みちくさをしながら

いろいろあって、生活を見直している日々。

黄と黒

2012-11-30 17:00:45 | 生き物・植物
※最後にクモの写真があるので、苦手な人は最後まで見ないで。

昨日の散歩報告です。今日のテーマは黄と黒で。まずは黄色。

川の側の駐車場でキセキレイに会いました。立ち止まっては尻尾を上下にフリフリする姿はセキレイの仲間の特徴です。
 

この辺りでは、ハクセキレイはよく見かけるのですが、キセキレイは初めて見ました。、
調べてみたら、夏期は渓流沿いに住んでいるが、冬期は暖かいところに移動して市街地の水辺でも見られるようになるらしい。
今まで、冬に散歩に出かけることはあまりなかったから見かけなかったのですね~。

次は黒。
前回の記事で、ヒサカキやネズミモチなど黒い木の実を紹介しましたが、今回は黒い草の実。

ヤブランの実です。花も小さいながらきれいな紫ですが、実も光沢が美しい。













最後に黄と黒。

ジョロウグモです。どうやら、前日の強風のせいかどうかわかりませんが巣が壊れていて、枝にかろうじて引っかかっている感じでした。
足も1本なくなっているので、修羅場をなんとかくぐり抜けたところかもしれません。

クモに限らず、虫は苦手な人も多いですが、よく見ると面白いんですよね。
この黄色と黒の一見派手な模様も、木漏れ日の中では擬態になるんじゃないかなぁ。
というのも、オートフォーカスのデジカメで撮影しているんですけれど、デジカメがクモにピントを合わせてくれない。接写モードにしているのに、カメラがすぐクモを見失って後ろの葉っぱにフォーカスが合ってしまう。
鳥の目にはどう見えるのかわかりませんけれどね。

秋の恵み 黒い実と鳥たちの饗宴

2012-11-26 12:11:21 | 生き物・植物
先週のお散歩写真、第2弾です。

秋の木の実といえば、このブログでも紹介したガマズミなど赤い実が目立つのですが、黒い木の実も地味ながら多く目にします。
それらの木の実は、小鳥たちの貴重な食料源になっているようです。

これはヒサカキ(撮影日:11/21)


仏壇へのお供えとして使われる木です。
花は春に咲きますが、実るのは秋なんですね。常緑の葉陰に小さな実がたくさん実るので、小鳥にとっては姿を隠しつつごちそうにありつける。多くの小鳥たちが黒い実を一生懸命ついばんでいました。

  左上からシジュウカラ、メジロ、ヤマガラ

こちらはトウネズミモチ(撮影日:11/21)
 

中国原産の外来植物で、移植が容易で公害に強く街路樹や公園緑化などに利用されているのですが、なにしろ花も実もやたらたくさんつけ、しかも鳥がよく種を食べるので都市近郊の二次林に影響を与えちゃうかも、っていうんで環境省の「要注意外来生物リスト」のうち「別途総合的な取組みを進める外来生物」に指定されています※。
規制はしないけれど、周りの環境に影響を与えそうなところでは使わないで、ってレベルらしい。

なるほど、1本の木にぶどうの房の当な果実がびーっしり。緑の少ない都会の公園だったら、小鳥の食料源として貴重な木になるでしょう。
でも、ここでは他の木と競合しそうだなぁ。

ピントぼけぼけですが、シジュウカラの群れが実を盛んについばんでいました。撮影はできませんでしたが、キツツキの仲間のコゲラも混じっていました。


こちらは在来種のネズミモチ(撮影日:11/19)実のつき方はおとなしい。


すぐ近くにはヤツデの花(撮影日:11/19)この辺りは、北に面した斜面でコナラなどの落葉樹よりも照葉樹の勢力が強い。


ムクノキの黒い実(撮影日:11/20)


干し柿に似た味だそう。ドバトの群れが美味しそうについばんでいました。
 

環境省:要注意外来生物リスト【外来生物法】

ステンドグラスのような風景

2012-11-24 23:41:31 | 生き物・植物
先週もお散歩はしていたのですが、なかなかブログにまとめる時間がなくて写真だけが溜まってしまいました。
なので、2回に分けて記事にして行こうと思っています。

まず今回のテーマは紅葉。黄や赤に染まった葉を下から見上げると、太陽の光が透けてまるでステンドグラスのようです。

イロハモミジ(撮影日:11/19)


ハナミズキ(撮影日:11/20)


ムクノキ(撮影日:11/20)


エゴノキ(撮影日:11/20)


紅葉ではないですけれど…笹(撮影日:11/20)シイやシロダモなど常緑樹が多いゾーンの下草になっていて、その木漏れ日が透けてきれいでした。

ヤマトリカブト!!

2012-11-17 18:40:04 | 生き物・植物
2日前の散歩。15日は七五三でしたね。
そんな七五三の日に稚児の烏帽子のような花を見つけました。ヤマトリカブト、いわずと知れた猛毒の植物です。
前から咲いていたのに気がつかなかったのかどうかはわかりませんが、長い茎の先にポツンと一輪咲いていました。
 

実は、この株の近くにはニリンソウの群落もあります。
ニリンソウとトリカブトは同じ環境に生えると聞いていましたが、こんな近くにあるのかと驚きました。
ニリンソウは食べられるため、間違えてトリカブトを食べてしまって中毒事故を起こすことがあるそうです。本当に注意が必要ですね。
『ニリンソウとヤマトリカブト』(東京都薬用植物園より)

シロダモの花と実。シロダモは前年の花が結実するので、来年はこの花が赤い実になっているはず。


コナラに止まるメジロ。シジュウカラやヤマガラと群れを作っていました。


ムクノキがたくさんの実を付けていました。黒く熟した実は干し柿のような味がするそう。食べたことはないんですが。
ヒヨドリの好物で、おかげでヒヨドリの糞に混じってあちこちに種が拡散します。
家の庭にも生えたことがありますが、成長が早く、あっという間に大きくなる。
ちょっと放っておいたら電線にひっかかりそうな大きさになってしまって慌てて切りました。実がなるまで待っていたかったですけれどね。

立冬のホトトギス

2012-11-10 18:04:25 | 生き物・植物
7日は立冬でした。
アップが遅くなってしまいましたが、8日に撮影した画像を紹介します。

雑木林の斜面にホトトギスの花を見つけました。


ホトトギスは夏の花だと思い込んでいたのでビックリ。開花時期は秋(9~11月中旬)だったんですね。

どうも、夏鳥であるホトトギスのイメージに引きずられていたようです。
『夏は来ぬ』という唱歌の歌詞にもありますよね。(「卯の花の匂う垣根に時鳥(ホトトギス)早も来鳴きて」)
俳句だと鳥のホトトギス(杜鵑、時鳥、不如帰など)は夏の季語で、植物のホトトギス(杜鵑草)は秋の季語となっていました。

耳かきの先についているポンポンのような花が咲いていました。遠目ですが、筒状花の雌しべあるいは雄しべがのびてポンポンのように見える感じ。
たぶん、コウヤボウキという植物ではないかと思われ。葉がよく見えなかったのですが、写真で見ると卵形の葉が互生しているようすがちょっと見える。
 

コウヤボウキ(高野箒)はキク科コウヤボウキ属の落葉小低木で、昔、高野山で竹の代わりにこの植物の枝を放棄の材料にしたところから名前がついたそうです。

川まで足を伸ばしたら、ヒドリガモのつがいが仲良く泳いでいました。冬鳥の季節到来です。