HARI INI ?

じゃすみんの雑記帳

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2006-11-25 | HARI INI ?
亡命先の英国で毒を盛られたとみられるロシア連邦保安局(FSB)元幹部、アレクサンドル・リトビネンコ氏がロンドン市内の病院で死亡した。英健康保護庁(HPA)は24日、検査結果についてロンドン市内で記者会見し、死因として、放射性物質のポロニウム210を飲んだ可能性が高いとの見解を明らかにした。これを受けて警察当局は専門医チームを招集するとともに、同氏の自宅など数カ所の捜索を開始した。

 ◆「やられた」

 「やつらにやられた。でも、皆はやれない」

 英紙タイムズによると、リトビネンコ氏は意識不明に陥る前に友人にこうつぶやいたという。22日夜から心臓発作を繰り返し、23日夕、妻と父、10歳の息子に看取られて息を引き取った。

 24日には、ロシアのプーチン大統領あての「私の死によって高い代償を払う」と綴られた遺書が友人の手で公開された。

 リトビネンコ氏は頭髪が抜け落ち、呼吸器障害を起こすというタリウム中毒特有の症状がみられたことからタリウムが疑われた。だが、致死量に達するタリウムが体内から検出されず、医師団は、死因の断定に慎重になっていた。

 また、リトビネンコ氏は骨髄不全を起こし、白血球もゼロ近くにまで減っていたことから、この点でも放射性タリウムの疑いが持たれていたが、HPAは24日になって、「死因は放射性物質を盛られたことと明らかに関連している」と指摘した。

 ポロニウム210を死因としたのは、同物質から発生する放射線がリトビネンコ氏の尿から多量に検出されたためで、HPAは、何らかの形で盛られて飲んだことが死につながったとみている。

 ただ、英BBC放送は、リドビネンコ氏が食事をしたとされるすしバーでも放射線を検出したと報じた。

 ◆残された糸口

 これまでの捜査で浮上した人物は事件当日の1日、すしバーで会ったイタリア人と、ホテルで会ったロシア人2人の計3人。イタリア人は冷戦時代のソ連の諜報(ちょうほう)活動に関するイタリア議会の調査にかかわっているマリオ・スカラメラ氏だが、事件との関与は否定している。

 スカラメラ氏がローマで記者会見し語ったところによると、ロシアの犯罪組織がリトビネンコ氏とスカラメラ氏らの殺害を企てているとの情報をある機関から電子メールで受け取り、その相談のためロンドンのリトビネンコ氏を訪れていた。

 スカラメラ氏はメールの内容について「ロシア政府の代わりにサンクトペテルブルクを拠点に活動しているある犯罪組織が女性ジャーナリスト、アンナ・ポリトコフスカヤさんを殺害、他にも何人かの命を狙っており、その中にイタリアの上院議員も1人含まれていた」と説明した。

 また同じ1日、リトビネンコ氏はFSB時代以前からの友人とホテルで会い、紅茶を飲んだ。同氏はその場に「ウラジーミル」と名乗る見知らぬ人物がもう1人同席したと生前に話していた。同氏の周辺はモスクワの関与を示唆しており、警察当局はこの「第3の男」に関心を持っている。

 ただ、リトビネンコ氏が生死をさまよう中では事情聴取も十分とはいえず、警察当局は同氏の事件当時の行動を知っていた人物の特定にも全力を挙げている。

                  ◇

 ■プーチン大統領、暗殺の見方否定

 【ブリュッセル=共同】ロシアのプーチン大統領は24日、ヘルシンキで開いた記者会見で「死因に関する推測には根拠がなく、政治的な扇動に乗るべきではない」と述べ、ロシア当局による暗殺との見方を否定した。

                  ◇

【用語解説】ポロニウム

 ポーランド出身のノーベル物理・化学賞受賞のキュリー夫人が1898年に発見した放射性物質。ポーランドのラテン語が語源になっている。ウランの330倍強い放射線を出すとされ、放射性元素の中で最も有毒とされている。

   ―――露保安局の元幹部死亡 死因は放射性物質か(産経新聞)

怖い怖い。。。
KGB出身の首相の黒い噂はずっとあったけれど

KGB→FSBと歩んできたプーチン大統領の感覚では
アリ!ってことなんだろうけれど。
まわりの見る目も、「ロシアならやりかねない」だし。

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2 コメント

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暗殺疑惑 (kucing-kucingan)
2006-11-25 23:52:39
 政権を批判する人物の暗殺が続くロシアで、女性記者が射殺された10月の事件をめぐり、現職のチェチェン共和国首相に疑いの目が注がれている。この事件では亡命先のロンドンでの「毒殺」事件で死亡した元情報将校アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)も情報入手を図っていた。首相は共和国政府最大の実力者だが、強権批判も強い。内紛も絡み、その存在は重用してきたプーチン大統領にとって両刃(もろは)の剣になりつつある。

