ホウジョウキ  ++ 小さな引籠り部屋から ~ ゆく川の流れは絶えないね

考えつつ振り返り、走りながらうずくまる日々。刻々と変わる自分と今の時代と大好きなこの国

タイトル変更のお知らせ

「今日も、約束通りに。」というタイトルでずっと綴ってきました。 これは「天使の涙」という曲の一節から取ったこのでした、よりパーソナルな内容にするためタイトルを変更しました。

阿波番茶は酸っぱくて美味しかった

2009-06-27 23:04:42 | お茶
まだ、札幌にいます。

阿波番茶を飲みました。発酵茶なので酸っぱかったのですが
思いのほか暑いなか、町を歩きまって疲れていた体には
気持ちよく沁みました。
札幌で、阿波番茶に出会うとは、思いませんでした。
全国各地の名産品 をギフトの形で紹介する取り組み中のショップとコラボレートメニューです。

イベント「空飛ぶもみじ市」の会場、カフェ pippin
で、最後の休憩でした。

今日から札幌は「空飛ぶもみじ市」札幌編です。「もみじ市」とは、東京のライフスタイルショップが秋に主催する、もづくりの若いクリエイターたちの、発信のイベントです。

それが、東京を離れて、札幌のクリエイターたちのイベントを初めて行うことになので、「空飛ぶもみじ市」というわけ。らしい。(受け売り)

大通西18丁目付近の各会場は、たくさんのナチュラルなファッションのおしゃれさんでいっぱい。
たくさんの人が来ていました。
札幌でも、こういう志向の人、ナチュラルなモノづくりが好きな人たちが多いんだなあ…

いや、これは「流行」だと思うのです、実は。
確実にそういう流れを作っていますね。

ただ、今は一時の流行だとしても、
その中で何パーセントかの人たちが
本当にモノづくりが好きで、流行に関係ない自分のスタイルや好みを
追及するライフスタイルに興味を抱いてくれれば。

この「もみじ市」に集う人たちは
安くて使い捨てのもの、機能的ではないデザイン重視のもの、生活感のないもの
を、雑に使い捨てること、に若干なりとも疑問を感じている方たちなのだと思います。

でも、いつものごとく、しばらくするとまた、次のファッションの時流が起きると思います。

でも、大量生産大量消費には戻らないでほしい。
手作りする仕事の人たちが、その仕事で生きていけるような、仕組みの世の中になってほしい。私はあくまでそこを目指します。

そのために、札幌のイベントに参加できて、本当にラッキーだったと思います。
帰省のタイミングと偶然でしたから。

私の帰省も、加速度がついて老いてゆく両親の今後の対策…という、頭の痛い課題を実行すべく、決めたことでした。
両親は、思ったよりも、老いていました。これは困ったぞ…
そう思いつつ、明日からまた東京に帰って今できる最善のことをします。

世の中のライフスタイルの変化を指向しながら、自分自身のライフスタイルやライフプランを見つめなおすタイミングです。

そんななかでも、新しい発見や故郷を懐かしいと思えた
意義ある帰省でした。



珈琲の淹れ方

2009-06-26 23:57:06 | お茶
札幌帰省中です。

札幌は故郷ですが、あまり好きではありませんでした。

今回の帰省では、楽しい発見がいろいろあって、札幌も変貌を遂げていることを
実感します。

今日はもう20年以上のお付き合い
ランバン珈琲店
に伺いました。

すすきののはずれに、蔦の絡まった一軒家の珈琲店があります。
おいしい珈琲を淹れています。

ここの焙煎の珈琲豆をずっとお取り寄せして飲んでいるのですが
一度、淹れるとき、豆が上手く膨らまないことがありました。
北海道から東京に来るまでの輸送環境で豆が劣化したのかな?
そう思って、お店のマスターに伝えました。

その後、初めてお店の訪問です。
マスターは、厨房に入れてくださって
自らお手本を見せてくださって、珈琲の正しい入れ方を教えて下さいました。

私は珈琲の淹れ方を、ちゃんとプロに習ったことはありません。
本で読んだり、いろいろな珈琲店でマスターが淹れているのを観察したりして編み出した自己流です。

ランバン流の珈琲の淹れ方を、実習付き(実際に落とさせていいただきました)
温度は94度
とか
豆の挽き具合い
とか
お湯の落とす場所
最初の蒸らしはさっと、抽出は、中央に楕円を描くように
何回かに分けて
とか。

