院長室から

日々の診療、子育て中のつぶやき

震災から2年経ちましたね。

2013-03-12 16:26:00 | インポート

9日に、救命救急士の方たちと合同で
災害医療のシミュレーショントレーニングをしてきました。

当院からは、私と看護師の佐藤が参加しました。

大宮栗橋線の交差点で交通事故発生で
一回目は5名負傷、二回目は18名負傷という設定です。
まず現場に救命救急士の方々が到着し、次々患者を重症度別に割り振り
本部を立ち上げて、周りの病院の受け入れ態勢を確かめたり
それぞれに情報を送って、転送の手配をします。

私たちの病院チームは、収容要請が来たら的確に情報を拾って対応を決めます。
事故を知らない設定なので、どこで”災害スイッチ”をいれるかがポイントになります。
1回目の時には人数もさほどの事故ではないので、通常業務はキャンセルせずに続けますが、
2回目の規模となったときには、災害スイッチを入れて
待てる手術は延期したり、出せる患者さんはERやICUから出てもらったりして備えます。

そんなような段取りをどうするかをチームで相談しながら、救急隊員とやり取りをしていきます。
今回は段取り良く患者さんを受け入れることができましたが、
実際の病院では、瞬間的に手術をキャンセルしたりできないし
患者さんを別の部屋に動かしたりすることも出来ません。
ある程度説明したり、実際に動いていただいたりする時間がかかります。
普段からこのような訓練をしておくことが病院では大切だなと思いました。

また、当院のような救急車を受け入れることのない診療所でも
災害時にどんなことができるのか、またあらためて考えるいい機会となりました。
たとえば吉羽公園が避難場所になって人が集まっているときには巡回して歩くとか…。

普段の診療所でも、インフルエンザ患者さんらしき人は隔離したりとか
具合が悪そうな人は先に見せたいただいたりとか
そういう臨機応変なことをきっちりやっていれば、いざというときにも動けると思っています。
手前みそですが、うちの診療所は日頃からきちんとやれているという自負があります。

急な何かがあったときこそ、チームワークが生かされると思います。
院内だけでなく、対外的にも普段からのコミュニケーションをとっていきたいと思います。


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