憶で、同じ雰囲気を、自分の足で目で味わいたくなり
今年の夏に、西陣界隈を、夕暮れ時に歩き回ってみたのですが、
どこかに異界への口が開いていて落っこちていくんじゃないかと、そんな気持ちになりました。

京都の細い小路、四方八方にある袋小路
今日町屋の茶色い色合いと格子窓からこぼれる光
古いままそのままが残っている不思議な生活感

こういう街が魅力的だと思ってしまうと
きちんとした計画に基づいて合理的に設計される都市計画で作られる町、というものが果たして魅力的なのか。
少し疑っています。

雑然、猥雑、勝手に発生していながら効率的、そういう文化がこの国にはあるように思うのです。
割り切れない「間」と「魔」
余韻、余白、アシンメトリー、そんなものの原点を感じる京都の町です。

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