知識で知っていても、実際やってみると感覚が違っていました。
そうそうプロの技の真似は難しい…当たり前です。

昨今深煎りの豆が多いですが
ランバン流は、本当にいい豆は浅煎りのほうが香りがたっておいしいとのこと。
私がいつも飲むのは中煎りです。
お店でも中煎りだそうです。

いろいろ勉強になりました。

ほかのお店
たとえば深煎りが得意なお店の考え方とか、淹れ方を知りたいと思いました。
珈琲の淹れ方一つをとっても、いろいろな考え方があり、何が正しい、何が間違いとは一概には言えないと思うのです。

ただ、一つのお店の流儀はちょっとだけ教わりました。
そのお店の珈琲の味を私は好きなことも確かです。

もうちょっと、賢く、知りたいな。

マスター、手ほどきありがとうございました。
とっても貴重な経験でした。


善照寺

2009-06-25 06:38:54 | 職人芸
浅草界隈に、10年以上住んでいるが、まだまだ未知なるゾーンは多い。

雑多に、新旧、清濁ごちゃまぜの町だから、掘り起こせばひっそりと意外なものがうずもれていることが多い。

このところ、家の周辺をウロウロすることが多いので、ここ半年くらいで気づいていなかった発見がたくさんあった。

善照寺は、某建築家氏の「みてみるといいよ」で、探索に。

住所の周辺は、寺町である。
なぜか。
東京本願寺がでーんとある所だから。

東京本願寺の至近距離に住んでいたこともあったけれど、あの建物は、お寺としても建築物としてもあまり興味がわかなかったので、いつも素通りしていた。
築地本願寺の、隆盛ぶりと比較しても、ひっそり人気がないし、何かをやっている風でもない、ただ大きい本堂も、正直まあり魅力的ではな方から。

善照寺は、そんな東京本願寺のまさに参道に面して、ひっそり建っていた。
あまりにひっそりしていて、お寺があると気付かないくらい。

この本堂は
白井晟一という建築家の設計、と某氏から聞いていた。
まるで基礎知識無しで、見てみると…

あらーなんとなく教会みたい。が、第一印象。
そぎ落とした感じの造形が、寺院のイメージと重ならない。
どっちかというと桂離宮かしら。←無理やり、ぜんぜん違う。

白い壁と中央に走るガラスの黒さが印象的。

はあー、とても静謐な雰囲気。

小さなお庭もいい風情。と、庭好きの私は、庭に目が行ったり。


帰ってから、ちょっとだけ調べてみる。
白井晟一の代表作、という記述も。

白井晟一という建築家は、京都生まれ、モダニズム全開時代に異端の建築家だったらしい。ブラックジャックのモデルらしいという記述も見つけたが、本当か?これはこじつけ臭い気が。ただ、それほど異端で孤高な存在感だったということか。

もう二つ、彼の作品
渋谷区立松涛美術館と
ノアビル
は私も知っている建物だ。

松涛美術館は好きな美術館だから何度も訪れている。


それにしても、こんなにひっそりと、誰もやって来そうもないところに、名建築があるということが、いかにも浅草界隈らしい奥の深さというか、飾り気のなさだとつくづく感じた。

背景に、合羽橋ニイミビルの赤白の塔が見えちゃうところも、浅草のいかにも雑なところで笑える。

カフェじゃなくて、珈琲店

2009-06-18 16:45:34 | お茶
カフェは、女性一人で始めているところも多いと思います。

なんといっても、カフェの顧客は主に女性だろうから。
カフェ好きの男性もいるけど、年齢が上がってくるに従って、足が遠のかないですか?その点、女性はカフェが好きですよね、50代。60代、それ以上の年齢の方でも、普通に一人でカフェでお茶が好きだと思います。

うちの近所にできた、ちょっと落ち着くいいカフェには、結構年齢の高い女性客が多い。男性もの固定客もいるけれど、少数派です。


逆に
珈琲専門店、は男性店主が多いように思います。
珈琲屋さんのカウンターで、珈琲をドリップしている。っていうのは、やはり男性のイメージ。そこのカウンターで新聞とか本を読みながら、珈琲を飲んでるお客さんも、やはり男性のイメージ。

