ホテルの温泉には金湯と銀湯があり、露天もあって、ゆっくりとお湯を楽しむことが出来た。
温泉大好きのこいちゃんは出たがらず、私の方がのぼせてしまったほどである。
部屋に帰って皆で乾杯をした。
偶然にもこの日は両親の結婚記念日。
ささやかながらビールで乾杯である。
次の日、目が覚めたら部屋には私とさくらちゃんだけであった。
いっくんはこいちゃんとプールに泳ぎに行ってしまっていたし、伴侶は温泉に行ったらしくもぬけの殻。
まだ6時半を過ぎたところであったが、誰もいないので私もさくらちゃんと散歩に出ることに。
薄暗い有馬の山をさくらちゃんと散歩していると、やはり同じようにホテルから出てきたらしいわんこ連れの方々と会う。
皆早朝から散歩なんだなぁ・・・
朝の苦手な私は思わず感心してしまった。
考えたら犬って、早起き。
あまり本気で熟睡というのはないらしいし、ロングスリーパーの私には不思議で仕方ない。
さくらちゃんは早朝でもエンジン全開。
匂いを嗅ぎまくり、走りまくった。
寝ぼけ眼の私はひいひい言いながらさくらちゃんに引っ張られてついてゆく羽目に・・・
紅葉はまだまだ、もう少しと言う感じ。
しかし、赤色になった葉が美しく、風も冷たい。
冷たい路面を走り回るさくらちゃんにつられて、私もしっかり運動させられた。
プールで泳いだ子供達、温泉を堪能した大人たち、さくらちゃんの散歩で走り回った私と、昨夜あれだけ食べたにも関わらず、皆ハラペコで朝ごはんに向かう事になった。
昨晩に引けを取らない素晴らしいメニュー量でまたもや満腹と戦いながら新しい味を試すこいちゃん。
朝からガッツリ中のガッツリ。
この後も何度お代わりをしたことか・・・
コーンフレークだってデザートだって別腹なので、こいちゃんは何度も何度も席を立ち嬉しそうに両手に食べ物を抱えて席に戻ってきた。
好き嫌いのいっくんは、ご飯とパンを両方持ってきて、ハムやきゅうり、ポテトなどを食べる。
こいちゃんの迫力には負けるがプールで空腹になったのか、いっくんにしてはかなり食べている感じである。
やはりここでも満腹になり、お腹をさすりながら部屋に戻った。
しばらくしてチェックアウトをし、皆で有馬の山の紅葉狩りに出かけることに。
ホテルのすぐ上に、何やら見つけて行く事にした。
元気な子供達とさくらちゃんに引っ張られる形で私達大人も何百段あっただろうか、急な階段を必死で登った。
眼下に有馬の街が広がり、登り切った充実感は気持ちが良かった。
お寺があり、そこで手を合わせる。
しんどくても、大変でもやっぱり皆で来る旅行は楽しくて、最高である。