和歌山つづき。
那智大社のお隣にある、那智山青岸渡寺(せいがんとじ)へ。
青岸渡寺は天台宗の寺院で、西国三十三所第一番札所。
約3年間の滝籠りをした花山法皇が988年に御幸され、
西国三十三ヵ所第一番札所として定めたとされています。
山号は那智山。本尊は如意輪観世音菩薩です。
寺側から那智大社をのぞむ。
入母屋造、こけら葺の本堂。(世界文化遺産)
4世紀ごろにインドから那智に渡来した裸形上人が、
那智滝の滝壺で如意輪観世音像を見つけ、本尊として安置したと伝わります。
熊野三山の他2社(熊野本宮大社、熊野速玉大社)においては、
明治の神仏分離令により仏堂が廃されましたが、
ここでは如意輪堂(観音堂)が残され、のちに信者により青岸渡寺として復興したのだそう。
本堂は1590年に豊臣秀吉により再建されたもので、
桃山時代の特徴を色濃く残しています。
好きだわあ。このたたずまい。
桃山様式ステキー(>∀<)
素朴な色合いの本堂に、金色の釣灯籠が映えてきれい。
足元とか背面とかに、どーしても目がいってしまう・・。
時間ないのにさーーー(苦笑)。
では、メインどころをざっと見ていきます。
本堂裏手の水子堂。
とても美しい形をしています。
となりに1322年造立の宝篋印塔。(重文)
700年の長きに渡り、世の移り変わりをじっと見続けてきたんですねえ。
さらにとなりに梵鐘。
時報の鐘につき、つかないで下さいとのこと。
手前の椿は、五色椿ともいわれるもので、
一本の木に、白・紅色・ピンク・絞り・・と色鮮やかな花々が咲いています。
かわいいね。
そして、本堂の横にある大きな木は、
和歌山県の天然記念物、タブノキです。
さすがに16時近くなると、山の影になって陽が届きませんねー。
夏は涼しそう。
右手の建物は信徒会館です。
前方には三重塔。
1972年に再建されたもの。
背後に那智の滝。
三重塔の前を通り、最終目的地の飛瀧神社へ向かいます。
マジで時間ないので、階段を駆け降りる。
時間短縮。
あっという間に三重塔に到着。
うわー、きれいだな。
時間があればそばまで行きたいんだけど、外観だけ・・。
こんな感じのいいアングルで写真を撮れる場所があるはずですが、
探してる暇がないんで、パンフの画で我慢我慢。
ということで、青岸渡寺を15分で駆け抜け、現在の時刻は15:55。
帰りのバスは飛瀧神社前16:26発だから、残り時間は約30分か・・。
ちょ、ぜんぜん余裕ないじゃん。(^▽^;)
これに乗らないと名古屋に帰れなくなるので、先を急ぎます。
たった15分の滞在でしたが、ここが素敵な所だということはよく分かりました。
那智大社、青岸渡寺ともに、
心を穏やかにし、安心感を与えてくれる場所ですね。
人生の岐路に立った時とか、疲れた時なんかにお邪魔すると、
自身の力の回復&充電ができるかもしれないなーと思いました。
つづく・・。