女性でも珈琲好きは居ると思います。
私が昔買った珈琲本を書いているのは、私と同世代の女性でした。
でも、やっぱりコーヒーの味とか、豆の焙煎具合とか、産地とか、そんなことにこだわりを持っている珈琲好きは、男性が多数派かなあ。


最近、二件の女性店主の珈琲店を訪れました。

一軒は、先のブログのお店、創業30年以上の老舗です。本当にいいお店で、珈琲もとても美味しい、しかもそれだけじゃない何かがあります。
30年生き残ってきたお店は、間違いないですね。


もう一軒は、最近オープンしたお店。
オープンしたばかりなので、まだ何とも言えませんが、人が入っていません…

うちの近所です。これまた、難しい場所です。
住宅地でもなく商店街でもなく、繁華街では全くなく、観光地からも外れてる。
「ぽつん」
です。

お店は、珈琲メインで、インテリアエクステリアもセンスがいいし、居心地もいい。
さて、問題は、女性店主という点かと思うのです。
珈琲店はやはり男性客を掴まなければ仕方がないと思うのです。
珈琲好きは、男性の方が多いから。
また、家の外でゆっくり美味しい珈琲をのみたい、というのは、多くは男性の置かれている環境からくる重要ではないかと。

ここのお店は、いろいろ惜しい。
例えば、珈琲豆のメーカー、とか。

恐らく男性店主ならもっと違う考え方をしただろう、という微妙に惜しい点がいくつかあります。
また、カウンターに座った男性客が、カウンターの中で珈琲を入れてくれるのが
年配の女性というのシチュエーションで落ち着くのか?という根本的問題も。

私は、ここの女性店主さんのセンスも下町のちゃきちゃきした感じも好きです。
ぜひこの場所で、頑張ってほしい。
家から近いので、私のオアシスにまたは、応接室代りにしよう、とか目論んでます。

なので、いろいろ惜しい点、がんばって欲しい。
どうやったら珈琲好きの男性を、あえてこの場所のこの店に引っ張って来るか。
もうちょっと、パンチの利いた個性が欲しいかな。

先述の、名店としての地位をきづいている老舗の女性オーナーに、聞いてみようと思います。

女性が、商売でもビジネスでも同じですが、一人で戦うには、厳しい。
まだまだ世の中の表舞台の主たる構成要素は男性なのです。


古びない人 古びない場所

2009-06-15 20:45:14 | お茶
西麻布に 老舗の珈琲店があるのを知りませんでした。

珈琲店ジプシーの私としたことが…

珈琲 れいの

店主の女性はとても魅力的な方でした。
こういう女性になりたいな、と思える人は少ないです。

今まで生きてきて、そう出会ったことがありません。
私自身が、女性にあまり魅力感じないから、というのもありましょう。
その点、ここの店主さんは男前でありました。
いいな、男前な大人の女性。
憧れます。

人間、年齢を重ねても、埃をかぶったりカビ臭くなったり、古臭くなってはいけないと思います。
いい具合に、飴色なり、でも、どこか新鮮さを失ってはいけないのでと思います。

このお店は、30年以上の歴史があるのに、新鮮さがありました。
新鮮さというか、爽やかさというか。

珈琲の味も、熟成された爽やかな味でした。

常連のお客様も、みなさん新旧溶け合って、素敵でした。
店主の旦那様の、お料理も同じであったことは言うまでもなく。

私も、古びないで生きよう。
飴色になっても、鮮度は落ちない、そう
いい鰹節のような。
薫り高く、料理の味を引き出す、干からびた魚。
いいですねえ、そういう年齢の重ね方。

お店も人も、そうあってほしい。

最近また家の近所に珈琲店ができました。
カフェではなく、珈琲店。
古い倉庫を改装した、生粋の古民家。
すでにい味ですから、そのまま新鮮さを保って長く続いて
入谷の名店になってほしいものです。

