ポ 「ちょっと! いまのプレートを見た? カレーやチャーハンが400円だってさ」
ガ 「ハハハ、そんな店もあるさ。安かろう悪かろうの店がね。それより早くランチの店を探そうよ。もう14:00近いよ」
ポ 「この店に入ろうよ。13:30からタイムサービスで400円のランチを提供するって、面白いじゃない! このチャーハンを食べてみようよ」
ガ 「はあ? たったの400円だよ。期待するほうが間違っているね。作り置きのチャーハンがジャーからよそわれて、見るからにパサパサ…。口に入れたらウゲゲッ…。きっとそんなチャーハンだよ」
ポ 「まあ、ものは試しだよ。ほら、ここにも《ランチ400円》が強調されているよ。コストパーに自信があるんじゃない?」
ガ 「それなら入ってみようか。でも甘い希望を持っちゃいけないよ」
ポ 「フロア担当の日本人の方以外は、全員東南アジア系の人だね。言葉はわからないけど、厨房のスタッフみんながにこやかに笑い合ったりして、すごくいい雰囲気だよ」
ガ 「ホントだ。なんだかこちらまで気分が明るくなるようだね」
ポ 「注文はチャーハン(400円)と生春巻き(200円)にしようかな。合計で600円。ちょっと信じられないね」
ガ 「あれっ、ちゃんとチャーハンを作っている音がするよ。作り置きじゃないみたいだ」
ポ 「厨房にかなりのスタッフが入っているよ。作り置きをする必要はないんじゃない?」
ガ 「ふ~ん。おっ、まずは生春巻きが来たよ。どう?」
ポ 「おいしいじゃない。これがたったの200円だって」
ガ 「なんだかビールが飲みたくなるねえ。と言っている間にチャーハンができたようだよ」
ポ 「量はたっぷりだ。さあてお味は…」
ガ 「んまい! ちょうどいい塩加減だ。へえ、400円でこのチャーハンとはびっくりしたよ」
ポ 「どれどれ…。うん、おいしいね。ではスープをずずっ…。うぎゃぎゃぎゃ、しょっぱ~」
ガ 「これは調味を間違えているのでは…。それともこんな味付けのスープなのかなあ? いずれにしても常識はずれのしょっぱさだね」
ポ 「一口啜っただけで喉がヒリヒリするよ。スープはNGだったけど、チャーハンも生春巻きもおいしかったでしょ」
ガ 「うん。そして抜群のコストパーにも参ったよ。こういうお店ってあるんだねえ」
ポ 「では、デザートにコーヒー(100円)と黒胡麻のアイスクリーム(100円)を…。それから生春巻きをもう1本ずつ食べない?」
ガ 「そんなにデザートでお金を使ったら、激安ランチじゃなくなっちゃうよ!」
チャーハン:400円 生春巻き:200円