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カーリースという制度をご存知でしょうか?

2012-06-22 01:41:42 | 自動車
 自動車を購入する際、多くの方が利用するのが“自動車ローン”。月々に決まった金額を一定期間支払い、支払いが滞りなく行われれば期間満了とともに完済となるシステムです。期間満了までは自動車の所有権はローン会社ですが、完済すれば自分に移る仕組みになっています。

 では、最近増えてきている“カーリース”という制度をご存知でしょうか。その名の通り自動車をリースすることなのですが、いわゆる“レンタカー”の様に主に短期間、不特定多数の人間に貸すものではなく、契約者に対して長期間にわたり貸しだすものです。また、レンタカーの様にあらかじめ用意されている車種の中から選択するのではなく、顧客の要望に合わせて車を用意してくれるというもの。関係性はあくまで賃貸ですが、所有しているのと同様に使用することができます。

 カーリースは主に法人が利用するものでしたが、近年個人向けカーリースという商品も販売されており、徐々に需要を広げている様です。法人がカーリースを利用するメリットとしては、以下のことがあげられます。

 まずは資金繰りに関してです。自動車購入の際に必要となる高額な資金を要せず、運営資金などとして温存しておくことができます。また、経理上の処理での手間が省ける点もメリットとなります。企業などで自動車を所有する場合、それは固定資産になり固定資産の計上、減価償却といった処理を行う必要が出てきます。また、固定費の増大は企業体質悪化の一因になると言われており、固定資産圧縮の為にリースで取り入れて流動費扱いとできることも利点といえます。

 他にも自賠責保険や車検、自動車に関する税金等の支払いをリース会社に任せることで、手間を省き支払い漏れなどを防ぐことが出来ます。リース内容によってはメンテナンスや任意保険も含まれているものもあり、自動車の運行や管理に関わる労力の大幅なカットに役立つというわけです。これらの費用はリース料に含まれている場合が多く、月々決まった金額を支払うローンと同じ方式で様々なメリットを受けられることができます。

 カーリースには「ファイナンスリース」と「メンテナンスリース」があり、前者はシンプルにローンの代わりにリースを利用する、といったもの。車検や納税義務は使用車である顧客側が担うことになります。後者はそれらの手間をリース会社が行い、使用者が行うことといえばガソリンや駐車場の管理などのみです。自動車を所有するにあたって発生するほとんどの処理を行ってくれます。

 注意すべき点としては、期間満了までに解約したい場合、相応の違約金などが発生する場合があります。リース会社としてはこちらの要望で車を調達したわけですから、その車を買い取ることのできる費用の負担を求められる場合があります。

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