夏のよそおひ 近江上布

2009-06-12 22:50:31 | 職人芸
近江の新之助上布さんの展示会が
明日までとなりました。

私は、現場主義者です。
モノづくりの現場を一番信じています。
職人が、魂を込めて、信念を持って仕事をしていれば
胸を張って、生きていける世の中へ向かえばいいと
心から思います。

現実は、思うに任せないことばかりです。

自分がいいと思うものを、正直に作ること。
その仕事で、十分生活が成り立つこと。
いい仕事をしていれば、敬愛されること。
いい仕事を、使う人が分かること。

そんなことが、絵にかいたモチではなく
そんな些細な、職人の人生をかけた願いが
世の中に理解されればいいと
私もそちら側で、生きていきたいと願います。

しかし、今は数字のやり取りや、机上の理屈を並べて
カッコよく生きている人が、多いこと
また、そういう人がリスペクトされ、人が寄ってきて利権なんかが生じたり。


かっこ悪い夢を選んだことが
そんなにカッコ悪いのか。

泥臭く、地べたに足をつけて地道にものを作ることが
こんなに軽視されていいものか。

泥臭い仕事をいとわない職人さんたちと話すと
いろいろなことを必死に考えています。
その考えは、霞が関や六本木ヒルズで考えられていること
に比べて、レベルが低いのだと思う人がいたら、
まず、彼らと話して見て。
カルチャーショックを受けると思います。
価値観ひっくり返ります。

私は、どんな業種でも、泥臭い現場から新しい未来は生まれると信じています。

香蘭社はブランドか

2009-06-09 06:39:47 | 工芸
近所のカフェで、フリーマーケットがありました。

恐らく、関係者のお知り合いとブログの告知のみだったともいますが
日曜日でお天気もよく、11時からの開店で12時過ぎにぶらりと行ってみたら

…並んでるよ。
並びました、15分くらい待って店内に入れました。

小さな店内ですので、お客さんはが10人入ればいっぱいです。
お店の人が三~四人で、品物を売っています。

こういうところに来ているような人達が、私のにとっては大事な将来の顧客。
じっくりファッションや、持ちモノや、会話を観察…
カップルで来ている人もけっこう多い。
男性も、さりげなくお洒落だ、靴を見るとお洒落度がわかりますね。特に男性のカジュアルな場合。

店内で、人垣で近づけない洋服エリアは諦めて、
入口付近に、カップアンドソーサー&ケーキ皿三点セット1000円を発見。

かわいいレトロ調な柄つけに惹かれる。。。
手にとってよく見ると、意外としっかりした絵付けと作り、手描きの絵つけだけれども、繊細だなあ。

お皿の裏をひっくり返して、
おお、香蘭社。

そこで、即買いを決断。

香蘭社のブランドに、負けました。

いわゆるブランド物を持たない私。
でも全く持たないわけではありません。

モンブランの腕時計
和光の腕時計
昔のコーチ鞄のは腐るほど
ダナキャランやカルバンクラインのスーツ(むかーしの)

やはり、実際あまり持ってないなあ…
しかも、
こうして見ると、結構ブランドとして認知度の低い、微妙なブランド。

プラダとか、シャネルとか、エルメスとか、
ヴィトンとか、オメガとか…というわかりやすさではないですねえ。

香蘭社も、私はブランドだと思う。
先のカップアンドソーサーも、香蘭社のブランドを買ったような気がします。

でも、香蘭社って、ニッチなブランドですよね?
知ってる人、少ないですよね?
知ってる人が少ないブランドというものは、はたしてブランドというのだろうか?

ちなみに香蘭社は
有田にある、有田磁器の老舗です。
宮内庁御用達でもあります。

有田焼で香蘭社と深川製磁は二大ブランドです(と思います)
私はどちらかkというと香蘭社のほうが好き。
香蘭社は香蘭社らしさ
深川製磁は深川製磁らしさ
製品のカラーが分かれることも、やっぱりブランドだと思うですが。

家に帰って、レトロな今ない絵付けの香蘭社のカップアンドソーサーを見て
にこにこしている自分は、やっぱりブランドに弱いと思います。

ただし…「知る人ぞ知る」ブランドを「知らない」人に
蘊蓄たれながら自己満足しているブランド好きって…

ブランドって本当のところ、一体なんだろう?
ますますわからなくなってきますね。




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