先日、久々にクラシックギターのリサイタルに行ってきました。
この人は、昨年も富山に来ていて(入善コスモホールだったかな?)
それに行ってきた人が絶賛していたので、かなり期待して行きました。
チケットを買おうとした時は既に売り切れてて、入れるかどうか分からなかったんですが、
とにかく頼み込んででも潜り込もうと、土下座でも何でもするつもりだったぐらいですから。
しっかーし!
ホントは、ブログで悪口のような事は書かないようにしようと心がけているんですが、
このブログをギター関係者が見ているとは思えないので、この際ぶっちゃけます。
かなり残念な結果でした。
下手なわけではないです。
むしろ上手い!
ギターの世界では、下手なくせに何故か有名で、幅を利かせている人が結構います。
そんなのに比べたらメチャメチャ上手い!!!
凄いです。
マイクを使っていたので、正直よく分からないところはあるが、
音も良いし、曲の構成とかを考えて演奏していることは判るんですが・・・。
何か乗れないんですよ。
面白くない!
ほとんど全てショーンの知らない曲だったのもあるのかなぁ。
アンコール最後にやった、これ以上無いってぐらいメジャーな
「アルハンブラの思い出」
は流石に知ってましたけどね。
まあ、始まった瞬間にガッカリでした。
トレモロが上手い人には出会ったことが無いですね。
ソルの第7幻想曲は良かったです。
それでも、何か最後まで続かないんよね。
細かく見ると、色々やっていて凄いんですが、曲全体としては聞こえてこない。
何なんやろ?
もっと思い切ってやれば良いのに・・・。
”もっと汚い音でも良いから、そこは思い切って出して欲しい。”
とか、
”テンポが揺れても良いから、そのフレーズはもっと歌って欲しい。”
とかね。
いや、歌ってはいるんですよ、凄く。
でもなんか次に繋がって行かないんよね。
好みの問題なんでしょうか?
ちなみに会場の雰囲気はというと、
どうも、会員制のコンサートらしくかなり小さい会場ではありますが、
ビッシリ満員。
でも、途中の休憩で帰ってこない人がチラホラ。
”まあ、会員制だから、興味の無いジャンルだったのかな?”
ぐらいに思っていましたが・・・。
後半が始まっても、1曲終わるごとに人が減っていくんですよね。
流石に前の方に座っている人たちは帰りませんでしたが、
半分から後ろはかなり空席が目立ち始めました。
プログラムが終了して、当然アンコールがあるんですが、
その時の拍手もかなり少ない!
印象としては、会場に居る人の半分もしてないんじゃないのかな。
もちろん日本人ですから、曲が終わった直後には全員が拍手するんですよ。
ただ、続かない。
”これでアンコールに出てくるのか?”
って、ちょっと心配したもん。
それでもちゃんと2曲。
ディアンスのタイトルは知らんけど何か聞いた事のある曲とアルハンブラ。
この辺りから聞こえてきた、後ろに座っている”おば様”たちの会話が全てを表してると思う。
ディアンスの本来ならノリノリであろう曲の後、
「テクニックは良いんだけどねぇ。テクニックは。」
アルハンブラで演奏会が終了した直後、
「まあ、これからの人だねぇ。」
ホントにこれからの人だと良いなと思う。
”どんな上から目線なんよ!?”って感じですが、
ギターにしては珍しく、演奏家としての最低限は十分にクリアしていると思うので、
これからに期待したい。
ところで、後ろの人たちは何者?
ショーンならずとも気になるはず。
流石に声をかけることはしませんでしたが、しっかり容姿はチェック。
”おばさん”というより、”おばあちゃん”
恐らく70代ですね。
中には80代かなと思われる男性も混じってました。
やっぱり声をかけて、詳しく話を聞けばよかった・・・。