着物で文化人気取り

諸事情により最近は着物を着る機会が減り、
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北京オリンピックに思う

2008-08-20 21:19:35 | 日々の思い
アトランタ五輪の時だったか、
日本人選手の一部が記者会見を開き、
「私たちは自分自身が楽しむためにオリンピックに出ているのだ。メダルは関係ない」という意味の発言をし、物議を醸したことがあった。

周囲のメダルを望む声の高さにプレッシャーを感じ、若さ故の反発からきたものだったと理解をしている。

しかし、
私はその発言に激しく違和感を覚えた

「自分自身が楽しむ

それは当たり前のことだ。思うことは悪いことではない。

でも少なくとも、
多くのスタッフや関係者のサポート、恩恵を受けて
オリンピック出場を果たしたアスリートが公に言うべきことではない

アスリートである以上
少しでも良い色のメダルをとる
目標はそこにおくべきだろう。

一生懸命頑張って、そして出た結果ならば仕方はない。
「参加することに意義」があったのだと、自分自身に納得させる、というのなら解る。

競技をやる前から
「メダルは関係ない」と言うのは、
結果を残せなかったときの言い訳をしているように感じた

それが
最近のアスリート達はどうだ
最初から堂々と「金メダル」を取ることを宣言している

今回残念ながら3連覇を果たせなかった柔ちゃんも、
始めてのオリンピック出場となったバルセロナでは、惜しくも銀。

わずか16歳の少女が、
初のオリンピックでメダルを取るだけで快挙である
それでも「金」しか頭になかった彼女に、笑顔はなかった。

それこそが真のアスリートではないだろうか。

日本全国からの大きすぎる期待、
さらに金メダル獲得宣言をすることで、自分でプレッシャーをかけ
引き下がれないところに自身を追い込む。

それがどれほどの重圧となることか、想像を絶するものだと思う。
並みの精神力では、こんな重みに耐えられないはずだ

その二つの重圧、プレッシャーを
はね返し、乗り越えられた者こそ
栄光の架け橋の先にあるものを
手につかむことが出来る者たちなのだろう。

現在までのところ、日本の金メダルは8個。
そのほとんどが、アテネに続く2連覇である

そしてもう一つの共通点。
二連覇を果たしたアスリートの全てがアテネ以降、怪我やスランプで挫折を味わい、
それを見事に克服してつかんだ栄光だ。

4年もの長い期間、葛藤に苦しみながらモチベーションを少しづつ高め、
北京に照準を合わせてつかんだ2個目のメダル

喜びと重みは一つ目を遙かに超えたはずだ。
心の底から喝采を贈り、おめでとう、ご苦労様でしたと言いたい

もちろん、惜しくもメダルを逃した全ての選手達にも・・・。

暑い暑いオリンピックも残すところ残りわずか。
どうか、最後まで何事もなく無事に終わりますように

多くの問題が噴出した今オリンピックではあるが、出場する選手達はみな純粋なのだから。

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2 コメント

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精神力 (かえる)
2008-08-20 23:49:01
ほんとに、
本物のアスリートは、
体力や運動神経にプラスして
精神力が必要なんだな~って
ビール飲みながらテレビ見てます
返信する
かえるへ (くりくり)
2008-08-21 21:08:03
そう
一流のアスリートを見ていると、
まるで修行僧のよう 

本番に臨むとき、
失敗は許されないというあの緊張感の中で
実力を発揮できるなんて
悟りを開いているからとしか思えないよね
返信する

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