水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

長野県 5 先宮神社-1 <長野県諏訪市大和>

2015-05-22 | ├ 長野(ひとり旅)

 

長野県つづき。

JR上諏訪駅ちかくに鎮座する先宮神社へお邪魔しました。

 

 

 

 

JR上諏訪駅

 

 

駅からは北へ約1キロほどなんで、徒歩10分少々で到着します。

 

 

せっかく諏訪湖が目の前なのに、
ゆっくり観光なんてしてないから残念ながら写真といえばこれだけ。

 

 

移動電車内からの眺め。

見えただけでも良しとします。

 

 

神社につくと、肌触りよさそうな社号碑が迎えてくれました。

 

 

 

御祭神:高光姫命ないし稲背脛命

 

 

社伝によれば、

建御名方神の侵攻時、高光姫命を首領に頂く大和の先住民は抵抗したものの遂には服従し、
現在の社地から出ることを許されず、今も境内前の小川に橋を架けることはないのだそう。

また、一説には

美しい高光姫命を愛した建御名方神が、姫をこの地に幽閉したとも伝えられるとか。

 

 

神社名については、古くは「新海宮社」、「鷺宮」などの名称があったとのことです。

 

 

境内前の小川に橋を架けないという先宮神社。

たしかに神社の前には小川・・というよりは幅50センチほどの水路がありました。

 

 

手水舎

 

 

 

 

手水舎から流れ出た水は、
溝をたどって先ほどの小川へとつづいていました。

 

 

鳥居をくぐると、住宅街にあるにもかかわらず一気に無音になる。

外は陽の光がふりそそぐ眩しい世界なのに、ここだけ水の中みたいに静かな空間です。

神社って、ほんと一歩中に入ると別世界になるからすごいな。

 

 

 

先宮神社一之御柱

 

 

二之御柱

 

 

狛さんの背後に、なんとも神がかった姿の御神木、大欅がありました。

市指定天然記念物で樹齢650年ほどだそうです。

 

 

本宮の「神様の木 」もそうでしたけど、なんでこんな姿になるのかしら・・。

わたしのような樹木マニアでなくとも、思わず凝視してしまうはず。

 

 

御祭神の稲背脛命といえば、出雲の国譲り神話において、
大国主命が息子の事代主命の意見を聞くために、使者として遣わされた神さま。

出雲国造の祖神である天穂日命の子とされます。

 

古事記が云うところでは、

 

 建御雷神: 『大国主さん国譲って。』

 

 大国主命: 『とりあえず息子の事代主命に聞いてみるわ。』

 

 (稲背脛命が使者として遣わされる。)

 

 事代主命: 『いいよ。』

 

 大国主命: 『じゃあもう一人の息子の建御名方神にも聞いてみて。』

 

 建御名方神: 『却下。なめんな建御雷ヽ《 ゜Д゜》ノ!!!!』

 

 で、力比べをした結果、負けた建御名方は諏訪まで逃げて

 『ここから出ないから殺さないでね。』と許しを乞う。

 

 

・・と、ちっちゃい男扱いされている建御名方神ですが、
いつまでも中央に屈しなかった強豪諏訪地域を貶めるために

あえてこんなストーリーを古事記に盛った可能性も多いに有り。

(自分史は往々にして脚色されて、主役中心でつづられていくもんだ。)

 

その稲背脛命高光姫命を、イコールで結びつけるのはかなり難しいんですけど、
何かしらの理由がなければ、
「御祭神は高光姫命、別名を稲背脛命」なんて云われ方しないですよねえ。

共通点はなんなの?って話です。

あるいは、稲背脛命の妻が高光姫命とか。

 

(ただし御祭神なんて時代に翻弄されてコロコロ追加変更削除されたりするので、
本当に「理由なんてない」のかもしれません。)

 

 

 

その②へつづく・・。

 

 

 


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