週半ば、ようやく晴れたので市内をあちこち巡ってみました。
久々に熱田さんへ行こうかな~
だったら境外摂社にもお邪魔しよっかな~
ということで、まずは名古屋市緑区に鎮座する式内社氷上姉子神社へ。
神社の北方から向かいます。
数年前まではここに鳥居があったみたい。
最寄のJR大高駅からは徒歩20分弱の距離。
名古屋市といっても緑区のはずれになるので、ちょっと西へ行けばもう東海市です。
ほどなくして社叢が見えてきました。
まずは玉根社へ。
御祭神:少彦名命
尾張名所図会の火上姉子神社絵図では、
このあたりにあるのは「霊根祠」となっていました。
玉も霊も、「たま」ですね。
玉根社のとなりに「熱田神宮 大高斎田」があります。
緑がきれい。
いいわねー 夏だわ夏。
黒地に水色が鮮やかな、アオスジアゲハ(青条揚羽)も何匹か飛んでました。
中央のまだ何もない場所は、今月28日に行われる御田植祭で苗が植えられる予定。
あ、28日って明日か。
玉根社を含め、社殿のある所の地名が「火上山」で、斎田のあたりは「常世島」なのですね。
常世島って素敵な地名だな。
神社の看板もあります。
細い道なのに車の往来がそこそこあるため、のんびり写真をとってると危ないです。
そのまま進むと鳥居に到着。
道路の東側にあるのが氷上姉子神社で、西側にあるのが神社の元宮。
ちょうど向かい合って鎮座する形になっています。
元宮参道の光景に思わず吸い込まれそうになりましたが、
先に氷上姉子神社のほうへ行ってみます。
日陰~(>∀<)
まだ6月だけど、やっぱ暑いわね・・。
参道から駐車場を抜けると、二の鳥居の先に拝殿が見えてきました。
左側に手水舎。
美形な龍さんでした。
夏場の水は、ことのほかキレイ。
水面が揺れてるのを見るだけで体感温度が下がる気がする
熱田神宮の元宮と言われている氷上姉子神社は、
195年、尾張国造だった乎止与命の館趾地(現在の元宮の地)に創建された古社です。
690年に火上山の麓である現地に遷座され、旧社地だった場所には元宮が鎮祭されました。
拝殿
主祭神は宮簀媛命。
乎止与命の娘で、日本武尊が東征の帰途に当地にとどまった際に結ばれました。
宮簀媛命は日本武尊から託された天叢雲剣を奉斎鎮守し、のちに熱田の地に祀ったとされます。
御神紋は熱田さんと同じく五七の桐竹で、
桐の下に笹の葉がくっついてるパターンです。
天白区の針名神社 は、五三の桐だったな。
(乎止興命-建稲種命-尾綱根命-尾張針名根命(=針名神社の御祭神))
中の本殿は、明治26年に熱田神宮の別宮八剣宮本殿を移転されたもの。
熱田神宮が神明造に建て替えられる以前の、尾張造社殿であるとともに、
戦火から逃れた貴重な建築物でもあります。
神社名にある「姉子」ってどんな意味があるんだろうと思っていたら、「夫のない乙女」の意味で、
日本武尊が宮簀媛命をしのんで詠んだ歌から付けられたのだそうです。
年魚市潟 氷上姉子は 我れ来むと 床去るらむや あはれ姉子を
雲がきれいだなー
鳥みたい。
日本武尊つながりで白鳥って事にしとこ。
平日なので他に参拝客もなく、ゆっくりと滞在することができました。
長居しようと思えばまだまだいけるけど、
先を急ぐのでこれぐらいで・・。
では、お向かいの元宮へ行ってみます。
その②へつづく。