ドラえもんでも、通名トド子さんがもう一つの例としてあげていたポケモンでもいいんだけど、有名キャラクターの権利を持つ人たちは、大なり小なり海賊版に苦しめられていると思うわ。
例えば、正規品のアニメのDVDが1巻4000円で売られるとして、映画館にビデオカメラ持ち込んで盗撮した海賊版が1枚500円で売られる。画質なんか気にしない人は安いからって海賊版を買う。
その結果、正規品が売れなくなり、次の作品の制作費が捻出できなくなる。実際にそういった問題が起きているの。私が最初に問題だと思い、コメントした高橋とみよさんのブログは、正規品のDVDからのリッピングを容認するべきだ、ということが書かれていたのね。私はそれに危機感を持ち、異議を唱えたの。
リッピングを容認するべきだ、というのはものすごく抑えた書き方で、実際にはもっと過激に著作権をないがしろにすることが書かれていたわ。
さて、昨日から書いている海賊版の問題に話を戻すけど、海賊版がでまわり、著作権者にロイヤリティ(著作権料)が入らなくなるという経済的な問題が一つあるわ。これはとても大きな問題よね。
もう一つは、海賊品によりキャラクターのイメージを壊されたりして、ある種、キャラクターの寿命が短くなるという問題があるの。キャラクターや著作権をきちんと管理し、海賊版をなくすということはこういったキャラクターや著作物のイメージを管理するためということもあるのね。
通名トド子さんが言うには、東南アジアでは(東南アジアって言い方も大雑把すぎるわよね)、作者名とコピーライト表示さえすれば、誰でもドラえもんのキャラクターを利用できるそうよ。
もし私が日本でドラえもんのキャラクターをプリントしたTシャツを作りたいと思ったとするわね。
私はまず、著作権者に連絡をして、Tシャツを作りたいと伝えます。そうすると、著作権者からは、企画書だったり、商品の提案書を送るように言われます。そこにどんなTシャツを作りたいとか、値段はいくらだとか、必要なことを書きます。その後、著作権者が、キャラクターにふさわしい商品か審査して、OKが出たらTシャツを作ります。そこから、事前に契約したロイヤリティ(著作権料)を権利者に支払うことになります。通常、商品価格の○%とか、あるいは一つにつき○円とか、契約によって変わってきます。
通名トド子さんの言い分だと、東南アジアでドラえもんはこういった審査もやっていないことになるわ。
そんなの絶対に考えられない。
例えば、東南アジアの国が内戦をしていて、少年兵募集にドラえもんのキャラクターを使ったポスターを作ったとします。作者名とコピーライトさえいれておけば使えるということは、こんな問題が出てくるの。
添加物てんこ盛りで、身体に悪い食品にキャラクターを使われたいと思うエージェンシーが居るとは思えないわ。それが元で、子供が亡くなるような事故が起これば、キャラクターのイメージには大打撃よ。場合によっては、その後、その国でビジネスができなくなる可能性だってあるでしょう。
小学館集英社プロダクションに問い合わせたところ、東南アジアでも他国でも、世界各地にドラえもんの著作権管理を委託しているエージェンシーがあるので、まずそこにコンタクトを取ってもらい、最終的には日本で決定するそうよ。
ロイヤリティを放棄して、コピーライトだけの表示だけというような管理はしているのか聞いたところ、それもやっていないとのこと。当たり前じゃない。現地のエージェンシーだってボランティアでやってるわけじゃないのよ。審査して、その後の消費チェックや管理だってコストがかかるのよ。タダでできるわけないじゃない。
私は、通名トド子さんの言い分を信じて、小学館集英社プロダクションに問い合わせたんだけど、小学館集英社プロダクションの言い分は、通名トド子さんの言い分を全否定だったわ。
これってどうなってるの?通名トド子さん!!
通名トド子さんの言い分を信じてアタシを叩いた人たち!通名トド子さんにブログを書かせたりしていたあなた!!責任とって下さるわよね。
それにしても、よ。藤子F不二夫先生が鶴の一声で東南アジアでは無償でつかわせることにしたとか聞いてきたような嘘を平気で書いてきたものよね。呆れているわ。K国人をトド子さんは嘘つきだなんて書いているけど、私に言わせれば通名トド子さんも充分同類よ。
「なぜそんな質問をするのか」と小学館集英社プロダクションの方から聞かれたから、ことの経緯を丁寧にお知らせしたわ。