春稜庵でお話しましょう

四季の変化を楽しみながら身近に感じた事を伝えます

釜山慶州へ食の都②

2007-05-30 14:57:44 | 慶州釜山旅行

 金さんの案内で海辺の岩場に建つ海東竜宮寺(link)へ。108の階段を下って。熱心な信者さんの勾配のきつい階段の昇り降りが絶えない。本尊は観音菩薩。

満潮時は更に水位が上がる


右本堂屋根の向こう上に観音様の像が見える

 さらに車で15分程海沿いに北へ走り人出で賑わう大邊漁港(link)へ。カタクチ鰯やサヨリの時節。岸壁沿いにテント市場が設置されて、水揚げしたばかりの魚を勇ましい掛け声で箱売り。土産に買えないので見るだけで移動。
 釜山の山では高さが二番目、頂上から市街を一望に見下ろす荒嶺山(link)(標高500m程か)の山頂近くまで車で行く。しかし急にガスがかかって来て視界が悪く写真の写りも下の如く失敗。山麓は乱開発で屋内スキー場なんかも。夜はデートスポットで金さんも昔は度々来ていたというが、今日はさすがに登山道をリュックを背負って登るハイカーが多く見られる。神戸の街と六甲山の関係みたいなもの。


超高層のマンションが多い 荒嶺山から北方向の街並


建設中の大規模高層マンション 釜山港入り口の岬の突端まで進出

14時半まではフェリーターミナルに着くという予定時間に合わせて市街地に戻りながら、朴大統領時代の独裁政治に抗する民主化運動の精神を称える民主公園(link)を経て、金さんの母親が自営する果物店に立ち寄りお土産のオレンジなど頂戴する。
 昼時の国際市場内のトルゴレという大衆食堂(link)はすごい。超名物メニューは唯一の豆腐チゲで、注文から数分で出てくる。超低価格で300円位だから昼時は混んでる。行列が出来る時もあり。その人気の柔らかい豆腐スープは味が濃いのでご飯にかけて食べる。水キムチなども珍しいが、特製キムチなど他の付きだしもある。安くて旨い店の代表格。料理の写真を撮るのも忘れて食べる事に夢中。ここにリンクして改めて懐かしくながめる。
 昼食後に、金さんに自家用車で送って貰って国際フェリー埠頭に向かう。上陸後は二泊三日の短い旅も愈々終わろうとしている。


 

 

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釜山慶州へ 食の都① 

2007-05-26 13:18:04 | 慶州釜山旅行

 ガイドの金さんと一緒にムグンファ号で釜山に向かう。この慶州釜山間程度の距離なら鉄道よりバスの方がが便利というがあえて列車で。途中下車しなかったが蔚山の工業地帯を車内から見た。現代重工の城下町という。果てしなく続く工業地帯の100万都市。京浜工業地帯をおもわせる。
 海雲台という釜山市内の駅で下車。著名ホテルが海岸に沿って立ち並ぶビーチリゾート地。早速、釜山が地元という金さんの案内でブルコギ専門店へ。まだ早い時間というのに店内は一杯。店名は「オニャンブルコギプサンチブ」。オニャンはさっき通過した蔚山に近い町で牛肉産地。韓国の松阪牛という。もう一つの特徴は薄切りジャガイモがついてきて一緒に食べる。漬けダレが旨い。メニューはこれとソムグムイという牛ロース塩焼きの二品のみ。

韓国の松阪牛のブルコギ、ジャガイモの薄切りも


ブルコギのメニューの一つ、鍋が出た。自分で好きな具を入れる

 この店に金さんと親しいおばさんがいる。注文があると「アガッシ!」と呼べば直ぐ来る。「オジュンマ!(おばさん)」ではなかなか来てくれない。初孫が誕生とかで「ハルモニ(おばあさん)!」でもいいねと冷やかして皆で笑う。聞けば出身地が同じ光州地方だから気が合うと。韓国では同郷の絆は強い。金さんも光州出の元大統領
金大中氏の思想に共鳴すると言う。


店のアガッシと金さんと記念写真

 店を出て海岸通りから国内最長の海上橋の夜景を見る。夏になると賑わう場所。

 

 

