臥龍桜 から歩いて10分ほど。
飛騨国一宮、式内社の水無神社(みなしじんじゃ)へ向かいます。
桜が舞い散るなか、のんびり歩きます。
咲いてよし散ってなおよし。
桜っていいね。
抜けるような青空がまぶしくて、気温もどんどん上がっていく。
しまった。日傘もって来ればよかった。
あ、見えてきました。
近っ。
水無神社に到着です。
諸説あるようですが、「水無」とは水主(川の水源をつかさどる神)のことであり、
「みなし(水成)」、あるいは「みずなし」と読みます。
明るくて解放感のある境内ですね。
きれいだなあ。
境内から鳥居をのぞむ。
拝殿
主祭神:御歳大神 (水無神)
配祀神:大己貴命、三穗津姫命、応神天皇、高降姫命、神武天皇、須沼比命、天火明命、
少彦名命、高照光姫命、天熊人命、天照皇大神、豊受姫大神、大歳神、大八椅命
御祭神は、「水無大神」と総称されます。
御神紋は水瓢箪。
創建は不詳ながら、867年には歴史上にその名を残しています。
摂社(明治維新のころに、本殿に合祀)
神明社(御祭神:天照皇大神)
天神社(御祭神:菅原道真公)
中島社(御祭神:天之水分神・国之水分神)
ほかに、拝殿の左右の回廊には飛騨国中の主要な神々と産土神など、計88社を奉斎。
西南の方角にそびえる位山山脈は、
日本を表裏に分ける分水嶺であり、水無神社の神体山として祀られています。
主水の神のいらっしゃる聖域として古来より霊山として名高く、社の奥宮と称しています。
上の写真は、行きの電車の車窓から。
遠くにみえるのが位山。(だと思う。位置的に。)
位山の山中にある巨石群は、初期の古墳や支石墓といった説があるようです。
(臥龍公園そばからみた位山)
また、位山の主である聖者「両面宿儺(りょうめんすくな)」が、
天船にのって位山に来たという古伝説もあって、
位山とは、古代において何らかの宗教的な神秘性をもつ場所だったと考えられています。
けれど両面宿儺は、
このあと訪れる桜山八幡宮などにおいては
朝廷に逆らう鬼賊として討たれたと伝えられる側のひと・・。
その実体は、朝廷よりも歴史の古い在来勢力、まつろわぬ民じゃないでしょうか。
朝廷からすれば地元の有力者やその一族、民たちは、邪魔な“悪者”。
「鬼」「蛮族」という表現の裏側に、かつてそこに根を張り一時代を築いてきた土着の民の姿が
見え隠れしているように思います。
本殿
その②へつづく・・。