 ノーバヤ・ガゼータ紙評論員のアンナ・ポリトコフスカヤさん(48)は先月7日、モスクワの自宅アパートのエレベーター内で射殺された。共和国警察部隊などによる人権侵害を厳しく追及していた。

 その警察部隊を最大の権力基盤とするのが、今年3月就任したラムザン・カドイロフ共和国首相(30)だ。04年に爆弾テロで殺害された前共和国大統領の息子で、独立派武装勢力の掃討を進めた私兵部隊が今、警察の特殊部隊の中核を担う。

 今月18日、親ロシア派武装勢力幹部がモスクワでチェチェンの特殊部隊に射殺された。幹部は女性記者殺害事件で検察に証言する意向を示していたが、特殊部隊は「殺人容疑などで同氏を拘束する際、武器で抵抗したため射殺した」とした。

 ノーバヤ・ガゼータ紙がカドイロフ氏の記者殺害事件への関与を指摘する記事を掲載したのは、この直後。チェチェンの別の親ロシア派武装勢力幹部が「カドイロフ氏の特殊部隊が自分たちを殺害するため派遣され、その一人がポリトコフスカヤさんを殺害した」と語ったと伝えた。

 カドイロフ氏側は関与を否定するが、ロシア各紙は連日同氏への疑問を書き立てている。

 射殺された武装勢力幹部は親ロシア派の中でアルハノフ共和国大統領に近く、カドイロフ氏と対立。ロシアの情報機関との関係が深いが、射殺直前には連邦保安局(FSB)が護衛を突然やめたとの情報も。女性記者殺害事件と情報機関の影がちらつくところが、ロンドンでのリトビネンコ氏「毒殺」事件と共通だ。

 チェチェンでは、独立派武装勢力の弱体化で連邦部隊の撤退が本格化。代わりに独立派の掃討を担う共和国警察部隊が、政敵を武装勢力に見立てて人権を侵害しているとの批判を受ける。

 4月にはカドイロフ氏がアルハノフ氏に大統領辞任を求めて両派の銃撃戦が起き、プーチン大統領が後から仲裁に入ったとの情報もある。カドイロフ氏はイスラム指導者だった父親の影響で女性にベールの着用を強制し、一夫多妻制の導入を主張。政教分離をうたう連邦政府との間にあつれきも生んでいる。

―――女性記者射殺事件、チェチェン首相に疑いの目(朝日新聞)
コブラ委員会 (kucing-kucingan)
2006-11-25 23:55:47
 亡命先のロンドンでロシアの元情報将校、アレクサンドル・リトビネンコ氏(43)を死に追いやったのは、毒性の強い放射性物質「ポロニウム210」だった。だれが、どのような形で摂取させたのか。英国の専門家は「素人の仕業ではない」と見る。25日付の英タイムズによると、英情報当局筋は「国家が関与した暗殺」の可能性を示唆した。

 タイムズ紙によると、リトビネンコ氏の尿から「ポロニウム210」が検出されたのは同氏が死亡した23日午後9時すぎのわずか3時間前だった。

 リトビネンコ氏が毒性の強い放射性物質によって殺された疑いが強まったことを受け、英政府は24日、内閣の治安対策緊急委員会を断続的に招集した。「コブラ委員会」と呼ばれ、昨年のロンドン同時爆破テロの際に開かれた会議だ。ポロニウムの痕跡が検出されたのが、リトビネンコ氏が体調を崩した今月1日に立ち寄ったすしバーやホテルなど不特定多数が出入りする場所だったため、「公衆安全に重大な影響を与える可能性が排除できない」と危機感を募らせている。

 一方、ロンドン警視庁は25日も、リトビネンコ氏が立ち寄ったすしバーやホテル周辺の監視カメラ映像を分析し、容疑者の割り出しを急いでいる。

 タイムズ紙によると、リトビネンコ氏と1日にロンドン中心部の高級ホテルのバーで会ったという同氏と面識がなかったロシア人男性は事件への関与を否定。同席した旧ソ連時代の国家保安委員会(KGB)の元幹部で、ロシアで危機管理会社を営む人物も関与を否定している。

―――「素人の仕業ではない」と英専門家 元スパイ毒殺(朝日新聞)