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釜山慶州へ古都②

2007-05-24 12:22:00 | 慶州釜山旅行

 依頼してあったガイドさんとホテルロビーで一緒になった。金会盛さんは大阪での留学経験があり脱サラで商社を釜山で起業、旅行社は副業という方。
 本日の観光予定を打ち合わせ後にタクシーに乗った。が、運転手と金さんがなにやら早口?で喋りあっているが、後の客席にはさっぱり事情が分からない。 しばらくして金さんが振り向いて「運転手が一日貸切にすれば安上がりで大勢の観光客が行かない様な所も案内すると言ってるがどうする?」と。で、賛成したが、ガイドさんが二人ついた様な状況になった。
 彼等二人は気が合った様子で道中喋りずくめ。あとで金さんから聞いたのは「この運転手は以前は柔道をやっていて一時はやくざの世界にもいたらしい。だからこの街では昔の子分が多くて顔が利くらしい」と。
 どうりで、駐車場では料金は払わないとか、四つ角にあるガソリンスタンドの中を斜めに突っ切るとか、昼の食堂では頼んだ石焼ビビンバを先に注文した客の分を出し抜いて自らテーブルへ持ってきてくれるとか。
 でもあの石焼ビビンバは美味しかった。いろんな具や汁をお好みで載せる食べ方はさすがだ。普通は注文してから出てくるまでの時間がもっとかかる料理だそうだが。
 この名物運転手さんは当方が博物館に入ってる合間に待つ時間を惜しんで駅へ行ってこれから乗る釜山行きの列車の切符を買ってきてくれるという親切さも。
 古都の想い出もあるが、旅はやはり人の想い出が後々まで残る。


掛陵にて 左からガイドの金さん、この塚の管理人、タクシーの名物運転手さん


仏国寺にて どの史蹟でも大勢の修学旅行の生徒で賑やか

 


新羅窯にて 著名な柳孝雄先生


新羅窯では丁度焼成が数日間かけて作業中


国立博物館で  ここにも小中学生が大勢見学に来てる

 

 

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釜山慶州へⅧ古都①

2007-05-21 23:42:28 | 慶州釜山旅行

 慶州駅の西南へ少し歩くと大陵苑という古墳塚が23基も散在する大きな公園がある。ライラックの街路樹通りを行くと塚が塀越しに目に入る。その塚に因んだ皇南アンパンという人気店で味見をする。裏口から入って先ず美しい塚の構成に驚く。なかでも天馬塚は内部まで入れて出土品の展示が見られる。
 周辺は史蹟見所も多いが時間も遅いので駅から7,8キロ離れた普門湖のホテルに向かう。美しい湖の周辺は計画的に多くの大ホテルを配置して古都慶州の雰囲気から一変する。

アカシヤの花咲く道。皇南塚が見える。名物の皇南パン店もその前に。


天馬塚は唯一中に入って出土品の展示を見られる


塚の上の草刈り作業は女性達が急斜面を皆で並んで


普門湖の湖畔には大ホテルが多く並ぶ

 歩いて近くの韓国料理店に。伝統の家造りで藁葺き屋根、土壁。大きな水車もある。落ち着いた住宅を訪ねた雰囲気で迎えに出た女性は経営者だそうな。名物の「茸すき焼き鍋」はむろんニンニクとコチュジャンで煮込む。他にチジミ。酒は濁酒みたいな「どんどん酒」。コクはあるけど度数がそれ程高くなさそうなのでいくらでも飲めそう。韓国最初の食事は家庭料理で味わった。


食事途中に気がついたので、チジミは残り少なくなってるが。左が名物の茸鍋。


当店で手作りされた、どんどん酒は左のどんぶりから杓で盃に注ぐ。


どぶろく酒だけどあっさりして飲みやすい。

 

 

 

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釜山慶州へ鉄道の旅②

2007-05-17 14:58:46 | 慶州釜山旅行

 KTXの釜山と東大邸間は現状では在来線の軌道上を借用してる、つまり東北新幹線と山形新幹線の関係だ。目下工事中で数年後に完成するまでは時速300キロはこの区間では体験できない。車体はフランスTGVに倣ってコンパクトだから普通車の2+2ではやや狭い座席間隔。特室(グリーン)の2+1の座席構成でなんとか。料金は日本の五分の一といわれ釜山慶州間は特室料込みでも18700ウオン(2200円)、三時間も乗って。
 車内は飛行機みたいに映像機が架かっていて、案内放送をする。緊急時の脱出方法の案内では「窓が開かないからハンマーでガラスを割れ」とか。車内販売はホーム売店と同様に珈琲ジュース程度で弁当、酒の類は売ってない。
 車窓からの風景は日本の田園地帯、山のある風景と変らない。ただ所々に高層共同住宅団地群のスケールの大きさが目立つ。大規模に開発中のものもある。
 乗り換え駅の東大邸が近くなると案内放送が楽器の琵琶の音の如く「ベベーン、ベベーン」と告げる。きっと、なんかの意味がある音色なのだろう。
 さてホームに降りたのはいいけど案内表示はハングル文字のみで次の乗り換えのムグファン号がどのホームに行けば乗れるのかが不明。が、なんとか慶州行きの特急列車の指定座席に辿り着く。KTXと違ってビジネス客はなく在来線の雰囲気。半分以上の乗車率。予定通りに慶州駅に着くと殆どの客が降りてしまった。奈良市と姉妹都市だけあて落ち着いた駅舎、駅前広場も車、タクシーの乗り入れが禁止で落ち着いた古都の印象。


         東大邸駅でムグンファ号特急に乗り換え


                特急ムグンファ号の車内で


  慶州駅 駅前広場は車両進入禁止で落ち着いている


 

 

 

 

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