小十郎の日々是雑記

WEBと音楽とその他…日々の雑感

CSS Nite in Sapporo Vol.9 に参加しました

2013年04月29日 | 勉強会/セミナー

 4月21日(日)、CSS Nite in Sapporo Vol.9 今必要なSEOに参加しました。

 概略的な話からテクニカルな話題まで、昨今のSEOに関する話をいろいろと伺うことが出来、とても有意義なセミナーだった。昨年に日本でもGoogleにパンダアップデートが適用されて以来、従来型のリンクファームの危険性が指摘されるようになる等、SEOについては大きな変化があった。そうした中、「これからのSEOは、どうあるべきなのか?」という、SEOに興味がある or 実務でかかわっている者であれば誰もが知りたいであろう点について、重要な示唆が得られたセミナーだったと思う。

 参加者はWEBデザイナーが比較的少なかった様だが、企業のWEB担がその分多かった様で、全体としては満員御礼といった感じらしく、盛況だった。

 とかくSEOについては「噂」が飛び交う世界というか、「○○をやるとSEO的に有利」とか、逆に「○○をやってしまうとSEO的に不利」といった話が制作者間で、あるいはクライアントをも巻き込んだ形で流布されがちだ。特に怪し気な噂を鵜呑みにしたクライアントは厄介で、時たま「知りあいに聞いたんだけど、○○をやるとヤフーなんかで上位に表示される様になるんでしょ?」等と聞かれることがある。イヤ聞いてくるだけなら良いんだけど、その施策を強要してきたり…なんてこともあったりする。こういう場合、その施策は大抵間違っている(SEO的に効果が無いか、下手するとペナルティを科されるリスクがある様なもの)ことが多いので、そうした場合はきちんと筋道立てて、論理的に説明をする必要がある。こうしたケースに備えるという意味でも、SEOの考え方や施策について…特に「やったらマズい」施策について…は、基本的な部分を押えておくべきだと思う。その意味で今回の様なセミナーは、非常に有益だった。

今更だけど、SEOって重要なのか?

 参加者の構成からも見える様に、SEOについては制作者サイドの一部で否定的 or 無関心な層もある一方、企業のWEB担にとっては非常に重要というか、場合によっては死活的な問題にもなり得る。ヤフーでの検索順位の高低が、評価の大きなポイントになっているWEB担もいると聞くし…。個人的にSEOは、(どんな形でサイトに取り入れるかは別として)今やどんなサイトにおいても欠くべからざるものであると思っている。勿論、まずは何よりも「コンテンツが第一」であり、コンテンツの充実に注力すべきなのは間違いない。しかし「コンテンツさえ充実していれば、サイトの目的は達成できるのか?」というと、無論そんな単純な話ではなく、「充実しているコンテンツを、人目に晒すための努力」もまた必要になってくる。

 例えば世の中にはセンスもあり、技術的にも高いものを持っているアマチュアのミュージシャンやアーチストは、それこそ星の数ほど存在しているが、彼等の全てがプロになれる訳ではないし、それで飯を食っていけるという訳でもない。プロになる、それで飯を食っていこうと考えるなら、「世間に認知される・評価される・エスタブリッシュされる」というプロセスが必須であり、その為に「名前を売る」ということが必要になってくるだろう。本人が特に何もしなくても、何かの偶然や世間の時流などにより、自然と注目を集めてエスタブリッシュされる可能性も勿論あるが、言わば"天佑"に頼るのみでは、少なくともビジネスとしては成立するまい(例としてはちょっとアレだが、X-JAPANはアマチュアの頃からパブリシティにはかなり力を入れており、その結果としてインディ時代にアマチュアとしては前代未聞のレコード売上枚数を達成したとか)。

 そうした意味でSEOは非常に重要だし、その重要性は今後も変わらないだろう。下衆な例え方だけれども婚活に模して言えば、コンテンツが素晴らしく(人間性がすばらしい)、外見もイケてる(デザインやUIも優れている)、そしてビンボーくさくない(例えばサーバー周りやシステム部分などにも、必要十分なコストをかけている)としても、ひとりぼっちで異性との出会いが無ければ、ハッピーエンドを迎えることはできまい。これらの点を押さえた上で、出会いの場を求める…人目につくところでサイトをアピールする…ことが、目的を達成するためには必要であり、その上で大きな意味を持つのが、SEOということになるんじゃないだろうか。

アベノミクスとSEO?

 いわゆるアベノミクスの効果で、今年は景気が上向いてくるとすると、リスティング広告なんかは加熱していき、単価が上昇していくんじゃないかという気がする。特に自動車や不動産などは来年4月の消費税増税を見据えた「駆け込み需要」の喚起で、この1年は特にヒートアップしていきそうに思える。それと共にSEOもまた、ニーズが増大すると共に競争が熾烈化していきそうな気もするが…。



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