本当なら7月に行くはずだった奈良へ、2か月遅れの訪問です。
神社めぐりを始めてちょうど1年ぐらいになりますが、奈良はこれで5度目。
(どれだけ奈良好きなのよ(笑))
今回は、石上神宮(天理市)、矢田坐久志玉比古神社(大和郡山市)、
志貴御縣坐神社(桜井市)にお邪魔しました。(※いずれも式内社)
当初は、石上神宮と宗我坐宗我都比古神社&入鹿神社の計三社を訪れるつもりだったのですが、
物部氏(石上)と蘇我氏(宗我坐宗我都比古&入鹿)を同時に回るのってどうなん?
って何となーく思ったんで、プラン変更。
入鹿神社&春日大社ペアにするよりはマシかなと思うけど、一応・・。
そんなこと言い出したらキリがないんだけどさ、まぁ蘇我は蘇我でまとめて後日。
今回は物部系でと。
そんな訳で、まずは名古屋から大和郡山市へ。
名古屋(のぞみ) → 京都のりかえ(近鉄) → 大和郡山
と移動して、近鉄の郡山駅につきました。
ここからは路線バスで移動。
駅そばにあるターミナルの①乗り場からバスにのります。
その土地のローカルバスに乗るって楽しい♪
途中、車窓から郡山城が見えました。
20分ぐらい乗車したのち、横山口という停留所で下車。
バス停からは徒歩10分ほどです。
イネ科の花粉症なので、この稲穂が揺れる光景もちょっと脅威だったり・・
天敵のカモガヤさえいなけりゃ大丈夫と自分に言い聞かせながら歩く。
ほどなくして、それらしきお姿が見えてきました。
矢田坐久志玉比古神社(やたにいます くしたまひこ じんじゃ)に到着です。
神社の前面には、ながーい注連縄が渡してありました。
いや、もしかしたら勧請縄かな。
注連縄と勧請縄の定義って難しいのですが、
●注連縄 (しめなわ)
常世(清)と現世(俗)を隔てる結界をあらわす。
場所によっては不浄な物の進入を禁ずる禁足地の印。
●勧請縄 (かんじょうなわ)
その場に神仏の分霊を勧請し、村や神域などに悪霊が入らないようにするために設ける結界。
(神仏の分霊が宿る縄)
でいいのかなと。
さらに、鳥居の原型とされている注連柱(しめばしら)なんかが加わると、ますます混乱しそう。
(注連柱とえいば、以前にお邪魔した大神神社 とか眞名井神社 にあったっけ。)
(@大神神社)
(@眞名井神社)
張られた縄に、オブジェみたいなのが下がってたら勧請縄だと思えばいいのかな?
あ、オブジェとは杉や蔓で作られているクリスマスリースのような飾りみたいなもので、
トリクグラズ(鳥潜らず)と呼ばれている呪物のことです。
勧請縄って地元では見掛けたことがないので、残念ながら実物写真を載せられません。
手水舎
ご神紋は「矢尻付き違い矢」
明るくてきれいな、開放的な境内です。
楼門
なんとプロペラついてますよ。
けれど、違和感は・・ 意外とない。
木製だから結構なじんでるのよね。
楼門まえにはミサンガ狛さん。地元ではあまり見かけないので新鮮です。
玉取り狛さんがミサンガしてるパターンは、サッカーやってるようにしか見えなかったのですが、
これは「止め事祈願」などと言われる、民間信仰によるものらしい。
文字通り、家出人などの“足を止める→家に戻す” ための祈願だったり、
悪いところへ出入りさせないためだったり、
禁酒・禁煙や、受験(すべり止め)の祈願だったり・・。
そういった「足止め」を祈願するために、狛さんの足に紐を巻いているようです。
こちらは、別名「矢落(やおち)神社」と称し、
創建年代は不詳なれど、6世紀前半までは畿内随一の名社として栄えたと伝わる古社です。
御祭神は、久志玉比古神(櫛玉饒速日命)、御炊屋姫命。
櫛玉饒速日命は言わずと知れた物部氏の大祖神。
御炊屋姫命はその妃神で、長髄彦さんの妹。
饒速日命が天磐船に乗って空を飛んだという故事により航空祖神として崇敬され、
毎年9月20日には航空祭が行われます。(あ、もうすぐじゃん)
それで楼門には奉納されたプロペラが飾ってあったのですねー。
その②へつづく・・