去年の前半に工事をさせていただいた
お家である。
篠山のさらに奥。
屋根工事の後に塗装などもあり全部完成した
姿は見ていなかった。
瓦が一枚割れているようだと連絡があり
早速差し替えに行った。
上が三州瓦で葺き替えた姿
下が葺き替え前。屋根はモニエル瓦
モニエルは外国資本（たぶん）の会社で
コンクリート瓦を作っていた。
その当時、粘土瓦のリーズナブルな平らな瓦はなかったので
このモニエル製品は和瓦や薄型スレートに取って代わり
一世を風靡したように思う。
オレが小学校の頃、そのモニエルと言う響きが
何だかすばらしく新鮮でモニ、エル、モニ、エル
とわめきながら走りまわっていた記憶がある。
盛者必衰ああ無常なのだ。
しかしその後粘土瓦の平板瓦が出始めるとやはり耐久性に劣る
コンクリート製品はどんどん減少し、ついに日本から撤退したのだった。
屋根をまくってる時、突然雪が降り出した。
しかし途中で止めるわけにいかず、キリのいいところまで
作業を続けたのだった。その時お家の人が焚き火をしてくだっさった
のがありがたかった。
一年ぶりに出会ったが変らずお元気そうでなによりでした。
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