花と山を友として

何よりも山の花が好き、山の景色が好き、山で出逢う動物が好き、そして山に登る人が好き。
写真と紀行文で綴る山親父日記

八ヶ岳に咲くホテイラン

2012年06月07日 | 写真

ホテイラン・ラン科ホテイラン属、漢字で書くと布袋蘭
唇弁の形状を布袋様の腹に見立てて布袋蘭と名付けたとか

山渓の日本の高山植物によれば、基準標本は日本である。
またこの本に使われているホテイランの写真も八ヶ岳の花である。
この本の説明を引用すると、本州中部地方以北の山地帯~亜高山帯の
林内に生える高さ6~15センチの多年草。

葉は1個根生し、長さ2.5~5センチ、幅1.5~3センチの
卵状楕円形で縦じわが目立つ。裏面は紫色。

萼片と側花弁は紅紫色。唇弁は白色で基部が袋状にふくれ、淡褐色の
斑点がある。唇弁の開口部には粗毛がある。距はふたまたに分かれる

母種は北半球北部(日本では青森県以北)に分布するヒメホテイラン
距が唇弁からつきでない。


八ヶ岳の美濃戸口から登る登山道脇の保護地に咲いているホテイラン
社団法人長野県林業コンサルタント協会が編集した「信州の希少植物
と森林(もり)づくり
」という図鑑によれば、このホテイランが長野県の
絶滅危惧1A類に指定されている。環境省のランクでは絶滅危惧1B類になっているという

ついでに、この本の説明も引用すると、地生ラン。1葉1茎を出す。葉は広楕円形で
縦じわが目立ち、裏面は紫色を帯びている。
花茎は直立し、高さ5~15センチ。茎頂に淡紅色の美しい花を1個咲かせる
唇弁は下に垂れ、背面はふくらみ、先が距となり2裂してつき出る。花期は6月
生育環境 亜高山帯の針葉樹林の林床。
分布 本州(中部地方)。日本固有

ロープの張られた保護地で、中には入れないので、正面から撮影できる個体は
少ない。
やむを得ず。様々な角度から撮影した花の姿です。






尚、参考のために、昭和63年5月発行の「北館」のコンパクト版、原色高山植物図鑑Ⅱ
の説明を紹介する。
分布 本州中部地方。生態 亜高山帯、針葉樹林の暗所に生える多年草。稀種。
形態 根茎は楕円形、多肉。茎 単生、直立。
葉 1個根生、有柄、長さ2.5~5センチ、卵状楕円形。基部は浅心形、葉面と
縁にしわ。表は緑色と紫色のだんだら模様で光沢、裏は紫色。
花期 5~6月。 花 高さ6~15センチの花茎を単生直立、1個頂生、大形
紅紫色。
茎に膜質の2しょうと1包葉。花弁5は長皮針形。

この2しょうと言うのが私には判らない、誰か教えて!!








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