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CO2 温暖化説のウソ 第1章

2010-01-04 15:06:05 | 環境
    二酸化炭素温暖化説の破綻
~化石燃料を使っていなかった時代 現在よりもはるかに温暖な気候だった~

 現在、日本ばかりでなく世界中の人々の多くが、人間の営みによる二酸化炭素の排出量が増えたために、地球の温暖化が進んでいると信じています。
このような考えに疑問を呈する人たちもいるわけですが、少数意見としてほとんど取り上げられることはありません。
あたかも、16世紀末の中世に地動説を唱えたガリレオのように...。

この二酸化炭素温暖化説は、科学的実証と照らし合わせてみると明らかに矛盾する多くの点が見受けられます。
ここでは、その矛盾点を紹介しながら事実をお伝えしたいと思います。
なお、資料として
赤祖父 俊一著『正しく知る地球温暖化~誤った地球温暖化論に惑わされないために』と
広瀬 隆氏の講演を参考とさせていただきました。



まず始めに、考古学の分野からみてみましょう。

よく知られている現象ですが、約5000年前に起こった関東地方での縄文海進と呼ばれているものがあります。




上図のように、縄文時代には、東京湾沿いの関東地方は、現在に比べはるか内陸にまで海が入りこんでいました。
石炭も石油も使わなかった縄文時代が、現在よりもはるかに温暖な気候だったことは、この海面上昇により裏付けられています。
現在では冬雪深い場所、青森県で発掘された三内丸山遺跡を思い起こすまでもなく、暖かい時代だったのです。
また、近世の江戸時代になっては、1780年代に天明の大飢饉が、1830年代には天保の大飢饉が起きていますから、寒い時代があったこともまた事実です。

ところが、二酸化炭素温暖化説を唱えているIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の学者たちが主張している温度変化のデータでは、この当然の事実(寒冷化)が完全に無視され、科学的にも間違った主張がなされているのです。

赤祖父 氏によれば、
IPCCは科学者の学会ではなく、その発表内容には、「科学者の一致した意見」という根拠は何もない。
気候の研究集団ではなく、「炭酸ガスによる温室効果の研究グループ」にすぎない。
つまり地球全体のメカニズムなど知らずに、炭酸ガスによる影響しか、調べたことがない人間たちである。
と言い切っています。

赤祖父氏は東北大学理学部地球物理学科を卒業し、大学院在学中の1958年にアラスカ大学大学院に入学して博士号を取得。1964年にはアラスカ大学地球物理研究所教授に就任後、1986~1999年まで同所長、2000年から2007年まで、アラスカ大学国際北極圏センターの所長をつとめてきた、北極圏における研究の世界的権威です。

2005年の朝日新聞科学欄に、北極圏で温暖化が進んでいるのは二酸化炭素のためではなく、北大西洋の暖かい海流が流れこんでいるためである、との一文を書き、一昨年2008年8月26日の北海道新聞には “北極圏「異変」は自然現象” と題した、同氏の主張が大きな記事で出ています。



地球は、何度も、氷期による寒冷化と、温暖化を繰り返してきた生きている惑星です。
これらの現象は、言うまでもなく46億年続いてきた自然現象であって、人間が工業的に二酸化炭素を大量に排出する現代生活とはまったく関係ありません。

現在は、西暦1400年から1800年頃まで続いた「小氷河期」(地球の寒い時期)が終わり、地球の温度が回復し始めた1800年代半ばから今日まで200年間も続いている自然な温暖化の時期にあたります。
それゆえ、温暖化というのは、第二次世界大戦直後の1946年頃から人類が大量に二酸化炭素を排出し始めたことと無関係に起こっている現象なのです。
また、メディアが取り上げ騒がれている氷河の崩壊は、自然界で何万年も続いてきた現象です。
しかも氷河の後退は、20世紀に入ってから(大気中の二酸化炭素の濃度が高くなってから)起こったのではなく、どこの氷河でも、それよりはるか前の19世紀(1800年代)以前から進行してきた現象です。
広瀬氏が指摘していますが、
『地球大紀行6 氷河期襲来』という本がNHKの大型企画として、NHK出版から出されたのは1987年でした。
その15ページに下のようにアラスカ、メンデンホール氷河の(実物はカラー)写真が掲載されています。



そして、51ページには「この氷河が120~130年前には現在より400㍍も前進していたが、氷河はその後少しずつ後退してきた」と書かれています。この本が出版された1987年の130年前は1857年です。したがって、石油を全く使わない19世紀半ばから氷河の減少は始まっていたことになるのです。

ホッキョクグマの絶滅などとも言われますが、彼らは、地球が今よりずっと暖かい時期を含めて、何十万年も生きてきました。
これらの話題は、今まで見ることのできなかった現象が、最近のメディアの発達により見られるようになった、
そのための思い違いでしかないのです。

IPCC初代議長のバート・ボリンが「2020年には、ロンドンもニューヨークも水没する」と脅していました。
それがなぜ、2007年のIPCC報告書では「100年後に18~59センチの海面上昇」と激減する値を発表するようになったのか、
考えてみる必要があります。18センチという数字なら全く問題ないものなのです。
さらに驚くのは、IPCCが「地球温暖化は、人為的な二酸化炭素によるものである」と主張する最大の根拠になってきた有名なグラフが、2007年11月17日の最新のIPCC報告書から消えてしまったことです。



赤祖父氏によると、このグラフそのものがデータを間違えていた、
つまり、ヨーロッパや日本を襲った世界的な寒冷期がそのグラフに反映されていないため、現在の温暖化が始まった時期がほぼ200年~150年前であるのに、20世紀(100年前)からだと間違えてきたわけです。

さらには、昨年秋に発覚した電子メールの流出。
IPCCによる温暖化データの捏造事件もあります(前記 CO2温暖化説のウソ:序説 参照)

このような、粗雑なデータ・不法な情報操作から発せられた温暖化説、信用するのですか?


以上
第2章に続く


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2 コメント

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第二章が、読みたいです。 (隊長)
2010-01-11 14:00:12
非常に興味深く、読ませていただきました。
第二章を、楽しみにしています。
ありがとうございます (photo)
2010-01-11 18:46:43
隊長さん、コメントありがとうございます

第2章、間もなく公開します

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