窪田写真事務所の「みどり通信」

窪田 誠の「視点」と「イベント情報」

総選挙、投票に行きましょう

2009-08-11 20:42:36 | 政治
 私たちの声を政策に反映させる機会がやってきました

政権党の党利党略でダラダラと引き延ばされていた、国民の信を問う総選挙がようやく8月30日に実施されます。

各党のマニュフェストも出そろい、どの党に投票するか、あるいは白紙投票するか(投票所には行って意思表示しましょう)考える基準も整ったようです。
しかしながら今回の選挙に関しては、もちろんマニュフェストを参考にして投票するのは大事なことですが、マニュフェストよりも過去の政策の結果を見て投票するのがいいように思います。

政権交代がいわれるなか、どの政党も今までになく国民にアピールしそうなマニュフェストを作っています。
与党は危機感のために、野党はチェンジの期待のために、こうした政策を掲げています。
当然のことながら、100%みんなが満足するマニュフェストなどありえませんし、100%実現するのも無理でしょう。

重要なのはそんなマニュフェストが書かれる理由で、これは政権交代の可能性があるからに他なりません。

政権交代というのは、権力をもつ政党が腐敗した(世襲や自分たちの利益ばかりを追求するようになった)時に、国民が野党に政権を渡すためのシステムだということです。
長期政権が堕落するのは、歴史が証明しています、というより日本の現状を見ればわかることです。
政権交代のない国なんて、先進国どころか民主主義の国ではありえません。

これまで政権の交代など考えもしなかった長期(安定?)政権の与党が、野党への転落を恐れているからこそ国民に目を向けたかのようなマニュフェストを作らざるをえなくなったわけです。

自民党や公明党と同じく民主党とて、全面的に支持できるわけもありません。
しかし、社会保障制度の崩壊、医療・福祉サービスの低下、労働条件・賃金体系の悪化を招いたのは、小泉元首相のもとでの自・公政権であることは否定できません。

残念ながら、今の小選挙区制とは、少数意見が反映されない選挙制度ですから、共産党、社民党などの二者択一に入れない政党には酷な制度です。
民主党単独政権にさせない(少数意見を反映させる)ためにも、比例区ではこれらの野党に投票したいものです。

私はこれまでの社会システムでは日本の将来はないと思っています。
資源を使い尽くす大量消費型社会ではなく、環境を考えた循環型社会にチェンジしないと、子供達に対して責任が持てません。

今の社会に満足しきっている人は自民・公明党に投票するのもいいでしょう。
しかし、未来を豊かにする可能性にかけるなら、今回は野党に投票しましょう。
ダメだったなら、次の選挙でまた変えればいいだけのことではないですか。


なお、投票では最高裁判所の裁判官の国民審査も同時に行われます。
国民をバカにしたような投票方法ですが、しっかり意思表示をしましょう。

本当なら信任は◯、不信任ならX、棄権なら何も書かない、というのが当たり前です。
ところが、現状では不信任のみXを記入、それ以外は信任というとんでもないやり方です。

当然こんな方法ですから、過去に罷免された人は一人もいません。

裁判員制度導入のせいか、このところえん罪事件・えん罪による死刑疑惑なども報道されています。
いつまでたってもえん罪が無くならない理由にも、こんなことが影響していると思われます。

私は裁判を国民のものに取り戻すためにも、不信任のXを記入し続けるつもりです。

お読み頂きありがとうございました。