京大俳句会 KYODAI HAIKU KAI

京都大学を拠点に活動している京大俳句会のオフィシャル・ブログです。

第59回「京大俳句会」句会の案内

2013-12-23 10:44:32 | Weblog
第59回「京大俳句会」句会の案内

日時:2014年1月25日(土)午後1時~5時
場所:京大農学部総合館W210セミナー室
   北部生協前(工事中)に12時50分集合
参加費:500円

◎俳句は有季定型・無季定型・自由律と形式は問いません。
◎三句を用意して下さい。兼題は「うま」で一句。
 欠席投句は一句です。
◎参加者は二日前までに連絡して下さい


参加希望者は下記まで連絡してください。

京大俳句会
大月健  TEL 090-4280-3334
中島和秀(メール)nakajima.kazuhide.7x@kyoto-u.ac.jp

第58回「京大俳句会」句会(2013.12.14)

2013-12-23 10:37:02 | Weblog
第58回「京大俳句会」句会 2013年12月14日(土) 於:京大農学部W210セミナー室

4点句
戒名の棄てられてある冬田かな 岡村知昭 

3点句
山眠り木喰仏やほくそ笑む 中山登美子 
鳥男欄干は佇ずむためにある 大月健 
死にし烏哀歌の群に鷹飛び込む マーティン・トーマス 

2点句
寒鴉群れて渦巻く闇となる 梶原竹明庵 
ほそ指で抱けよ禽獣孵るとき 堀本吟 
段だら坂で壇密に相談だ 中島夜汽車  
履歴書に書けない履歴十二月 平井奇散人 
木枯しや記紀の山脈駆け巡る 辻本康博 
病室に見舞いのかりん冷たくて 山下おるふぇ 
煤掃きや年忘れたき我ひとり マーティン・トーマス 

1点句
葦刈りて沼は悠久のたたずまい 大月健 
冬の鷹見返る美人刺す瞳 宮本託志 
銃後にはあらずと赤飯を噛みぬ 岡村知昭 
枯野へのほったらかしを褒められる 岡村知昭 
ほうき星消えて朝日に蝶の影 山下おるふぇ 
付喪神(つくもがみ)と逢ひし能登路もしぐれかな 中島夜汽車 
ぽっとん犬鳴山にはてなのラー油さん 高田銀次 
上弦の杯より寒気こぼる宵 丁稚一号 
すかすかの日記を閉じる寒日和 平井奇散人 
語の意味は “hesitant (ためらいがちな)and dreamy(夢見がちな)” 春香 
さりさりと人を喰らうか白の峯 丁稚一号 
旧友や棄ててはならぬ絆かな 服部泰夫 

無得点句
憂国の思いや巡る句座の暮れ 服部泰夫
どの本も思いの籠むる書斎かな 服部泰夫
しぼぼすらざざば……それがさいごのことばでした 高田銀次
室の花インテリヤにも色付きし 中山登美子
だれも見ぬイイギリの木鳥渡る 山下おるふぇ
冬の山緑が残る杉工場 古屋真理
柊の行となりて空受け取めむ 春香
つかの間を恋なき鮭児の銀に青 宮本武史
大空を舞い飛ぶとんびの気をもらい 願治郎
冬ざるる独り芝居も枯れかかる 中山登美子
衣々の別れもあった冬のこと ハメさん
闇鍋に放り込まれる秘密かな おいけのかっぱ
流星を見たやうな花抱ふ冬 春香
恕恕恕をとこもをんなも体制も 宮本武史
ベランダのふくら雀の細い髭 平井奇散人
熱燗の乱吹(ふぶ)く黄桜呉れへんか 中島夜汽車 
精一杯の人生思ふ実南天 大石まさこ
戦前に戻れというか共謀罪 ハメさん 
年の暮れ坊主バイクで飛んで行く 丁稚一号
追分をしぐれに追わるる時次郎 宮本武史
冠雪と快晴を抜け立富士か! 鎌田東二
叡山の獣静まる春星忌 清水光雄 
虚子の宿夢魔おどり狂いたり 大月健
ざらめきを癒してくれる時雨あり ハメさん
Dear Jane’かといってタイルは血染め 高田銀次
交差点襟巻きしている河原町 寺田操 
豊田郎の感じける寒さ分かる今 マーティン・トーマス

第58回「京大俳句会」句会の案内

2013-12-05 23:57:18 | Weblog
第58回「京大俳句会」句会の案内

日時:2013年12月14日(土)午後1時~5時
場所:京大農学部総合館W210セミナー室
   北部生協前(工事中)に12時50分集合
参加費:500円

◎俳句は有季定型・無季定型・自由律と形式は問いません。
◎三句を用意して下さい。欠席投句は一句です。
◎参加者は二日前までに連絡して下さい


参加希望者は下記まで連絡してください。

京大俳句会
大月健  TEL 090-4280-3334
中島和秀(メール)nakajima.kazuhide.7x@kyoto-u.ac.jp

第57回「京大俳句会」句会  落柿舎句会 (2013.11.16)

2013-12-05 23:27:03 | Weblog
第57回「京大俳句会」句会 2013年11月16日(土)  於:京都嵯峨野 落柿舎次庵
投句 2句 選句 2句

3点句
冬紅葉内ポケットに龍を飼う 平井奇散人 
落柿する 生死一献     高田銀次 
しぐれかな葦刈り人は沼の中 大月健 

2点句
山巡り締めは真っ赤なななかまど 大石まさこ 
独酌の当ては久しの苦鱁鮧(にがうるか) ハメさん  
手のひらに虚無を忍ばせしぐるるや 中島夜汽車 
西日さすガラス戸の内時めぐる 山下おるふぇ 

1点句
もの思う心の中の時雨かな  ハメさん  
川の姿に川を流れる     くまひこ  
酒飲まず煙草も喫わず秋の宵 雁之介   
こんがりと暮れゆく空に柿を干す  うらたしおん 
柿見上げ何を苦吟の浪花(なにわ)人 清水光雄  
琉球や風に実の鳴る木を仰ぐ    春香    
ころ柿の枯露枯露枯淡のこころかな 宮本武史 
もみぢ葉ひとつ波しずかなり今   くまひこ 
のうこどもらや光年さんがおらっしゃるじゃねえか 高田銀次 
落柿舎の小春日和をたづねけり 小吹和男
柿たわわ蓑笠刻(とき)を抱きたり  大月健 
無得点句
高啼きは釈迦堂あたりか百舌鳥渡る 小吹和男
嵯峨ノ路に語らひ歩むおみなごの影 春香
夜歩きし我躓(つまず)きぬ木の笑顔 マーティン
ルミナリエ白熱球に温む宵     丁稚一号
路地しぐれ男を泣かす「男山」   宮本武史
己が身の蓑笠(さりゆう)と古ぶ嵯峨の秋 清水光雄 
露西亜から刺客の如き寒気団    丁稚一号
しぐれかな神は腰に宿るてふ    中島夜汽車 
冬浅し右脳左脳も大あくび     平井奇散人
火焚祭我等の間に火花飛ぶ     マーティン 
倭人(わじん)の生贄(いけにえ)宿る残菊よ 中山登美子
憂国忌熱く想いて落葉踏む     服部泰夫
時雨日(しぐれび)の重さに耐えて虹走る  山下おるふぇ
秋の雨絡みつく糸切れぬまま  中山登美子