水早 -mizuha- 神社と写真と一人旅。

カメラ片手にゆるり神社めぐり。
公共機関&徒歩での日帰り参拝記録をメインに綴っています。

宇太水分神社 <奈良県宇陀市菟田野古市場>

2015-02-06 | ├ 奈良(ふらり旅)

 

子供の受験真っ只中ということでブログの管理すらままならず久々の更新となりましたが、

そんななか、奈良県宇陀市に鎮座する、式内社の宇太水分神社(中社)に行ってまいりました。

 

 

 

 

 

今回は電車ひとり旅ではなく、ふらっと車で。

 

夫「合格祈願に京都でも行く?」

わたし「い、今さら???」

ということで、京都は却下して奈良となりました。(笑)

 

だって祈願ならとっくにやってるし・・。

なので、学業とか無関係の水の神様。

完全に個人趣味です。ふふふ。

 

 

大和朝廷が飛鳥におかれた遥か昔、東西南北に大和四水分神社が祀られました。

そのうち、東に当たるのが当社です。

(北:吉野水分神社、南:都祁水分神社、西:葛城水分神社)

 

 

また、宇陀地域には3つの水分神社があって、
今回お邪魔したのは菟田野古市場の宇太水分神社(中社)。

水分と書いて「みくまり」だなんて、神社巡りしてなければぜったい読めなかったな・・。

 

 

あいにくの曇天でしたが、鮮やかな朱色が迎えてくれました。

 

 

 

渋いこまさん。この造り好きです。(江戸期の名工、丹波佐吉の作だそう。)

 

 

 

手水舎カエルさん。

 

 

 

 

苔むした屋根がすてきです。

 

 

拝殿

 

 

 

 

創建は第10代崇神天皇の時代と伝えられ、鎌倉時代に建造された社殿は、
本殿が国宝指定、摂社の春日神社と宗像神社が重要文化財指定を受けています。

右から順に、

摂社:宗像神社本殿(ちょうど隠れちゃってますが)、

摂社:春日神社本殿

本殿3棟。

 

 

宗像神社本殿(重文)。

御祭神は市杵島比売命で、室町末期の建造。

 

 

春日神社(重文)。

御祭神は天児屋根命で、室町中期の建造。

 

 

国殿(国宝)。

鎌倉末期の建造で、現存する最古の隅木入春日造。

 

 

本殿は、向かって右から第一殿、第二殿、第三殿となり、
それぞれ天水分神、速秋津比古神、国水分神を祀っています。

 

 

記紀においては、速秋津比古神と速秋津比売神の子が、天水分神・国水分神となってますが
そこはまあ、記紀なので。

 

 

手前に植えられた葉牡丹がかわいい

 

 

本殿(第一殿)の蟇股、青龍さんの彫刻。(かなり遠景のものをトリミングしたので画像悪いです。)

龍のなかでも特に青龍が好きなので、これはかなり嬉しい。

 

 

第二殿の蟇股は宝珠、第三殿は白鷺です。(写真は第三殿)

 

 

 

末社:金刀比羅神社の御祭神は、大物主命。

本殿の右手、駐車場側にあります。

 

 

末社:恵比須神社の御祭神は、蛭子之大神。

二の鳥居の右手にあります。

 

 

 

夫婦杉

根元がひとつになっている事から、夫婦円満の象徴とされています。

 

 

本殿右手からみると、杉の大きさがよくわかります。

 

 

 

中央手前にあるのが、薬の井

 

 

推古天皇が、薬狩りのときに身を清められたと伝わっています。

 

 

水を司る神社というだけで私にとってはとても心地よい場所なのですが、
実際この地に立ってみて、その美しさに心洗われるようでした。

 

 

ここに漂っているのは静かで柔和な空気だけれど
凛とした強さもあって。

 

 

主祭神は速秋津比古神ですが、どことなく女性性を感じる神社でした。

というか、とくに女性が訪れるといい神社・・かな?

 

 

水戸神という性質だからか、いろんなものが清められる気がします。

言葉にするなら、潤、浄、満。

寒くなければずーっと立っていたかったな。 (雨 → 雪 なんだもの。(T_T))

 

「宝珠守」

御祭神が白鷺に乗って当地に降臨した際、宝珠のような大粒の雨が降ったと伝えられ、

本殿中央の蟇股にはそのことを表した彫刻がある。

この御守りは、その彫刻を忠実に模って奉製されたとのこと。

 


(宇太水分神社 御朱印)

 

つづく・・。

 

 

 


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